[CML 007179] 【新年のアピール】奄美・徳之島にも、沖縄・辺野古にも、米軍基地をつくらせない市民の会
加賀谷いそみ
qzf01055 at nifty.ne.jp
2011年 1月 10日 (月) 12:46:43 JST
(転載歓迎)
【新年のアピール】
奄美・徳之島にも、沖縄・辺野古にも、米軍基地をつくらせないため、
今年もがんばります。ともに力を尽くしましょう!!
奄美・徳之島にも、沖縄・辺野古にも、米軍基地をつくらせない市民の会
呼びかけ人 福元洋子 奄美・徳之島
吉玉誠一 奄美・徳之島
浦島悦子 沖縄・名護市
鈴木雅子 沖縄・名護市
2011年1月10日
2011年の扉が開きました。いろいろ大きな波乱が予想されますが、北東ア
ジア─東アジアに揺るぎない平和を確立するため、ともに力を尽くしましょう。
本年もよろしくお願いします。
「奄美・徳之島にも、沖縄・辺野古にも、米軍基地をつくらせない市民の会」
(以下、「市民の会」と略)は昨年、全国に呼びかけて署名運動をおこないまし
た。それは鳩山政権、次いで菅政権に対し、沖縄・名護市辺野古に新しい米海兵
隊基地を建設する計画と奄美・徳之島に米海兵隊の訓練を移転する計画とを断念
するよう求めるものでした。
鳩山前首相あての第1次署名運動は昨年5月に始まり、同年6月18日に61
9筆の署名(団体36・個人583)を首相官邸に提出しました。さらに続けて
始まった菅首相あての第2次署名運動は、同年9月21日に2372筆の署名
(団体18・個人2354)を首相官邸に提出しました。
第1次と第2次を合わせると、2991筆の署名が奄美・沖縄を含む全国、そ
して海外から寄せられました。そして2次にわたる署名運動を終えてから、「市
民の会」は会のブログに「市民の会」事務局が収集する関連情報を掲載してきま
した。
URL http://kitinosimin.cocolog-nifty.com/blog/
しかし、みなさん、現状はどうでしょう。菅政権はこれまで繰り返し繰り返し
表明されてきた「沖縄の民意」=「県内移設反対(拒否)」にまったく耳を貸さ
ず、どこまでも米国政府の言いなりに名護市辺野古に新たな米海兵隊基地を押し
つけようとしています。仙谷官房長官は沖縄の人びとが米軍基地を「甘受」する
よう求め、菅首相は沖縄を訪問して「辺野古移設」が沖縄にとって「ベターな選
択」であると言い放ちました。また前原外相は那覇市で、普天間基地を撤去させ
るのではなく、同基地周辺の小学校や病院を移動させる考えを明らかにしました。
北沢防衛相は稲嶺名護市長が「辺野古移設」を受け入れないので米軍再編交付金
は出さないと、敵意をあらわにして語りました。沖縄の人びとの憤激は高まるば
かりです。
また菅政権は、徳之島への米海兵隊の訓練移転を断念していません。昨年5月
28日の日米共同声明は「訓練移転」の項に
〈両政府は,二国間及び単独の訓練を含め,米軍の活動の沖縄県外への移転を
拡充することを決意した。この関連で,適切な施設が整備されることを条件とし
て,徳之島の活用が検討される。〉
と明記しました。この共同声明はその後、一字一句も変えられていません。そ
れどころか、菅首相は「日米合意の実行」をことあるごとに強調しています。
「徳之島の活用」は今も撤回されていないのです。
鳩山前首相は辞任後、徳之島に普天間基地を移設することを一時期本気で考え
たことを明らかにしました。鳩山内閣の平野官房長官が徳之島の米軍誘致派住民
と鹿児島市で会談したことなどは報道されましたが、その後、この問題に関する
情報がほとんどないので、政府が徳之島への訓練移転を断念したと受け止めてい
る人もいます。しかし、実は最近になって同計画はあらためて浮上しています。
昨秋、再選された仲井真沖縄県知事は県知事選で「県外移設」を公約として掲
げましたが、彼は当選後、「県外」について「鹿児島県から北海道まで含まれる」
とのべました。また昨年沖縄を訪問した福山官房副長官からは「徳之島は検討中」
という言質(げんち)を取りつけています。仲井真知事は、奄美・徳之島を同じ
〈琉球弧〉の中の隣り島ではなく「県外」と考え、訓練移転候補地に含めている
のです。
さらに、昨年12月17日に決められた新しい「防衛計画の大綱」(新防衛大
綱)と「中期防衛力整備計画」(中期防)は、無謀にも中国を仮想敵国として
「南西諸島の防衛強化」を特段に強調していますが、その「南西諸島」にはむろ
ん奄美諸島が含まれます。
このような政治的文脈で、〈徳之島への訓練移転〉が現実性を帯びてきている
のです。
民主党は「地域主権の確立」をマニフェストに掲げて政権交代を果たしました
が、今やその公約をゴミ箱に投げ捨て、沖縄や奄美の人びとの自決権を一顧だに
しません。奄美・沖縄の〈琉球弧〉としての文化的一体性など意識の端にもない
のです。
「市民の会」は徳之島と辺野古に関する情報収集を丁寧に持続しています。そ
して機を見て、新しい署名運動を始めるつもりです。みなさんが「市民の会」の
活動を支持し、ともに歩んでくださるよう、心から訴えます。
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