[CML 007395] 1/30 選挙制度討論会「望まれる選挙制度は何か」のご報告(転載)

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2011年 1月 31日 (月) 18:20:01 JST


紅林進です。
   
  昨日1月30日(日)、選挙制度討論会「望まれる選挙制度は何か」が
  小選挙区制廃止をめざす連絡会主催で開催されましたが、下記の
  同連絡会村岡到事務局長の報告を転載させていただきます。

   
  (以下転載)
   
  選挙制度討論会の報告:村岡到

 一月三〇日、東京・文京区民センターで、選挙制度討論会「望まれる選挙制度
は何か」が開かれた。主催は、小選挙区制廃止をめざす連絡会で、『週刊金曜
日』が協賛した。日隅一雄弁護士が報告し、小林善亮弁護士(自由法曹団)と田
口房雄氏(「みどりの未来」会員)がコメントした。司会は河内謙策弁護士(市
民の風)。参加者は二九人。
 日隅氏は、選挙制度を考える基準として、1選択の幅はあるのか、2自分の選
択は結果に反映されるのか、3選択のための情報は入手できるのか、の三点を上
げ、その視点から現在の日本の選挙制度は異常であることを強調した。さらに、
同じ小選挙区制を取っていてもフランス、オーストラリアなど各国では小選挙区
制の弊害を是正する工夫を加えているのに、日本ではその工夫もなく、逆に選挙
活動が大幅に制限されていると明らかにした。また、マスメディアの置かれてい
る状態がきわめて不正常で、警戒を要すると強調した。
 コメントとしては、小林氏は日本の国会議員の数は外国と比べても少なく、衆
議院は六〇〇議席の比例代表制にしたらよい、議員歳費などを削減し、政党助成
金を削減すれば必要な財源は確保されると提起した。田口氏は北欧諸国の例をあ
げて、男女別枠同数の制度を提案した。
 討論では、「立候補権」という言葉すら存在しないが、立候補する権理を明確
にしたほうがよいこと、一票の格差も重大であるが、定数削減とセットにしてし
まうのは問題であること、などが出された。
 最後に、佐藤和之代表から閉会の挨拶があった。エジプトでの民主化を求める
デモが激化しているが、エジプトなどアラブ諸国の労働組合活動家との交流集会
があり、民主的政治の意義と、路上の貧者などの要求を汲み上げてこなかった労
働組合活動の限界が反省・指摘されたという、貴重な話がなされた。

 なお『週刊金曜日』発行人の北村肇さんから、この選挙制度討論会への以下の
協賛メッセージが寄せられている。

*「望まれる選挙制度とは・討論会」への協賛メッセージ*
                         2011年1月30日
                   『週刊金曜日』発行人  北村 肇

「民意」とは何かがいま、問われています。多くの国会議員は、自分たちに都合
のいい意見を「民意」として恥じることがありません。新聞・テレビといったマ
スメディアは、マッチポンプのような世論調査によりつくった結果を「民意」と
言い張ります。これらの背景には、そもそも現在の選挙制度では真の「民意」が
反映されないという現実があります。まずは小選挙区制をやめさせ、一票の格差
を是正し、そのうえで、だれでもが立候補権を行使できるシステムの構築が欠か
せません。『週刊金曜日』も、みなさんと足並みをそろえて闘っていきます。

 

 
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