[CML 007291] J-Flash172:反戦グループ「バンガー・ファイブ」に有罪認定

ピープルズ・プラン研究所 muto at jca.apc.org
2011年 1月 20日 (木) 17:16:11 JST


ーー【APA‐Jフラッシュ No.172】ーーーーーーーーーーーーーーーーー 
どうやら壊したのはフェンスと警報装置のみ、そして4時間以上気付かれずに
基地内の制限区域深く入り込み、核兵器を非難する横断幕と赤い液体、祈りの
非暴力メッセージ。遺書を携えた60〜80代活動家にメンツをつぶされた軍。
禁固10年はみせしめ刑罰で、人道的に行き過ぎだ!       (M)
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反戦グループ「バンガー・ファイブ」に有罪認定
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ワシントン州タコマ市─12月13日、タコマ連邦地裁において、キットサッ
プ・バンガー  (Kitsap-Bangor)  海軍基地のフェンスを破って核弾頭保管場所
に立ち入った5人の活動家に対し、共謀、不法侵入、海軍施設財産破壊行為、
および合衆国政府財産破壊行為で有罪判決が下された。

地裁のプレスリリースによれば、「バンガー・ファイブ」と呼ばれる5人の反
戦活動家に対する有罪認定に先立つ陪審が12月10日と13日に開かれ、そ
れらのすべての訴因について、計4時間審議が行われた。

彼らは最高10年の実刑とされ、2011年3月28日、ベンジャミン・セッ
トル連邦判事によって判決が下される。

それまでの間、ビル・ビクセル(タコマ市、カトリック神父、82歳)、アン
・モンゴメリー(ニューヨーク市、修道女、84歳)、スーザン・クレイン
(ボルチモア市、66歳)、リン・グリーンワルド(タコマ市、61歳)、ス
ティーブン・ケリー(カリフォルニア州オークランド市、61歳)各被告は、
自身の誓約書によって保釈となる。

J.オバートン海軍北西部広報官は、「このような個人による行動は非常に危
険で、彼ら自身と我々軍関係者を不要な危険にさらすことになる」とし、「こ
の評決が同様の行動を試みようとする他の人々に対する警告となることを望む」
と述べた。

(中略)

グランドゼロ非暴力アクションセンターのレオナルド・アイガー広報担当は、
「4日間の陪審を通して、これらの活動家たちは弁護人を立てずに自らの弁護
をし、バンガーの核兵器が不法で、人道に反するものであるとの主張を行った」
と述べている。

これらの活動家たちは、10月にすでにバンガーへの侵入を認めていたが、本
告訴に対し、無罪を主張していた。

電話取材に対して、クレイン被告は、13日の評決については誰も驚いてはい
ないと述べた。

クレイン被告は、あの侵入計画の背景には、1年にわたる研究と「祈りと熟考」
があったと述べた。

そして、「グーグル・アースなどの通常の検索エンジンを使えば、そこに至る
道が分かる。保管場所がどこかが分かる」と話した。

クレイン被告は、あの基地に入り、特にエスカラー・ロード(Escolar Road)
にまで行ったことのある多くの労働者が格納施設を見ている、とも主張してい
る。

(中略)

裁判資料によれば、被告たちは、2009年11月2日未明に基地に入った。
黒っぽい衣服をまとい、ボルトカッターで基地のフェンスに穴をあけ、そこを
くぐって中に入りこみ、針金でフェンスをしばり直した。

ほとんどの被告が遺言をたずさえていた。訴状によれば、ビクセル被告は、
「拘禁には耐えられない」ことを記した医師による書面を持っていた。

訴状によれば、被告である活動家たちは、朝4時45分頃までには彼らの目標
地点を通り越し、基地の北端のあたりで2人の一般市民の労働者に目撃されて
いた。労働者は、その侵入者たちが一帯をパトロールする海兵隊に逮捕される
ものと信じ、そのことを報告しなかった。

活動家たちは、4時間ほど歩いた後の朝6時半に、トライデント核弾頭を格納
した壕がある太平洋戦略兵器施設の立ち入り制限区域に至った。彼らは、さら
に2か所のフェンスと警報装置の1つを壊し、約6000ドルの損害を与えた。

海兵隊はその警報により、活動家グループが立ち入り制限区域で核兵器を非難
する横断幕を掲げ、赤い液体をフェンスや地面に吹きつけ、ひざまずいて祈っ
ているところを見つけた。彼らは逮捕され、フードをかぶせられて海軍犯罪捜
査部の事務所に連行され、退去通告書を発行された。

(後略)
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出典:ナイトリッダー/トリビューン(2010年12月14日)
翻訳協力:こな(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック:岩川保久 監修:APA‐Jデスクチーム
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