[CML 010090] 反原発団体の情報発信で不安鎮静

Hayariki hedomura2 at hotmail.co.jp
2011年 6月 9日 (木) 21:07:37 JST


【PJニュース 2011年6月8日】福島第一原発事故を受け、反原発運動に長年取り組んできた市民団体が積極的な情報発信を展開している。特にインターネットでの動画中継は、これまでに市民運動に縁のなかった若年層を中心とした人々からも注目された。安心・安全を強調するばかりの政府発表やマスメディア報道では分からない事態の深刻さを理解できたと評価されている。

一方で不安を煽るなどとの原発推進派からの反発もある。これに対して『東京に原発を!』などの著書のある原子力発電所の危険性を訴えてきた広瀬隆氏は「日本人は正しいパニックを起こすべき」と主張している。

世界中が脱原発に進む中で日本の平静さは異常である。震災時に暴動が起きなかった日本人の自制心は世界から賞賛されたが、不合理なことに怒らず、堪え忍ぶだけでは、政府に盲従するだけの奴隷根性の国民であると世界から軽蔑されることになる。
http://www.pjnews.net/news/794/20110608_1
政府発表やマスメディア報道を無条件に正しいと考える思考停止した人々にとって、そこから外れる反原発団体の情報は不安を煽るデマゴギーになる。しかし、実は反原発団体の情報発信
は幸か不幸か社会の不安を沈静化する効果を発揮している。

たとえば福島原発事故対応でベントが行われている。これについて反原発団体は一様に危機的状況であると情報発信した。原子炉格納容器は、これまで原発推進派が喧伝していたように頑丈なものではなく、設計条件を越える圧力が加われば破裂する。ベントをしなければ格納容器が高まる圧力で破裂する危険のある切羽詰まった状況であった。

一方でベントは放射能で汚染された原子炉内の大気を外部に漏出させる重大な行為である。住民をパニックに陥らせる危険がある。実際、インターネット上では「本日ベントが行われるので、外出を控えましょう」という類のメッセージが飛び交った。それ故に政府や東京電力は事前発表をしたがらず、少し蓋を開ける何でもないことのように発表しがちである。

これに対して反原発団体はベントによる放射能汚染が政府発表やマスメディア報道のような楽観的な事態ではないことを強調した。また、住民への事前発表なくベントを行った政府らの姿勢を批判した。

それでも上述のベントをしなければ格納容器が破裂する危機的な状況であったとの説明は、ベント自体には必要性があったと反原発団体の参加者やネット動画の視聴者を納得させる効果をもたらした。原発の安全性に懐疑的な人々に「ベントは望ましくないが、やむを得ない」と政府らの選択を追認させる結果となった。

幸か不幸か反原発団体の集会が人々の不安を抑制させる面がある。市民団体・たんぽぽ舎の学習会でも参加者から福島原発作業員らの被爆者に近付いた人が二次被曝する危険性が質問されたが、講師は質問者を安心させるトーンであった(「たんぽぽ舎学習会・よくわかる原子力開催=東京・千代田」PJニュース2011年5月12日)。
http://www.pjnews.net/news/794/20110512_1

ある意味では反原発団体は、政府にとって好都合な存在になっている。現代日本のような情報化社会では仮に政府が情報統制を目論んでいたとしても、一定数は政府発表を信じない人々が出てくる。もし政府発表しか存在しなければ彼らの不安は高まり、パニックにつながる危険もある。しかし、反原発団体の情報発信が彼らの受け皿になり、不安を鎮めている面がある。根拠のない不安の解消は必ずしも悪いことではないが、反原発団体が政府の至らない情報発信の尻拭いをする結果となっていることに釈然としない思いがある。【了】
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『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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