[CML 007797] 佐久間忠夫氏「横浜人活動事件と国鉄闘争」(市民連帯・神奈川 第 11 回懇話会)のご報告
skurbys at yahoo.co.jp
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2011年 2月 24日 (木) 00:44:41 JST
政治の変革をめざす市民連帯(略称:市民連帯)の紅林進です。
1月13日(日)に、「横浜人活動事件と国鉄闘争」と題して、元鉄建
公団訴訟原告で国労闘争団の佐久間忠夫さんを迎えて開催しま
した、市民連帯(CS)・神奈川 第11回懇話会の報告を市民連帯
のMLより転載させていただきます
(以下転載)
各位
遅れましたが、以下、懇話会「横浜人活動事件と国鉄闘争」の
報告です(添付も)。また、リンク先は「レイバーネット日本」
に載せてもらった速報です。さらに、3月懇話会の案内も添付
しておきます。以上、宜しくお願いします。
http://www.labornetjp.org/news/2011/1297875830816staff01/view
2.13 第十一回CS神奈川懇話会
「横浜人活事件と国鉄闘争」報告
1月13日(日)午後1時30分より、川崎市の中原市民館において、
市民連帯神奈川懇話会「横浜人活事件と国鉄闘争」を開催しま
した。話題提供者は、元鉄建公団訴訟原告で国労闘争団の佐久
間忠夫さん。佐久間さんは1047名闘争の当該であり、横浜人活
事件発生当時は、横浜人活センター労働側組織の代表。参加者
は全体で26人でしたが、問合せが数件あり、後日、資料は郵送
しました。この懇話会の宣伝過程でも、1047名問題「解決」状
況への高い関心を感じました。
さて懇話会は、横浜人活事件をめぐるドキュメント「刻まれた
謀議−人材活用センターの実態」(1990年)上映から開始されま
した。事件捏造のための謀議を録音したテープが流出し、その
国鉄関係者をマスコミが追跡していくという内容です。実際、
このテープは事件デッチ上げの決定的証拠となっていきます。
次に、佐久間さんによる、数々の貴重なお話がありました。分
割民営化攻撃の嵐が吹く中、国労組合員らが横浜人材活用セン
ターへ収容されるまでの経緯、助役らによる支配の過酷な実態
と労働者側の愉快な抵抗運動、そして1986年に仕組まれた横浜
人活事件の真相。地元川yu・横浜を舞台にした話題でもあり、
リアルで興味深い内容です。話の後半は、労働現場から見た戦
後労働運動史。2・1ストの回避、定員法による解雇、国鉄三大
謀略事件、機労の分裂、マル生粉砕闘争、国鉄分割民営化、そ
して最近の非正規労働運動など、闘う労働者の立場から語られ
ました。また、職場闘争、ビラ貼り、ストの組織化、職場討論、
組合脱退者への再オルグなど、労働者がその時々で何を考え
如何に行動してきたかも明らかに。さらに佐久間さんは、「一
人の人間としてどう生きていくか」という問題が最も大切であ
り、そのためには「一人一人が自分で考え自分で行動する」こ
とが重要であると強調しました。
続いて、横浜人活事件原告の松本繁崇さんが挨拶に立ち、自己
の心情や裁判闘争の現状を報告されました。事件のデッチ上げ
が明白となり、免職の5人が職場復帰しているのに、停職の3
人は不採用のままである矛盾。既に25年間も闘い続け、周囲に
「いつまで、やっているのか」と言われても、「許せないもの
は許せない」という強い思い。嫌がらせのような、これまで出
された不当判決への怒り。そして松本さんは、闘争継続の決意
と支援を訴えました。
休憩中は、小田美智男著『国鉄闘争見聞録』(アーク)の物販や
ら、『週刊金曜日』の購読申込やら、偽装請負裁判など数種類
の署名やらと、賑わいました。その場にいたのは、国労OBや自
治労の労働者、教育労働者や研究者、非正規労働者や山谷日雇
労働者、そして「在日」や障碍者の運動を担う仲間たち。また、
地元の川yu・横浜はもちろん、杉並や名古屋からの参加もあ
りました。
その後、佐久間さんや松本さんへの質疑・応答。4者4団体に
よる「政治和解」と「横浜人活事件」の扱いに対する評価、動
労千葉らによる「国鉄闘争全国運動」への評価。また、労働運
動におけるセクト主義、国労と動労との対立点、などをめぐる
質問が会場から出されました。さらに、スト参加者と不参加者
の心理や、1979年の大田区議会議員選での立候補に関しても、
活発に質問が出ました。それに対して佐久間さんは、明るく丁
寧に「言いたい放題」応答してくれました。
最後に、キャノン非正規労働者組合の阿久津真一さんはじめ、
闘う仲間から連帯アピールや要請発言。佼成学園教職員組合の
澤根好郎さんが、お礼を述べて締めくくりました。終了後の懇
親会も盛り上がり、地元川yuに住む市民と、労働戦線で闘う仲
間との交流が深まりました。裁判傍聴や支援体制のアイデアも
出され、戦術会議にもなったと思います。国鉄闘争は、まだ終
わっていません。
佐藤和之(CS神奈川世話人)
(以下は、今後開催予定の市民連帯懇話会です)
<市民連帯・東京 第1回懇話会>
テーマ:「尖閣」問題・領土問題をどう解決するか〜南極条約の知恵を〜
話題提供:柴田鉄治さん(ジャーナリスト)
日時:3月13日(日)午後1時30分.〜(開場は1時15分)
会場:東京ボランティア・市民活動センター会議室A
(JR飯田橋駅隣、セントラルプラザ10階)
アクセスhttp://www.tvac.or.jp/page/tvac_access.html 地図http://www.tvac.or.jp/images/infomap_large.gif
参加費:500円
主催:政治の変革をめざす市民連帯・東京
http://www.siminrentai.com/
Eメール:ctstky at yahoo.co.jp
昨年9月の「尖閣諸島」(釣魚島)近海での中国漁船と海上保安庁巡視艇
との衝突事件を巡って、日中間での緊張が高まり、双方でナショナリズムが
煽り立てられました。日本は韓国との間には「竹島」(独島)の領有を巡って、
そしてロシアとの間では「北方領土」という未解決の領土問題を抱えていますが、
これらをどのように解決すべきでしょうか?
「領土問題」は双方のナショナリズムと排外主義を煽り、緊張を高めます。
各々の歴史的な背景も踏まえながら、未来志向の平和的な解決法はないもの
でしょうか?
南極観測隊にも参加された、科学ジャーナリストの柴田鉄治さんは、領土権
を棚上げして、非軍事的・平和的に国際協力する「南極条約」の知恵を、これら
領土問題の解決に活かそうと主張されています。
市民連帯・東京の第1回懇話会は、柴田鉄治さんにお話を伺い、「尖閣」
(釣魚島)などの領土問題の平和的な、未来志向的な解決について考えます。
柴田鉄治(しばた・てつじ)さん
1935年生まれ。朝日新聞東京本社社会部長、科学部長、論説委員などを経て、
現在は科学ジャーナリスト。南極観測隊に参加し、「国境のない、武器のない、
パスポートの要らない南極」を理想と掲げ、「南極と平和」をテーマにした講演
活動も行っている。ウェブマガジンの『マガジン9条』にメディア時評を連載。
著書に『科学事件』(岩波新書)、『新聞記者という仕事』、『世界中を「南極」に
しよう!』(集英社新書)、『組織ジャーナリズムの敗北―続・NHKと朝日新聞』
(共著、岩波書店)ほか。
<市民連帯・神奈川 第12回懇話会のご案内>
テーマ:非正規労働の根本問題
話題提供:阿久津真一さん(キャノン非正規労働者組合 宇都宮支部 書記長)
日 程:2011年3月18日(金曜日)
時 間:午後6時30分開始(6時開場)
場 所:中原市民館2F第2会議室(JR南武線・横須賀線または
東急東横線武蔵小杉駅より徒歩約5分)
所 在 地:川崎市中原区新丸子東3―1100―12パークシティ武蔵小杉
ミッドスカイタワー1・2階(電話044−433−7773)
地 図:http://www.city.kawasaki.jp/88/88nakasi/home/access.html
参 加 費:500円(懇親会費別) / カンパ歓迎
主 催:政治の変革をめざす市民連帯・神奈川
http://www.siminrentai.com/
後 援:佼成学園教職員組合
連 絡 先:070−6641−7850(佐藤)
キャノン非正規労働者組合のメンバーは、偽装請負を告発後、直接雇用の
期間社員となりましたが、報復的に雇い止めされました。現在、上部団体の
違いをのりこえ全国の非正規労働者と連帯し、偽装請負の謝罪と正社員化
を要求して闘っています。また、民主党政権の派遣法改定案に対しては、
むしろ改悪であることを指摘してきました。そこで今回の懇話会では、
キャノン闘争の当該である阿久津真一書記長をお招きし、現場の労働者
からみた非正規労働の問題性と、非正規労働運動の情況について報告して
頂きます。
是非、お気軽にご参加ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/tocka_jikkoi/62522385.html
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