[CML 010834] チェルノブイリ後のドイツに学ぶ

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 7月 20日 (水) 01:15:59 JST


みなさまへ   (BCCにて)松元
おなじみの「たね蒔きジャーナル」ですが、7月19日は小出先生がお休みで、チェルノブイリ直後にベルリンに滞在していたジャーナリストの山本知佳子さんが、当時のドイツの状況とフクシマの状況が非常に似ているというお話です。転送させていただきます。

=====以下転送=====

永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫平野幸夫さんの解説で放送されました。今日は台風情報のために小出先生のお話はお休みで、チェルノブイリ事故の際にドイツで食物の汚染を体験したジャーナリストの山本知佳子さんのお話がありました。

 原発のニュース、福島原発で原子炉への注水を減らしています。午前5時で4トン/時間を3.8トンに減らしています。台風による汚染水問題のためです。

 また、菅総理、ステップ1が終了し、収束のめどがついたと言いました。原子炉の安定的な冷却が出来たと言うことです。今後3〜6ヶ月のステップ2、住民避難解除の工程表を発表、放射線量の減少を確認しています。年間1ミリシーベルト以下に抑えると言うことです。平野さん、政府だけがきちんとした段階を経ずに言っている、12万トンの汚染水があり手付かずであり、毎日不具合があり、原子炉の損傷が分からない状態で、なぜ第1段階終了と言えるのかと批判がありました。地下ダムのことも、いつまでに作るのかも工程表に出ていない、工程表になっていない、菅総理の言う「めどがついた」=先送りなのです。明確に、何が出来ているのか、が分からないのです。リーダーとしての決意の希薄さを感じるとのことです。

 牛がわらが汚染されていたこと、山形県の保育園に給食として出されたと言うことです。園児242人、職員50人が食べました。一人20〜40g食べています。

 平野さん、菅総理、自分が国会を阻害していると自覚しろと批判がありました。今日も、国会でちゃんと答弁していません。


 そして、山本さんのお話、25年前にドイツで体験された(西ベルリン)、チェルノブイリ事故のことを「ベルリンからの手紙」として本を出しておられますが、ベルリンはチェルノブイリから離れているものの、ドイツの人も予想していなくて、1200km離れているのですが、ドイツだけでなく、ヨーロッパの人はまさかと思ったものの、放射能汚染が降りかかったのです。日本だと、1200kmなら福島−九州が全て入り、北は北海道はもちろん、北方領土のほとんども入るのです。

 汚染は、原発が事故を起こしたら大変とは思っていたものの、自分の身に降りかかるとは思わなかった、西ドイツ政府も、ソ連の原発に対策は取れない、情報が取れず、スウェーデンで放射能が検出され、風向きからソ連と思われ、そして、ソ連が認めたのです。事故が4月26日、その後2〜3日でソ連と分かり、放射能の値が乳製品、ほうれん草が汚染、子供を外に出さないなど、今の日本と同じ状態なのです。

 西ドイツ政府の規制も厳しくなく、ドイツの汚染がひどいと言うことは3〜4日でマスコミも報じ、しかし、放射能汚染のことは「すぐには影響はない」とドイツでも言われたのです。市民は、政府、行政に、汚染値を測れと言っても政府の動きが鈍く、市民で情報を集め、測定したのです。食品では、はちみつ、ヨーグルトが汚染され、汚染物は季節により変わり、最初は葉物、その後きのこ、ベリー類、はちみつ、牛乳(ヨーロッパは乳製品の使用量が日本より多い)が汚染され、ドイツだと、4ヶ月で肉の汚染、淡水魚の汚染が確認され、さらに秋には穀物が汚染され、干草を食べた牛、牛乳に汚染が出て、最初の数ヶ月だけではなく、汚染は続き、様々な食品から汚染が出て、山本さん、最初はどうしたらいいのかと言うことで、汚染の中でどう自衛するか、大事なのは事実を知ること、どこでどれだけ汚染されているかを知ることがあり、政府、自治体が測定しないなら、市民がお金を出し合い市民測定所を作り、ニュースレター、口コミで測定値を出していました。

全てのものは測定できず、継続的に測定して、全体像が分かる、また、ドイツにも、南ドイツのバイエルン州でホットスポットが出たのです。南ドイツの乳製品のほうが汚染値が高く、子供を持つ人は北ドイツの乳製品を求める、今はこの食べ物が危ないと自衛策を取る、というものでした。妊婦、小さい子供を持つ人がニュースレターを読んで情報を得ました。国に頼ると後手後手に回るのです。

 また、ソ連で起きた事故なので、政府も情報が得られず、自分たちで測定するしかなかったのです。

 日本でも牛肉、小売で情報をどうするか議論もありますが、ドイツでは店により対応が異なり、南ドイツの肉屋、測定してそれを貼って売っていたのです。汚染値の高いものは出さないと言うことで売りました。かえって、客が増えたのです。汚染値を公表する信頼感があったのです。はっきりした情報を出すのが信頼になるのです。

 情報を出していないとかえって不安になる、汚染の現実をはっきりさせることが必要で、オープンに話が出来るとのことなのです。


 これが25年前のチェルノブイリの現実でした。今回は時間がなくここまででしたが、今後も山本さんのお話があります。以上、お知らせいたしました。


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