[CML 007839] 命よりも旗が大切だ

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2011年 2月 26日 (土) 22:14:50 JST


 坂井貴司です。
 転送・転載歓迎。
 
 現在では理解できないことですけれど、太平洋戦争中まで旧日本陸軍には、将
兵の命よりも大切にしたモノがありました。
 
 大元帥閣下こと天皇が陸軍部隊に手渡しした軍旗です。
 
 これはただの旗ではありませんでした。畏れ多くも神である天皇の分身とされ
たからです。いかなる場合であっても紛失や汚損することは許されませんでした。
 
 当時の将兵の手記を読むと、異常なまでに軍旗の管理に神経をとがらせたかし
つこいほど書いてあります。学校に配布されたご真影(天皇の肖像写真)と同じ
ように扱われました。
 
 そしてこの軍旗を守るために無用の損害を重ねました。軍旗を守るために多く
の将兵が戦死しました。
 
   挙げ句の果てには、軍旗を紛失したために、部隊が解散を命じられた事件ま
で起こりました。
   
 太平洋戦争中、中国から東部ニューギニアへ移動中、輸送船が魚雷攻撃を受け
沈没、その混乱で軍旗を失った「篠山歩兵第170連隊」が、解散命令を受けた事件
です。解散後、ニューギニアの各地にバラバラに配属された歩兵第170連隊は、凄
惨な戦闘により多くが戦死。約3000人のうち、生き残ったのはたった100
人でした。
 
 ただのモノに過ぎない旗を失ったために、理不尽な命令を受けた歩兵第170連隊
の生存者が語ります。
 
 NHKBShi
 
 証言記録 兵士たちの戦争
「南太平洋 “軍旗海没” 〜篠山 歩兵第170連隊〜」 
http://www.nhk.or.jp/shogen/schedule/heishi_yotei.html

再放送

放送日:3月2日 

放送時間:午後2時00分〜

坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
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