[CML 010013] 全国に広がる放射能汚染食品

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 6月 4日 (土) 18:37:31 JST


みなさまへ    (BCCにて)松元
諸留さんから、茶葉など汚染食品の全国的拡大の警告です。
放射能はお茶だけではありません。すべてのものに降り注ぎます。

======以下転送======

全国に広がる放射能汚染食品

[2011(H23)年6月4(土)AM00:35]
《パレスチナに平和を京都の会》の諸留です(Bccにて送信) 

**転送転載 自由**
--------------------------------
 福島第1原発事故発生当初から恐れていた食品の放射能汚染が、いよいよ全国的に拡大し始めました。

  最初に、以下の「荒茶・製茶も既成対象に 〜生茶葉 政府、4県出荷停止〜」と題する『京都新聞』2011(平成23)年6月3日朝刊第22面掲載記事を御一読下さい。

-------以下、京都新聞2011(平成23)年6月3日朝刊22面記事-------- 


 政府は6月2日、焦点となっていた茶葉の放射性物質の検査について、加工段階の「荒茶」と販売前の「製茶」にも生茶葉と同じ出荷制限の基準を適用し、検出された放射性セシウムが食品衛生法の暫定基準値である1キログラム当たり500Bq(ベクレル)を上回った場合は、出荷を停止すると発表した。

 基準が整ったことを受け、政府は同日、原子力災害対策特別措置法に基づき、生茶葉から基準値を超すセシウムが検出された茨城県全域と神奈川、千葉、栃木県の一部地域を出荷停止にするよう各県知事に指示した。茶葉の出荷停止は初めて。農林水産省は今後、出荷停止や風評被害を受けた農家が補償を受けられるよう調整する。生茶葉を乾燥させた荒茶は重さが約5分の1になる分、放射性物質の濃度が上昇する。このため従来の生茶葉の検査だけは安全確保には不十分で、消費者の理解が得られないと判断した。

 茶葉の検査をめぐっては、生茶葉から荒茶、飲用茶の各段階で放射性物質の濃度が変わるため、どの段階で検査して規制対象にするかについで政府内で議論が紛糾。厚生労働省が生茶葉ど同じ基準値での検査を主張する一方、農水省は荒茶を対象から外すよう求めていたが、最終的には安全性を最優先に規制を運用することにした。


飲む段階では50分の1 農水省調査

 農林水産省は2日、関東南部で採取された茶葉について、生茶葉、荒茶、飲用茶の各段階で合まれる放射性セシウムの濃度を分析した調査結栗を発表した。
 荒茶の値は生茶葉に比べ、おおむね5倍程度に上昇。飲用茶の段階ではお湯で薄まり、荒茶の50分の1程度に滅少している。

 調査は関東南部の3カ所で5月14日に採取された茶葉を使用した。1キログラム当たり719Bq(ベクレル)、670Bq(ベクレル)、340Bq(ベクレル)を検出。翌日加工した荒茶は、重さが生茶の約五分の1に減少する分濃度が高くなり、3200Bq(ベクレル)、3100Bq(ベクレル)、2300Bq(ベクレル)となった。

 一方、製品にした御茶10グラムに温度90度、300ミリリットルのお湯を注ぎ、60秒間抽出すると、それぞれ54Bq(ベクレル)、61Bq(ベクレル)、46Bq(ベクレル)にまで低下した。

 同省は検査を生茶はに一本化するよう厚生労働省や官邸に訴えてきたが、「荒茶を直接食べる可能性も否定できないので、規制の対象になった」と説明している。今後は出荷制限や風評被害を受けた農家などが補償を受けられるよう関係方面に働き掛ける。


「関東南部で採取された茶葉の放射線セシウム濃度。単位は1キログラム当たりBq(ベクレル)。農林水産省調査資料(▼[註1])。

○採取地A(標高110m)
生茶葉 710
荒茶  3200
飲用茶  54

○採取地B(標高35m)
生茶葉 670
荒茶  3100
飲用茶  61

○採取地C(標高110m)
生茶葉 340
荒茶  2300
飲用茶  46

※食品衛生法の暫定基準値は生茶葉と荒茶が500Bq(ベクレル)、飲用茶は200Bq(ベクレル)(▼[註]2)。
------------------------------------------
(▼[註1])農水省の要請を受けて実際に計測を行ったのは日本食品センター

(▼[註]2)農水省のいう「飲用茶」とは、市販されている「ペットボトル入りの飲料用のお茶」のこと。各家庭で急須等から茶碗に注いで飲む御茶とは別。

[▼[註]1&2は諸留の付加]


 以上の『京都新聞』記事をざっと読んだ人は、どのような印象を抱くだろうか?
 「国が定めた放射能の安全基準値だから全く何の問題も無い」と思う人は論外として、『加工段階の「荒茶」と「飲用茶」にも生茶葉と同じ基準の適用を決めた農水省の決定はそれなにり評価出来る』と思う人もいるだろう。

あるいは『確かに荒茶の段階では生茶葉の5倍も放射能濃度が濃くなるが、最終的に我々が飲む時点では、農水省が検査測定したように、御茶の葉っぱ10グラムに温度90度、300ミリリットルのお湯を注いで60秒後に茶碗に注ぎ出した御茶の放射能濃度が50分の1にまで薄まっているなら飲んでも安心だろう』と思う読者も多いであろう。


 しかし、そうした判断は、農林水産省の大きな「落とし穴」が潜んでいることをどこまで理解しているのだろうか?上記の農水省及び『京都新聞』の記事を読んだ一般市民を欺くものと言わねばならない。今回の原発事故に対する政府や官僚に、ウンザリする程見せつけられた「お役人仕事」の、ここでも典型的なケースである。国民の健康や安全は全く無視した、あるいは多少は考慮するとしても、農水省の身勝手な、視野狭窄な基準値でしかなく、その杜撰な安全基準値の設定・公表することで、放射能汚染農産物を全国的に拡大させていく事にまで、見抜ける市民は何人いるのだろうか?


 私(諸留)が、京都府茶業研究所[電]0774-22-5577、京都府宇治茶協同組合[電]0774-23-7711、農林水産省生産局生産流通振興科特産農産物担当(課長:春日氏)[電]03-3502-5963

等の各関係部局に直接電話で問い合わせて確認した結果、農水省が上記のような杜撰な基準値を設定したことで、曖昧で杜撰な基準値故に、放射能汚染した農産物が全国的流通するに伴い、放射能汚染が全国に撒き散らされる事が明らかとなった。


○問題の第一点

 「茶葉(ちゃば)」の放射性物質の検査が政府内で「焦点になっていた」という点から、農林水産省と厚生労働省の間で、農産物の放射能汚染基準値の設定を巡って見解の対立があることが透けて見える。国民の摂取する食品の安全に責任のある厚労省の立場からは、生茶葉(なまちゃば)であれ、荒茶(あらちゃ)であれ、飲用茶であれ、同一の基準値を主張するのは当然である。

他方、茶業農家を抱える農水省としては荒茶を対象から外し、より緩い(国民の健康にとっては危険度の高い)基準値に留めることで、茶栽培農家の経済的損失を極力少なくし茶栽培農家からの農水省への風当たりを少しでも減らしたい、回避したい・・・・との政治的思惑が働いていることが露骨に伺える。福島原発事故で見せつけられた通商産業省や文部科学省同様、ここでも国民の健康など、そっちのけの、農林水産省と厚生労働省間の権限争い、国民の健康監視などそっちのけの、行政官僚同士の縄張り根性が丸透けである。


○問題の第二点

 こうした官僚の「形式的数値合わせ」「無責任な官僚形式主義」の結果、我が国の国民大衆の体内に、放射性物質がどんどん蓄積されていく事の方が、はるかに危険である。

 「生茶葉」は、茶畑で摘み取った生の御茶の葉のこと。「荒茶」は、摘み取った生茶葉を、ボイラーで火力乾燥によって生茶から水分を蒸発させ、御茶市場(マーケット)に出荷される直前段階の御茶のことである。新聞記事の通り、生茶葉を乾燥させた荒茶は水分の蒸発後は、重さが約5分の1程になる。その結果、1キログラム当りで荒茶の量が生茶の約5倍となる。その為、荒茶に含まれる放射性物質の濃度もそれだけ高くなる。生茶だけに基準値を設け、荒茶は検査基準対象から外そうと画策する農水省の方針は、国民の健康と安全を軽んじ、茶栽培農家に媚びへつらう政策であるかが解るだろう。


○問題の第三点

 しかし、今回の厚生労働省や、最終的にそれを追従した農水省の放射性物質の汚染基準値は、果たして本当に安全が確保されていると云えるだろうか?この「荒茶」が売買される御茶市場では、「御茶問屋」と呼ばれる茶問屋業者だけが参加し、競り落とし、売買される茶市場のこと。この茶市場から、競り買いした各茶問屋が、それぞれの製法に応じて加工し、商店やスパー等の店頭で見受ける袋入りの、最終商品にまで加工する工程を「仕上げ加工」と呼ぶ。上記『京都新聞』記事の「飲用茶」は、この「仕上げ加工品」とは違い、市販されている「ペットボトル入りの飲料用のお茶」のこと。各家庭で急須等から茶碗に注いで飲む御茶とは別。

この「荒茶」から「仕上げ加工」までの工程で、茎や使い物にならない茶葉等の除去される夾雑物の割合は約20%〜30%程である。1キログラム(1000g)の「荒茶」が「仕上げ加工茶」になる過程で、800g〜700gの分量となるから、この「仕上げ加工茶」1000gに含まれる放射能3200Bq(ベクレル)は、最終の「仕上げ加工茶」でも、まだ2240Bq(ベクレル)[夾雑物が30%の場合]〜2560Bq(ベクレル)[夾雑物が20%の場合]も残ることになる。


 にもかかわらず、農水省は、「製品にした御茶10グラムに温度90度、300ミリリットルのお湯を注ぎ、60秒間抽出すると、それぞれ54Bq(ベクレル)、61Bq(ベクレル)、46Bq(ベクレル)にまで低下した」とし、「荒茶」や「生茶葉」段階での放射能汚染値が高濃度であっても、最終的に飲む段階では1割程に薄まるから問題はないかのように言っている。また、こうした農水省の調査結果を踏まえて執筆した『共同通信社』も、またそれを転載した『京都新聞』も、大文字見出しで「飲む段階では50分の1」と記載し、読者に、いかにも放射能が健康に大した影響を与えないかのような表現となっている。


 生茶葉と同じ基準値を荒茶にも適用した点を強調することで、農水省は国民の健康安全にいかにも配慮してるかのような、誤った印象を読者に植え付けようとしている。


○問題の第4点

しかし、これは明らかに欺瞞である。
生茶葉や荒茶の高濃度汚染は言うまでもない。問題は最終的に、私たちが日常飲む御茶の中に、どれだけの放射性物質が含まれているかである。1キログラム(1000g)の荒茶から20%〜30%程の夾雑物を除去した後の、最終商品の「仕上げ加工茶」の中ですら、まだ2240〜2560Bq(ベクレル)もの放射性物質が残っていることを、農水産省も新聞各社も全く触れていない。


 仮に農水省が言うように「御茶10グラムに温度90度、300ミリリットルのお湯を注ぎ、60秒間抽出」した茶碗の中溶液を飲んだとしても、それを今後長年飲用すれば、それだけ体内被曝の危険度は高まっていく。農水省の役人が言うように「飲用する段階ではほとんど問題にならない極微量の放射線量ですから心配は要りません」との回答に対し、「たとえ微量であっても人体への影響は避けられないとの放射線医学上の学説(閾値設定を認めない学説)も否定されていない現在、たとえ微量でも危険は無いというのは科学的根拠に基づかない無責任な主張、いわゆる閾値理論に立脚したあくまで仮説の域を出ない無責任な判断では?総量規制しないと無責任では?」との私(諸留)の指摘に、農水省の役人は慌てて「おっしゃる通りです」と回答した!


○問題の第5点

さらに「御茶の葉も捨てずにすり鉢で擦って粉末にして、茶葉も全部飲んでいる私のような場合は、50〜60Bq(ベクレル)どころか、2240〜2560Bq(ベクレル)も体内摂取することになりませんか?」との質問にも、「はい、おっしゃる通り、その場合は2240〜2560Bq(ベクレル)体内摂取することになります」と回答した!

 私のように御茶葉まで全部食べる人は少ないであろうが、皆無ではなかろう。また茶道のような御抹茶の場合は、まさに茶葉全部を飲用するから、茶道や御抹茶の愛好者は、ますます体内被曝の危険が高まる。


○問題の第6点

更に、飲用はしなくとも、家庭の食卓や食器棚など日常生活空間に3000Bq(ベクレル)に近い高濃度の放射性物質と同居すること自体が、危険である。

農水省の役人は、言い訳がましく「御茶の中に含まれる放射性物質は微量ですから2gの御茶を飲んでも全く影響はないですから・・・・」と繰り返したが、「御茶だけでなく、他の多くの農産物にも、土壌にも、大気中にも放射性物質が溢れている以上、御茶だけ微量だから云々し、生活環境中の全ての放射能汚染総量を考えないのは、あなたは御茶のことしか管轄していないから御茶だけ微量ならそれで良い・・・・というのはお役人的縄張り発送ですね!」と指摘したら、「それは確かにその通りです。摂取量が少ないに超したことはありませんので・・・・」と、それ以後は、黙ってしまいました。


○問題の第7点

 更に深刻なのは、こうした形で、体内摂取量は微量であっても、体内に摂取されず、いわゆる「茶殻」として家庭用生ゴミとして、全国の家庭から生ゴミとして排出される「茶殻」中にも、高濃度の放射性物質が含まれることも深刻な事態である。茶殻だけどころか、今後、他の多くの様々な食材からも、これと似た構造で、体内摂取されなかった放射性物質が、私たちの身近な環境中に、これから、どんどん全国的規模で、拡散し始める。こうした全国的拡大を招いた原因も、農水省の「尻漏れ」的な、「場当たり式」の、「お役所セクショナリズム」故の、国民のいのちや健康安全無視の、放射能汚染基準値設定がその原因である。


○問題の第8点

 放射能は煮ても、焼いても、捨てても、どこへ捨てようとも、放射線を放ち続けるものである。体内に摂取しなかったら、洗い流したからそれで万事片づいた!と思うのは、放射能のなんたるかを知らない愚か者の言うことである。放射能とはそういうやっかいなシロモノなのだ。放射能は、それが元々あった場所へ、つまり「死の灰」は福島第1原発事故の起こる前に福島第1原発の炉心内にあったのだから、福島第1原子力発電所の敷地内へ戻すしか他に置くべき場所は無いのである。
学校の校庭の地面の下に埋めたり、家庭用生ゴミとしてゴミ捨て場に捨てるなどは、全国に放射能汚染を拡大させることに他ならない!


あなたの近所の某工場が製造過程で産み出した猛烈な毒物を、あなたの自宅の生ゴミの中へ、たとえ薄い濃度であっても、今後数十年、数百年も、紛れ込ませて置かせてくれ!・・・・って言われて、あなたは、それを「ハイハイ」と二つ返事で受け入れますか?あるいはイヤイヤながらでも、国民の相応の負担すべき義務と錯覚して、その処理費用まで税金で支払いながら、家族の人のいのちや健康を脅かすような、そんな猛毒物質を、自分の庭隅に置くことを承知しますか?


こうした馬鹿げたことに抗議もせず、声も発しようともしない日本の未来に一体何が期待できるでしょうか?
 関係当局者および日本の国民全てに、この事実を訴えます! 



**転送転載歓迎**
------------------------------------
《パレスチナに平和を京都の会》
"Peace for Palestine" in Kyoto Movement(PPKM)
代表:諸留(モロトメ)能興(ヨシオキ)
〒611-0002 京都府宇治市木幡赤塚63-19
[TEL=FAX]:0774-32-1660
E-Mail:yoshioki-afym at kkd.biglobe.ne.jp
------------------------------------ 


------------------------------------
パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
〒004-0841  札幌市清田区清田1-3-3-19
TEL/FAX : 011−882−0705
E-Mail : y_matsu29 at ybb.ne.jp
振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 
------------------------------------ 



CML メーリングリストの案内