[CML 010622] 科学という名の犯罪に抗して/四国電力が10日に予定していた伊方原発再稼働

Maeda Akira maeda at zokei.ac.jp
2011年 7月 8日 (金) 15:25:10 JST


前田 朗です。

7月8日

四国電力が10日に予定していた伊方原発再稼働を断念しました。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/electric_companies/?1310099541

玄海、伊方と一喜一憂が続きます。原発推進派・再開派はそう簡単に断念しま
せん。彼らには、金力、権力があり、御用学者と御用メディアがあります。巨大
原発でなりふり構わず利潤を追求することは資本主義社会では 正当な経済活動
だというニセの名分もありますし。

最近の朝日新聞を見ると、ブレがよくわかります。以前とは違って、かなり脱
原発的な記事が増えましたが、原発推進の記事も出ますし、今朝の記事では、脱
原発派が代替案を提示してこなかったから問題なのだ、といっ たトンデモな論
調まで。まだまだブレるでしょう。それだけ厳しい綱引き状態だということで
す。サンケイは少しもブレてませんが(笑)。

私たち市民にとっての基本問題は、「科学という名の犯罪」「権力としての科
学」にだまされずに、原発推進政策の御臨終を見届け、御用学者、マッド・サイ
エンティストを政策決定の場から追い出すことです。

岩波新書の『宇宙論への招待』で知られ、その他多くの新書で「科学」案内をし
てきた佐藤文隆さんの 『職業としての科学』(岩波新書、2011)は、これ
からの科学政策の方向性を探るために、近代西欧科学と科学者の展開過程をト
レース し、日本の科学と科学者の歴史も踏まえて、現在を転換期と位置づけ、
今後の日本では「科学技術エンタープライズ」で科学者の雇用を拡大 し、子ど
もたちが科学に夢を持てるような政策をとるべきとしています。著者は「制度と
しての科学」と特徴づけています。私の言葉では「権 力としての科学」です。
なぜなら、議論の実態は、科学のための予算獲得(税金からの分捕り合戦)だか
らです。

そのこと自体を私は批判しません。研究のために必要な経費ですから。しかし、
税金分捕り科学者たち が、特権の座に胡坐をかいて、科学の名における犯罪を
遂行しても、だれも責任を取ろうとしません。彼らが「<科>学者」であるとい
うの は、「前<科>者」であるというのとイコールです。生命を尊重せず、他
者を侮蔑する「ニセ科学者」です。

「(水素爆発が起きて、科学者ならだれでもレベル7と予測できる事態になっ
ても)レベル4です。大丈夫です」「放射能が漏れても、ただちに人体に影響は
ありません」「放射能100ミリシーベルトでも子どもを外で 遊ばせなさい」
「福島の事故はたいしたことない。チェルノブイリを引き合いに出すな」「プル
トニウムは飲んでも安全です」・・・これが我 が国の「<科>学者」です。人
の生命にかかわる問題について発言する資格がまったくないことがよくわかります。

迷走する菅直人政権ですが、エネルギー政策の転換のためにそれなりに頑張っ
ています。財界やニセ科学による恫喝に負けないよう期待しながら、市民は自分
たちにできることを続けましょう。風向きは確かに変わりつつ あるのですから。





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