[CML 007318] 朝鮮高校への差別なき「高校無償化」適用を求める要請書(日本と南北朝鮮との友好を進める会)
maeda akira
maeda at zokei.ac.jp
2011年 1月 23日 (日) 11:04:13 JST
前田 朗です。
1月23日
19日に岡山で朝鮮学校無償化除外問題の講演会があり、当日参加者一同で要請書
を出すことになり、翌20日にで要請書を出しました。
以下の文中に「正式略称」とあるのは、誤解を招きますが。
********************************
2011年1月19日
内閣総理大臣 菅 直人 殿
文部科学大臣 高木 義明 殿
内閣官房長官 枝野 幸男 殿
日本と南北朝鮮との友好を進める会
代 表 三原 誠介
「祝6.15南北共同宣言」10周年記念講演会参加者一同
朝鮮高校への差別なき「高校無償化」適用を求める要請書
拝啓!貴職におかれましては、国民の幸せのため日夜ご尽力されておられます
事、心より敬意を表します。
さて、私たちは岡山県を中心に、日本と朝鮮半島との友好交流活動に取り組んで
いる「日本と南北朝鮮との友好を進める会」です。この会は1999年に自民党から
共産党までのすべての政党、経済界、学者・文化人、マスコミ、労働界などの各
界・各層のオピニオンリーダーが結集し、超党派による幅広い県民運動として、
日本と南北朝鮮との友好交流運動を進めるために結成されました。会の目的は、
とりわけ、朝鮮民主主義人民共和国(正式略称は「共和国」ですが一般的に「北
朝鮮」の呼称を使用します。)との国交正常化、朝鮮半島における南北の自主的
平和統一、日本国内における在日同胞のための権利擁護、とりわけ教育問題の充
実を目指した取り組みとしています。
このような取り組みをする事によって、国交正常化を含む諸課題の解決に繋がる
ことは、1972年の「日中国交回復」に大きな役割を果たす事になった、岡山にお
ける先駆者である内山完造・岡崎嘉平太氏等の「民間外交」の教訓によるもので
あります。
このような立場から、心ある多くの皆さんが危惧されている標記の「高校無償
化」における朝鮮高校への適用が未だなされていない状態は極めて問題があると
いわなければなりません。
そもそも「高校無償化」の本来の趣旨は、「すべての意志ある生徒の学びを保障
し、家庭の状況にかかわらず、安心して勉学に打ち込める社会をつくる」目的で
生徒の授業料負担を軽減するものであり、極めて崇高な施策として敬意を表する
ものでありました。加えてその対象は、中国人学校、ブラジル人学校及び国際教
育認定機関の認める国際学校を含む全ての生徒達に支給されています。正に国際
社会における次代を担う若者の育成に日本政府の思いが具体化されたものであり
高く評価されるものであります。
にもかかわらず、朝鮮学校だけが対象から除外されている実態は、法の趣旨・目
的から大きく逸脱し、且つ教育の場に政治的、外交問題を絡めている事が事実と
するならば法的問題以前の理念も何もない単なるバラまきであると共に、人権無
視の人種差別と言わざるを得ません。在日朝鮮人の歴史的な経緯を含めて改めて
適用に向けた英断を政府として行うことが、国連人種差別撤廃委員会を含む国際
社会の中での名誉ある地位を主体的に確保することになるでしょう。
以上、強く要請します。
CML メーリングリストの案内