[CML 007230] 個人応答 Re: ふるさと納税大作戦−案内(2)
Kimura-m
kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2011年 1月 15日 (土) 08:04:03 JST
木村(雅)です。
遅くなりましたが、東本さんの質問に木村個人としてお答えします。
まずは、形式的ですが、呼びかけ人に対して直接問われたことに対しては応じますが、個人あるいは団体のHPやブログ等に掲載されたものにいちいちお答えする必要は無いと考えています。東本さんの質問も「ふるさと納税大作戦」に疑問がある、これを見よ、という形で、答えようが難しい。それで「ふるさと納税大作戦」の補足説明をして私からの答えとします。
1 自治体をコントロールする取組ではなく、市の政策支持の意思表示
主旨は理解いただいていると思います。5.28日米共同声明が出され、現民主党政権がそれを踏襲すると述べ、具体的なアメとムチの政策が報道されてくる中で、「海にも陸にも基地をつくらせない」政策を掲げている稲嶺名護市政を基地建設反対の観点で応援したい、その意思表示をしたい、との考えです。政府が金で名護市をコントロールしようとしてきたら、全国の民がこの作戦を活用して支援すれば、政府批判の声を高めることができるのではないかと考えています。
寄付金を受けるのは名護市であり、寄付者一覧を掲載するのも名護市です。また、寄付者が規定できるのは市があらかじめ用意した6つの事業区分のみで具体的事業を規定することはできません。私たちが市をコントロールすることは制度上できませんし、もちろんそのつもりはありません。もし基地建設賛成派他が寄付で市をコントロールすることをやろうとしても、市が主体的に回避できると思います。
2 慎重に取組
この作戦提案は慎重に進めてきました。辺野古現地の闘っている人の意見を伺い、名護市議と相談して市役所との仲介の労もとっていただき、名護市の「ふるさと納税」担当の方とも直接電話でお話して寄付者一覧の欄に「ご意見・応援メッセージ」の掲載をお願いし市として快諾していただきました。更に、東京の集会などに来られた沖縄方々にも個別にお話し、沖縄の方々の中からもこの作戦が受け入れられることを確認してきております。
3 探索的運動にプラス評価を
自公政権ばかりか民主政権までが辺野古基地建設を米国と約束する事態に進展し、沖縄の民意や県知事の選挙公約があるとはいえ、前原沖縄担当相(当時)の島袋前名護市長との会談や年末の再編交付金の中止などが報道されているように、名護市は米政府と日本政府と外務防衛官僚の矢面に立たされています。そんな中で、私たちが一番にするべきことは現日本政府に辺野古反対・普天間閉鎖を訴えることですが、このふるさと納税制度の活用も非常に強力な運動になると思います。強敵と戦う名護市を全国から支持支援でき、また民主政権が基地建設を強行する場合には全国の声を名護市に集めることができます。また、集会やデモと違って恒常的に名護市のホームページに私たちの意見が掲載されます。
使い道を規定できない寄附なんていいのか、納税制度のもともとの趣旨と違う、国の税制度を使って闘うことに疑問、何よりもそんな高額を寄付できるもんか、反対派が悪用しないか、などなど、反対意見があることも承知しています。しかし、前述のような厳しい状況の中で、沢山の人が参加して合法的にできる有効な運動のひとつだと考えます。
探索的運動ですから今後何か問題が発生すればそこで考えればいいと思います。
4 呼びかけ人について
「ふるさと納税制度」の「仲介」をするのでなく「紹介」をするだけの運動ですが、呼びかけ人6人について念のために補足しておきます。呼びかけ人全員がずっと辺野古基地建設反対の闘いを続けている関東在住の者です。辺野古現地の座り込みに何度も参加しています。例えば2004年の9月にボーリング調査を止めるために全国に集結を呼びかけられた時にも参集しました。テント村の方々との交流も続けています。一方、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」、「新宿ど真ん中デモ」実行委などが開催する東京での闘いにも参加してきています。長年の闘いの中で、呼びかけ人の中の一人が発案し、呼びかけ人の間で整備して提案しました。
以上、答えになっているかどうか分かりませんが、応答させていただきました。
"higashimoto takashi" <higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp> wrote:
> 木村さん、ふるさと納税大作戦−案内(2)を拝読させていただきました。
>
> 防衛省の不当なアメとムチの政策の一環としての名護市への米軍再編交付金の「不交付」に抗議し、
> 「新基地ノー」を掲げる稲嶺進名護市長及び名護市を支援しよう、支援したい、というお気持ちはとても
> よく理解できます。
>
> しかし、この木村さんたちの「ふるさと納税大作戦」の問題提起は正しい問題提起といえるでしょうか?
> 私には少しばかり疑問があります。その私の疑問は下記の沖縄在住の作家の目取真俊さんのこの問
> 題への疑問と問題提起に通じるものです。以下、目取真俊さんのこの問題についての論をご紹介させ
> ていただこうと思います。目取真俊さんの下記の論に私は強い説得力を感じます。ご一読、そしてご再
> 考いただければ幸いに思います。
>
> ■米軍再編交付金とふるさと納税について(目取真俊 海鳴りの島から 2010年12月29日)
> http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/23088415ce112cb9c44b8df05c1e678f
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