[CML 007368] 羽澤ガーデン現場検証記念フォーラム=東京・港(上)林田力

Hayariki hedomura2 at hotmail.co.jp
2011年 1月 27日 (木) 20:05:58 JST


【PJニュース 2011年1月27日】「羽澤ガーデン現場検証・鑑定記念フォーラム&コンサート」が2011年2月5日14時から17時まで東京都港区の国際文化会館・岩崎小彌太記念ホールで開催される。主催は「羽澤ガーデンの文化財と景観を守る会」である。

羽澤ガーデンは渋谷区広尾にある実業家・中村是公の旧屋敷である。大正期の和風建築を現代に伝える文化財であり、都心では稀有な緑地も提供する都会のオアシスとして親しまれてきた。ところが、この羽澤ガーデンを壊してマンションを建設する計画がある。近隣住民や文化人らは「羽澤ガーデンの文化財と景観を守る会」を結成し、羽澤ガーデンの保存を求めて活動している。

渋谷区民らが開発許可や建築確認の差し止めなどを求めて東京都と渋谷区を提訴した訴訟も係属中である。2010年11月22日には裁判所による現場検証が行われた。フォーラムでは裁判所が撮影した写真や、現場検証に基づく専門家・文化人の鑑定作業の結果を紹介する。この鑑定結果は羽澤ガーデンの文化財としての価値を揺るぎないものとし、裁判の行方に決定的な影響を及ぼすことになると守る会側では位置づけている。

今回のイベントは二部構成で、第一部は「コンサート〜羽澤ガーデンが奏でる和洋の調べ」である。クリストファー遙盟・国際文化会館芸術監督の尺八と豊嶋めぐみ・セルビア国立ノヴィサド大准教授のヴァイオリンの演奏が行われる。

第二部は「鑑定発表フォーラム〜映像も語る羽澤ガーデンの文化」である。映像発表や前野まさる・鑑定専門委員会委員長(前日本イコモス委員会委員長)による鑑定結果報告が行われる。また、半藤一利、半藤末利子、加賀乙彦、黒井千次ら各氏がコメントする。
http://news.livedoor.com/article/detail/5298459/
http://www.pjnews.net/news/794/20110126_2

守る会では過去にもタイムリーなフォーラムを開催している。以下では2009年12月15日に同じく国際文化会館で開催された第2回フォーラム「坂路の雲〜漱石『満韓ところどころ』の百年」を紹介する。

「坂路の雲」は夏目漱石が親友の是公の招待で訪れた旧満州の旅行記「満韓ところどころ」を発表してから百年になることを記念する。折しも同年11月29日からNHKで司馬遼太郎原作のドラマ『坂の上の雲』が放送され、その歴史観の妥当性が議論されている。そこで羽澤ガーデンの所有者の是公と親友の漱石から日本の近代史を見つめ直す意味でフォーラムのタイトルを「坂路の雲」と名付けた。【了】



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『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者 林田力
http://book.geocities.jp/hedomura/
http://hayariki.webnode.com/


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