[CML 007772] 出所は落合信彦の本です

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2011年 2月 22日 (火) 22:42:46 JST


 坂井貴司です。
 
 私が送りました「老醜の大佐」[cml:00763]に対して、東本さん[cml:00764]は、
情報の出所を明らかにしてほしいと画かれました。
 
 このカダフィ大佐の逸話は、1980、90年代に華々しく活躍した自称「中
東専門家」の作家落合信彦の著作「砂漠の狂信者 英雄たちのバラード」( 集英
社 1982年)からです。当時私は彼のファンでした。彼の本を読んで中東情勢を知
ったつもりになっていました。
 
 後で知った事ですけれど、彼は石油ブローカーとして相当いかがわしい仕事を
行い、作家になってからは在日イスラエル大使館に頻繁に出入りして、イスラエ
ル寄りの情報をマスコミに流していたそうです。今は若者向けの自己啓発の本を
書いています。 
 
 また彼はアサヒビールの宣伝に出たことがあります。
 
 私が[cml:00763]で、「事実かどうかわかりませんけれど」と前置きしたのは、
この話が落合信彦の創作の可能性があるからです。
 
 ただ、カダフィがイギリスに留学したこと、アーマンド・ハマーが経営するオ
クシデンタル石油が、当時のリビア政府と癒着して石油生産を独占し、その富を
リビアの特権階級と山分けにしていたこと、クーデターで権力を握ったカダフィ
が、オクシデンタル石油を追放して油田を国有化したことは事実です。
 
 次に東本さんは、
 
 「まして、くだんの国では「革命」の真っ最中です。逆にいえば権力者はいま
死の淵にいて、いつ生命が失われてもおかしくない危篤なときです。仮にどのよ
うな犯罪者でも、また犯罪的独裁者でも、人権は断固死守される必要があると私
は思います。デマやうそ、偽りで権力者や犯罪者を死の淵に陥れるようなことが
あっては断じてならないでしょう。権力者を死の報いを受ける、受けざるをえな
いのは真実性に担保されたときのみというべきではないでしょうか。」
 
と書きました。

 それはその通りです。
 
 しかし、今、カダフィ以上に死の淵に立たされ、殺されているのはリビアの民
衆です。すでに数十人が警察や軍によって殺されています。まもなく死者は数百
人に達するでしょう。そしてこの数字以上の人々が逮捕・拘束されているはずで
す。人権を断固死守されるべきはリビアの民衆ではないでしょうか。いつ生命が
失われてもおかしくない危篤な時に置かれているのは、警察や政府軍から無差別
攻撃を受けているリビアの民衆です。
 
 私自身はカダフィを倒せとは言いません。その権利はないからです。しかし、
武器を持たず、チュニジアやエジプトの民衆と同じように「独裁者を倒せ」と叫
び、そのために殺されているリビアの民衆の人権を守れと言う権利はあると思い
ます。またそれは、日本国憲法で言論及び政治活動の自由を保障されている者の
責務であると思います。

 民主化を求めるチュニジアやエジプトの民衆を支持して、リビアの民衆は支持
し
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
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