[CML 010663] 「ユーイング肉腫」と脱原発‏

T. kazu hamasa7491 at hotmail.com
2011年 7月 11日 (月) 08:48:48 JST



ni0615田島です。

 

土曜日のNHK特集「徹底討論」のなかで、

ドイツの脱原発のレポート、

インサートされたVには、情報として目を見張るものがありました。

 

以下私の書き書きおこしです。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2011.7.9NHK特集
3-4 シリーズ原発危機 第3回「徹底討論 どうする原発」
http://www.dailymotion.com/video/xjttgv_3-4yyyy-yyy-yyyy-yyyy_news
 
「さあ私たちはどういう道を選んだらよいのでしょうか。
 脱原発を決めたドイツ、原発維持を掲げるフランス、そして、
 世界一の原発大国アメリカ、それぞれの事情を取材しましたので、
 それをご覧いただいたあと、議論を続けたいと思います」
 


insert V
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(ドイツの項)
T:6月30日 ドイツ連邦議会(下院)
Narr:「先週ドイツ連邦議会は国内にある17基の原発を、今後10年余りですべて

廃止するという法案を可決しました。」
T:メルケル首相
T:「ドイツはすべての原発を閉鎖するだけでなく、″未来のエネルギー″への転換

を成功させる世界の先進国となるのです。」
Narr:「ドイツが脱原発を決断した背景には、国を挙げて進めてきた議論の積み

重ねがあります。」
 


T:バーデンビュルテンベルグ州
Narr:「4つの原発が集中するドイツ南部のバーデンビュルテンベルグ州です。か

つては主要産業である原発の推進を支持する人が大多数でしたが、議論を通じて

多くの市民が脱原発に考えを変えました。」
Narr:「原発について議論しようと人々に呼びかけたのは、イングリッド・クル

ンプさん61歳です。きっかけは10年前、地元の原発周辺で体調を崩す人が多いと

聞き、住民の健康調査を行いました。」
 

クルンプさん:「これが私たちが行ったアンケートです」
 
Narr:「すると・・・・」
T:ユーイング肉腫(特殊な骨のガン)
Narr:「特殊な骨のガンで、4人の子供が亡くなっていたことがわかりました。」
 


Narr:「クルンプさんたちは国に正式な調査を要請、」
国の報告書、T:原発と子どものガンに関する調査(2007年)
Narr:「国が全ての原発で住民の調査を行ったところ、原因は不明だが原発の近

くに住む子供ほどガンの発生率が高くなる、と関連性を認めたのです。」
 


Narr:「原発に関する強い不安を感じたクルンプさんは、人々に呼びかけて公開

の討論会を何度も開きました。公平に議論を進めるため、ゲストは必ず賛成派と

反対派おなじ人数を招きました。」
写真T:クルンプさんが開いた討論会
Narr:「最初は健康への不安から広まった議論、回を重ねるうちに、最終処分場

が決まらないのに、放射性廃棄物を出しつづけ、将来に負担を先送りしてイイの

か、という原発の根本的問題へと発展しました。」
 


T:討論に参加した人
お姉さん:「放射性廃棄物には問題があるので、原発には反対です。」
おばあさん:「放射線が消えるまで何万年もかかるのに、誰が責任とるのですか?
 


デモT:「原発閉鎖!! 原発閉鎖!!」
Narr:「そして今年3月、福島第一原発の事故をきっかけに、原発の廃止を訴え

る声は一気に広がりました。」
T:3月末、州の選挙で「緑の党」が躍進
Narr:「3月末に行われた州の選挙では、クルンプさんが支持する「緑の党」が

躍進、」
T:原発反対派が州の首相に
Narr:「それまで原発推進派が独占してきた州の首相の座を反対派がはじめて奪

ったのです。」
 

T:イングリッド・クルンプさん
クルンプさん:「私たちは誰とでもどんな時でも公平に議論を積み重ねてきまし

た。だからこそ、時間は掛っても人々の理解を得ることができたのだと思います。」
 


Narr:「市民が起こした脱原発のうねりは政府を動かしていきます。もともとド

イツ政府は電力の22%を占める原発を減らして、」
T:再生可能エネルギーへの転換
Narr:「再生可能エネルギーへ置き換える政策を進めてきました。」
T:去年 原発の稼働延長を認める
Narr:「しかし去年、メルケル首相は再生可能エネルギーの普及には時間が掛ると

して、原発の稼働延長を認めたばかりでした。」
 


Narr:「市民の声に押され、首相は原発政策をゼロから見直すことにしました。

学者、企業の代表、キリスト教の指導者など、17人からなる倫理委員会を設置し、」
T:倫理委員会
Narr:「原発をどうするのか議論を尽くして2カ月以内に提言するよう指示した

のです。」
 
T:4月28日公開討論会
Narr:「4月末委員会は原発賛成派と反対派を共に招いて公開討論を開催、11時間

にわたって議論を続けました。」
T:原発反対派 再生エネルギー協会会長
T:「再生可能エネルギーは飛躍的に伸び、もはや電力の17パーセントを占めて

います。このままいけば2020年には原発は必要なくなるはず」
T:原発賛成派 大手電力会社
T;「急激に再生エネルギーに乗り換えると、支払えないほど電力料金が上昇する。

料金の上昇でドイツ経済を危機に陥れるのはやめるべきだ。」
 


T:「5月27日 ゲンスハーゲン
Narr:「原発を廃止した場合、影響はどこまで広がるのか、委員会の17人は泊ま

り込みで議論を続けました。
 電力供給については、周辺国と融通できることもあり、すぐに不足することは

ないとわかりました。
 一方電気料金については、試算によって1%から10%まで幅があるものの、

値上げは避けられないという結論になりました。
 経済に配慮して稼働延長を認めるべきか、それとも早急に原発を廃止すべきか、

議論の末、なにより優先すべきだとして全員が一致したのは、未来の世代に対す

る責任でした。」
 


T:倫理委員会委員長 マティアス・クライナー博士
委員長:「私はひとりの父親として自問自答しました。大量の廃棄物を生み、巨

大事故のリスクを抱えた技術を、利用して良いのだろうか、負の遺産を未来の世

代に押しつけることが本当に許されるのだろうか、原発の是非は単なる経済の是

非ではなく、倫理の問題として考えるべき課題なのです。」
 


T:倫理委員会の提言書
Narr:「倫理委員会がまとめた提言書です。そこには、原発は今後10年以内に廃

止し、再生可能エネルギーの普及に全力を尽くすこと、その一方で市民と企業は

早急にエネルギー利用の効率化を進めることが不可欠だと記されています。」
 


Narr:「発電コストの高い再生エネルギーへの転換を進めてきたドイツは、先進

国で最も電気料金が高い国の一つになっています。世論調査によれば、脱原発の

ためなら更なる電気料金の値上げを覚悟する、という市民が8割を超えています。」
 
(ドイツの項おわり)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 


この中には、我が国で差し迫っている福島の子供たちへの健康影響問題において

参考になるいくつかのキーワードがあります。

 

1、市民討論会とそのやり方

2、具体的な健康不安を市民が拾い上げる

3、それが国の調査へと発展

 

キーワードは

「ユーイング肉腫」です。

 

このことばは、子供のがんが大人のがんと違うことを象徴しています。

 

 

私が子供のがんが大人のがんと違うことに気がついたのは、 
近畿大学の若い御用学者がテレビで、 
「セシウムは筋肉にたまる、筋肉がんなんて皆さん聞いたことがないでしょ。
だから、セシウムなんて何の問題もないのです。」 
と言いのけたことから始まっています。 
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/2265390/
 


(大元は山下俊一さんであることが最近わかりました)
 
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/?cmd=word&word=%E7%AD%8B%E8%82%89%20%E3%81%8C%E3%82%93&type=normal&page=%E4%BB%8A%E3%81%AE%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E3%81%AF%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E5%8D%B1%E9%99%BA%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%8B%E3%80%81%E3%82%BA%E3%83%90%E3%83%AA%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86
 


小児がんのほとんどは「筋肉のがん」=「肉腫」なのです。 
大人のがんが、上皮性の「がん腫」であるのに対して、 
こどものがんは、非上皮性の「肉腫」です。 
そのなかの一つにユーイング肉腫もあったのです。
私の思い、段ボールファントム 
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/2278468/
 


中公新書「小児がん」によれば、

小児がんとは、毎年小児(20歳未満という定義)の1万人に1人の割合で

かかるそうです。30年前は不治の病でしたが、最近は7~8割が寛解するそうです。

平時は病人の数も死者の数もとても少ないのです。

 

しかし、これは、

低線量の被ばくでも、数倍に増加するのです。

バーデンビュルテンベルグ州の市民はそれを容認しなかったのです。

 

東京大学病院中川恵一準教授らの、

放射線防護ならぬ放射線擁護理論によれば、

子どもが4人死んだからといって、

「ガン死亡率」の増加は誤差の範囲ということになります。

 

しかし、子供の命を守る立場に立てば、

小児がん死亡率が数倍、数10倍になったということは、

明確な事実なのです。

 

子どものがんを見るときには、

中川恵一理論の常套句、

「喫煙や飲酒の影響の方がよっぽど大きい」

は全く通用しません。

 

しかし、

こうした小児がんは、なかなか統計にも表れないので、

見過ごされてきた可能性が高いのです。

 

日本人の多くは、「放射線によって子供ががんになりやすい」

ときいても、そのがんとして「胃がん、大腸がん、肺がん」など

大人と同じがんを想像します。

せいぜい、「甲状腺がん」と「白血病」を挙げるにすぎないでしょう。

 

バーデンビュルテンベルグ州の市民が

「ユーイング肉腫」を見逃さなかったことは、

とてもとても、リスペクトすべきことです。

 

 

日本の脱原発派の「医学的」知識は、とても遅れています。

「たばこや酒の方が影響が大きい」という中川理論や、

「筋肉のガンなど聞いたことがない」という暴論が、

いまだにまかり通っています。

 

 

~~~~~~

 

この映像では陰に陽に、4つの参考資料が紹介されています。
 
1、市民討論会の経過
 
2、原発と子どものガンに関する調査報告書(2007年)
 
3、倫理委員会の提言書
 
4、成立したドイツ連邦共和国の「脱原発」法

 


「ユーイング肉腫」を見逃さなかったことに加えて、

これらの資料を、日本の脱原発のために翻訳紹介してくださることを、

ドイツ語通のかたに、切にお願いするしだいです。

 

 

安禅不必須山水

http://ni0615.iza.ne.jp/

 

  		 	   		  


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