[CML 010842] 「泣いている天使」と谷川俊太郎の詩

Maeda Akira maeda at zokei.ac.jp
2011年 7月 20日 (水) 12:49:24 JST


前田 朗です。

7月20日

本日の授業「パウル・クレー」で紹介する谷川俊太郎の詩の一つです。クレー
の「泣いている天使」に付された詩です。

3.11以後のいま、あなたはこの詩を、どのように読むでしょうか。

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まにあうまだまにあう

とおもっているうちに

まにあわなくなった

ちいさなといにこたえられなかったから

おおきなといにもこたえられなかった

もうだれにもてがみをかかず

だれにもといかけず

てんしはわたしのためにないている

そうおもうことだけが

なぐさめだった

なにひとつこたえのない

しずけさをつたわってきこえる

かすかなすすりなき・・・

そしてあすがくる

*谷川俊太郎『クレーの天 使』(講談社、2000年)より



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