Re: [CML 010110] 村上春樹、「原発容認は、日本人の倫理と規範の敗北である」

BARA harumi-s at mars.dti.ne.jp
2011年 6月 10日 (金) 22:52:29 JST


スピーチ原稿の全文があります
http://www.47news.jp/47topics/e/213712.php?page=all



-----Original Message----- 
From: Yasuaki Matsumoto
Sent: Friday, June 10, 2011 7:01 PM
To: 市民のML
Subject: [CML 010110] 村上春樹、「原発容認は、日本人の倫理と規範の敗北である」 


みなさまへ (BCCにて重複失礼)松元
すでに毎日新聞が公表していますが、お膝元バルセロナでの受賞に童子丸さんがさっそく送ってくれましたので転送します。

村上春樹さんは、原発を容認してきたことは「日本人の倫理と規範の敗北でもある」、「非現実的な夢想家」という反原発の思想と行動に未来を託すべきだと世界に訴えています。

========以下転送=======

《村上春樹氏、カタルーニャ賞授賞式で「原発を拒否すべきだった」》

スペインのカタルーニャ州が人文科学への功績に対して独自に設ける「カタルーニャ賞」が、今年は日本人作家、村上春樹氏に与えられたのですが、昨日その授賞式がありました。村上氏はその際のスピーチで「被爆国でありながら日本人は原発を認めてきてしまった。自らの手で過ちを犯した。これは倫理と規範の敗北だった。」と語りました。

http://www.elperiodico.com/es/noticias/ocio-y-cultura/print-1038035.shtml
Murakami, indignado

http://espanol.ipcdigital.com/2011/06/10/haruki-murakami-%E2%80%9Clos-japoneses-deberiamos-haber-renegado-de-la-energia-nuclear%E2%80%9D/

Haruki Murakami: “Los japoneses deberiamos haber
renegado de la energia nuclear”

私はこれを伝えた地元紙の記事を翻訳しようと思ったのですが、日本の新聞に先を越されてしまいましたので、次の毎日新聞記事をそのまま貼り付けてお知らせします。
以下、大いに拡散して、この世界的に影響力の強い人に、日本でも同じことをしゃべってもらうようにしてほしいものです。

*******************************
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110610k0000e030010000c.html
《村上春樹さん:カタルーニャ賞で「核に対するノー」演説》


スペイン北東部のカタルーニャ自治州政府は9日、人文科学分野で功績のある人物に贈るカタルーニャ国際賞を作家、村上春樹さん(62)に授与した。バルセロナの自治州政府庁舎での受賞スピーチで村上さんは、東日本大震災と福島第1原発事故に触れ、原爆の惨禍を経験した日本人は「核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった」と述べた。

「非現実的な夢想家として」と題したスピーチで、村上さんは震災後の日本がやがて「復興に向けて立ち上がっていく」と強調。ただ、原発事故は、広島、長崎に原爆を投下された日本にとって「2度目の大きな核の被害」とし、今回は「自らの手で過ちを犯した」との厳しい見方を示した。

村上さんは「効率」優先の考えが過ちの原因とした上で、政府と電力会社が「効率の良い発電システム」である原発を国策として推進した結果、地震国の日本が世界第3の原発大国になったと指摘。原発に疑問を持つ人々は「非現実的な夢想家」として退けられたと批判した。

その上で「われわれは持てる英知を結集し原発に代わるエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった」とし、それが広島、長崎の犠牲者に対する「集合的責任の取り方となったはずだ」と述べた。

村上さんはまた、復興に際し建物や道路と違って簡単に修復できないのは「倫理や規範」だと指摘。「倫理や規範の再生はわれわれ全員の仕事だ」とした。「夢を見ることを恐れてはいけない。『効率』や『便宜』という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはならない。われわれは力強い足取りで前に進んでいく『非現実的な夢想家』でなくてはならない」と締めくくった。

授賞式の参加者によると、グレーのジャケット姿の村上さんは日本語でスピーチ。よく通る声に静かに聴き入っていた聴衆は、最後に大きく拍手し、受賞をたたえた。

カタルーニャ国際賞は1989年の創設。今年で23回目だが、日本人の受賞は初めて。村上さんは、賞金の8万ユーロ(約930万円)は震災と原発事故の被災者に寄付すると語った。(バルセロナ共同)

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110610k0000e030063000c.html
《村上春樹さん:カタルーニャ国際賞でのスピーチ要旨》

作家の村上春樹さんがカタルーニャ国際賞の授賞式で行ったスピーチの要旨は次の通り。 


一、東日本大震災で全ての日本人は激しいショックを受けた。今なおたじろぎ、無力感を抱いている。
一、だが、われわれは精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていくだろう。われわれはそうやって長い歴史を生き抜いてきた。
一、日本は唯一核爆弾を投下された国だ。放射能が世界や人間の身にどれほど深い傷痕を残すか、われわれは被爆者の犠牲の上に学んだ。
一、福島第1原発事故は日本人が体験する2度目の大きな核の被害だが、今回は爆弾を落とされたわけではない。自らの手で過ちを犯した。
一、理由は「効率」だ。原子炉は効率が良い発電システムだと電力会社が主張し、政府も国策として推進した。
一、地震国の日本は世界第3の原発大国となり、原発に疑問を呈する人には「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られた。
一、だが原発は今、無残な状態に陥った。原発推進派の「現実」とは「便宜」にすぎなかった。論理をすり替えていたのだ。
一、(福島事故は)すり替えを許してきた日本人の倫理と規範の敗北でもある。われわれは自らも告発しなければならない。
一、日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。技術力を結集し、持てる英知を結集し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった。それが、広島、長崎の犠牲者に対する、集合的責任の取り方となったはずだ。
一、損なわれた倫理や規範は簡単に修復できないが、それはわれわれ全員の仕事だ。新しい倫理や規範と、新しい言葉を連結させなくてはならない。
一、夢を見ることを恐れてはならない。「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追い付かせてはならない。われわれは力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならない。

(バルセロナ共同)
毎日新聞 2011年6月10日 12時53分
(以上転載)





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