[CML 010708] Fw:玄海原発 簡易版ストレステストの詐術(土居智典さん)

杉原浩司(Koji Sugihara) kojis at agate.plala.or.jp
2011年 7月 14日 (木) 02:46:41 JST


東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
再稼働に向けた「アリバイテスト」の問題点と玄海原発廃炉の必要性に
ついて、長崎在住の土居智典さんがブログで説得力ある指摘をされてい
ます。ご本人から「拡散・転載自由」との確認を得ましたのでご紹介します。
ぜひご一読ください。[転送・転載歓迎/重複失礼]

 ……………………………………………………………………………………

 ※土居智典さんのブログ(オルソン・D・ヴェルヌのブログ)より
  http://ameblo.jp/tomodoi/entry-10951113221.html


◆玄海原発 簡易版ストレステスト(一次評価・二次評価を分ける手法)の詐術
   (2011-07-12 09:21:10)

 とりあえず、菅首相のストレステスト指示により、再稼働容認の決定が
流れた玄海原発ですが、原発推進派の巻き返しの動きは、予想以上に速い
ようです。

 政府は、「政府統一見解」として、玄海原発2・3号機など、推進派が
再稼働を急ぐ原発に対しては、簡易なテストで一次評価を行い、フルテス
トの二次評価を待たずして、一次評価の内容で、再稼働の可否を判断する
という方針を打ち出してきています。

 しかし専門家の指摘では、「1次評価、2次評価と分けることの技術的
な理由が見つからない」とされています。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20110712-00000016-nnn-soci

 あたりまえです、技術的な理由なんて、最初から有るわけありません。
とにかく、1次評価、2次評価を分けるなんて手法は、玄海2・3号機な
どを、是が非でも夏前に再稼働させたい推進派がひねり出した奇策でしか
ない。これは財界・官界の推進派からの、一刻も早い原発再稼働要求に応
えるために、安全確保などとは無縁に、経済的理由からひねり出された措
置です(この経済的理由もどれだけ正当性があるか怪しいものです)。安全
を重視するなら、ハナから1次や2次なんて分ける必要は無く、全ての原
発に等しくフル項目のテストを行うという選択肢以外考えられません。経
済的利害が、人の安全など、どうにでもないがしろにしてしまう好例とい
えるでしょう。

 前にも引用した、7月6日時点での小出裕章氏のストレステストに対す
る見解も、再度引用しておきます。

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/07/tanemaki-jul-6/

 ストレステストとは、コンピューターで行うシミュレーションで、試験
者がいかようにも甘い条件を入力すれば、どんな危険な原発でも、「安全」
だという結果が出てしまうような代物なのです。これを再稼働のお墨付き
にするわけにはいきません。ましてや、簡易版をお墨付きにするなど、更
に言語道断のことです。

 見落としてはいけないことですが、ストレステストというのは、原子炉
本体に様々な衝撃がかかった場合の耐久性を測るテストでしかないという
こと。原発周囲に、どの程度の地震や津波が襲いかかるかを、改めて見直
すようなテストではないという事です。

 7月7日以降、すっかりストレステストの事にばかり視線が誘導されて
しまいましたが、玄海原発では、そもそも何が問題だったかが忘れられて
やしないでしょうか。1号機の脆性遷移の問題もさることながら、全機に
対して、震度7で370ガルの耐震設計しか為されていないこと。津波に対
しては11mの海面上昇までしか想定していないということが、ずっと問題
になってきたはずです。

 5月28日の九電本社で行われた説明会では、2008(平成20)年に柏崎など
の原発事故を受けて改めて策定された耐震基準をクリアした耐震補強工事
が、ようやく今年になって行われ、震度7で370ガルまでなら大丈夫とい
えるようになったとのことです。柏崎では1699ガルの衝撃が原子炉を襲っ
たのですが、その柏崎原発事故を受けて行われた耐震工事ですら、九州で
起こる地震を甘く見積もって、衝撃も370ガルと見積もった工事しかして
ないんですよ。

 また、5月28日の九電側説明では、11mの海面上昇というのは、福島の津
波の程度も勘案しても、玄海原発は標高11m以上のところにあるから大丈
夫ということでした。しかし、福島第一原発も標高11m以上の所に位置し
ながら、勢いを付けて押し寄せる津波は、斜面を遡上し、14.5m(遡上高)
の所を海水が埋め尽くしました。津波に関して海面上昇だけを考えて、遡
上高を考えないというのが、如何にバカバカしいか、素人でもわかる。

 つまりですよ、ストレステストなんて、何百回行ったところで、想定す
る地震衝撃が370ガルやら津波の海面上昇が11mでは、全く無意味だという
ことです。なんか、ストレステストが注目されて、いつの間にか最低限の
基準の位置が、極端に甘い方に誘導されてますよ。

 もう一度、ストレステストなんてものが出てくる前の土俵に戻って、原
子力安全保安院の「安全宣言」を、徹底的に突き崩す必要があると思います。

 ストレステストを原発再稼働の基準にするという「政府統一見解」を出
した三閣僚に、改めて抗議の声を送りましょう!あらためて確認しておき
ますが、「政府統一見解」というのは枝野・海江田・細野の三閣僚が勝手
に決めた見解で、閣議了解もとれていない、法的根拠は何も無いいい加減
なものです。ただ三閣僚の願望をまとめた声明にしか過ぎません。(首相
はとりあえず、ストレステストの結果が出たら三閣僚と相談して再稼働の
可否を決めるとは言ってますが、再稼働させないという含みも残している。)
ストレステストをやったら、それを根拠にすぐにでも玄海原発を再稼働さ
せようとしている佐賀県の古川知事にも抗議の声を!

 ストレステストよりまず廃炉!
(こんな申し入れも行われております。http://2011shinsai.info/node/405 )

抗議の声の送り先は以下のとおり。(首相と統一見解を策定した三閣僚宛)

[抗議の宛先]

○菅直人首相
[国会事務所](FAX)03-3595-0090  (TEL)03-3508-7323
[首相官邸]   (TEL)03-3581-0101 (意見を伝えることができます)
[ご意見募集] https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
[官邸災害ツイッター] @Kantei_Saigai

○細野豪志(ほその ごうし)[原発担当相]
【細野豪志 国会事務所】
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館620号室
TEL 03-3508-7116  FAX 03-3508-3416

【細野豪志 三島事務所】
〒411-0847 静岡県三島市西本町4-6 コーア三島ビル2F
TEL 055-991-1269  FAX 055-991-1270

【細野豪志 富士事務所】
〒417-0035 富士市津田町109-2
TEL 0545-55-5411 FAX 0545-55-5412

○枝野幸男[官房長官]
【枝野幸男 国会事務所】
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第1議員会館804号室
TEL:03-3508-7448
FAX:03-3591-2249

【枝野幸男 大宮事務所】
〒330-0846 埼玉県さいたま市大宮区大門町2-108-5 永峰ビル2階
TEL:048-648-9124
FAX:048-648-9125

○海江田万里[経産相]
【海江田万里 国会事務所】
〒100-8981
東京都千代田区永田町2-2-1
衆議院第一議員会館609号
TEL 03-3508-7316
FAX 03-3508-3316
e-mail: office at kaiedabanri.jp

【「海江田万里を支える会」事務所】
〒160-0004
東京都新宿区四谷3-11山一ビル6F
TEL 03-5363-6015
FAX 03-3352-2710
e-mail: office at kaiedabanri.jp

さらに、原発再稼働を急ぐべきと執拗に発言を繰り返している与党幹事長
にも抗議の声を!

○岡田克也
【三重事務所】
〒510-8121 三重県三重郡川越町高松30-1
(電話)059-361-6633 (FAX)059-361-6655

【国会事務所】
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館506号室
(電話)03-3508-7109  (FAX)03-3502-5047

○古川康(佐賀県知事)
【佐賀県庁】
https://www.saga-chiji.jp/teian/top.html

(写真略/ブログ本体をご覧ください)




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