[CML 007755] 2/20 中川村TPP参加反対全村デモに村民 380 人が参加して成功! ( 転載)

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2011年 2月 22日 (火) 03:48:49 JST


紅林進です。
   
  先日、2/20(日)中川村全村挙げてのTPP参加反対デモの呼びかけを転載
  させていただきましたが、それに関する記事や投稿を転載させていただきます。
   
  東京でも2月26日(土)に開催される「当たり前に生きたい、ムラでも、マチでも  
  TPPでは生きられない!座談会」(@明治大学リバティータワー2階1021教室、
  午後1時〜5時)とその後の経団連に向けたキャンドル・デモが行われますが、
  そこでTPPの問題点を検証・議論し、反対の声を上げましょう!
   
   
  (以下転載)
   
    「地域経済守れ」TPP反対デモ 中川 村長先頭に村一丸

朝日新聞 長野県版 2011年2月21日

環太平洋経済連携協定=(TPP)の参加に反対するデモ行進が中川村で
  20日あった=写真。
中山間地の村にとってTPPへの参加は、主要産業である農業の疲弊と地域
  社会の崩壊をもたらすとの懸念から、曽我逸郎村長が先頭に立ち、村内の
  主要団体が相乗りする異例の形となった。

JA中川支所をはじめ、農業と直接にはつながらない村商工会や村建設業
  協会など、立場を超えた9団体が結集。
予想の倍以上の380人が、村役場からの2.4キロを約1時間かけて歩いた。
「地域経済を守れ」「日本の食と緑を守れ」とシュプレヒコールするだびに
  鳴り物が響いた。

中川村は人口5200人、4割近い世帯が何らかの形で農林業に携わる。
果樹園芸や稲作に加え、二つのアルプスに挟まれた景観を売り込む。

「外部資本に頼らず、農業を核に元々持っている力を大切にする内発的発展
  をめざしてきた。
企業を誘致しても成果は上がらない」と曽我村長。
TPPの大波は、「農業だけでなく、中山間地なので限界集落に陥る恐れが
  ある」と村長は受けとめる。

「何かせにゃいかん」「どうせなら目立つことを」の声が村内で高まり、今月
  中旬に実行委員会が発足。
村長を代表に9団体が集い、「村を挙げての意思表示」になった。

この行動について曽我村長は藤原忠彦・全国町村会会長(川上村長)に
  相談した。
全国町村会は昨年12月の全国町村長大会でTPP反対を特別議決している。
高原野菜の大産地を抱える藤原村長は、曽我村長の行動を「勇気ある決断」
  とたたえる。
首長が、対立しがちな輸出産業に気を配れば、TPP反対の声は上げにくい
  からだ。

藤原村長は朝日新聞の取材にこう語る。
「日本の農地は狭く、コスト争いで太刀打ちできない。
生命産業の農業を守れず、2次、3次の産業だけをどうして守ることができ
  ようか」
(田中洋一)

=環太平洋経済連携協定=
例外なき関税撤廃をめざす枠組みの通商交渉。
米・豪など環太平洋9カ国が参加し、菅直人首相は1月の施政方針演説で
「6月を目途に交渉参加について結論を出す」と述べた。
参加すれば、自動車の輸出が有利になる半面、安い農産物で国内農業が
  大打撃を受ける恐れがあり、JAグループは反対を決議している。

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  (以下は、wsfjのMLより内富氏の投稿より転載)
   
  長野県中川村で曽我村長が「エジプトに続いて声を!」と呼びかけて行われた
  TPP参加反対全村デモに村民380人が参加して成功したとのことです。

 (TPP参加反対全村デモの呼びかけについては以下の日刊ベリタの記事を
  参照してください)

日刊ベリタ記事【TPPって何なんだ】TPPは村を壊す! 長野県中川村が村
  挙げて反対、20日に全村デモ
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201102171054494

  農業問題だけにとどまらず国民生活に甚大な影響を及ぼすTPP(環太平洋
  経済連携協定)で地域の共同体そのものが破壊され、「限界集落」化に拍車が
  かかることは間違いないとして、長野県 中川村では、農業委員会、農協、農民
  組合といった農業関係者だけでなく議会、商工会、建設業協会、新婦人の会、
  労組も含め、男性・女性、広く右から左まで一致して、村を挙げてTPP参加に
  反対する行動を起こす。村長さんはメールで「黙っていれば、乱暴に一挙に事を
  進められかねません。チュニジア、エジプトに学び、意思表明の声を挙げるため、
  この日曜日、デモを行います」と呼びかけている。(日刊ベリタ編集部)

 ちなみに「TPP反対」に関しては「日経ビジネスオンライン」上で「TPP亡国論」
  が毎週連載されています。

自動車・家電輸出がそんなに重要かこの産業を救うのは「適切なデフレ対策」
  しかない
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110217/218478/

報じられない米国の「輸出倍増計画」「雇用!雇用!」と叫ぶオバマ大統領に
  とって日本は格好の標的
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110210/218385/

「平成の開国」意味分かって言ってる?TPPとは「過激な日米FTA」にほかなら
  ない
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110203/218273/

 日刊ベリタ紙上でもTPP問題が最近多く取り上げられています。

【TPPって何なんだ】信州・中川村のデモと新聞報道
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201102191638066

【TPPって何なんだ】「どこでも誰でも百姓で生きていける幸せを」  TPPに
  反対する「百姓女の会」が動き出す  西沢江美子 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201102201421300

 ところで、村長自らが村独自の「ベーシック・インカム」構想を提唱している
ことは知っていましたが、中川村の曽我村長は「無防備都市宣言」も発議されて
いるのですね。

ウィキペディア「中川村」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E6%9D%91

村長:曽我逸郎(2005年5月13日就任 2期目)

村長による無防備都市宣言の発議

2010年1月29日、現役村長・曽我逸郎が行政公式ホームページを利用して、
  中川村の無防備都市宣言を公式に発議した。
  [1]「村長からのメッセージ」によれば、曽我の発議のきっかけは在日米軍基地の
  再編問題であると述べている。その上で、無防備都市宣言は「あちこちが基地
  候補地としてとりざたされる状況において、市町村の側から先手を打って意思
  表明をすることができる」「日本国憲法の根本精神に則った宣言である」という
  自説を展開し、新しい時代を切り開くべき時だと主張している。宣言に至るまで
  の道筋について、曽我は「事の性質上」から、住民の側から議論が起こり、署名
  が集まり、住民からの直接請求を受け議会で審議する、というのが理想的だと、
  発議者である自身は主たる役割を担わないことを表明している。曽我によれば
  中川村の有権者数は4300人足らずであるから、86人の署名で地方自治法が
  定める直接請求条件(有権者の50分の1)をクリアするとのことである。[2]


(中川村TPP参加反対全村デモについての記事など)

【動画】NNNニュース中川村TPP参加反対のデモ(長野県)

上伊那郡中川村で20日、村をあげてのTPP参加反対のデモが行われた。
  約200人の村民は、「TPP交渉反対」などと訴えながら1時間ほどかけて
  デモ行進した。[ 2/20 17:19 テレビ信州]
http://www.news24.jp/nnn/news884466.html


ブログ「田舎暮らし在宅ワーカーの日々」より引用(写真多数)
http://blog.goo.ne.jp/akimtl1984/e/a08fe047867ff2c1c010dc66205f211f?fm=rss

中川村TPP参加反対デモ

2011年02月20日 

 今日はお隣の中川村で、村長さんが呼び掛けた全村挙げてのTPP参加反対デモ
  が行われた。TPPについては、日本の農業がこれによって壊滅的な打撃を受け、
  食料自給率が十数パーセントにまで低下するのではないかと言われているし、
  農業だけの問題ではなく、金融、保健医療などさまざまな分野の規制緩和までも
  対象になっていて、国内の経済、生活への影響は大変なものになるので、つい
  先日も長野県のJAで取りまとめている署名用紙が回ってきたので署名したばかり。
  今回のデモも中川村民だけでなく、広く参加を呼び掛けていたので、隣村で近い
  こともあって参加してきた。随分大勢の人が集まったなと思っていたら、380人もの
  人が参加したそうだ。曽我村長の「エジプトに続いて声を!」というツイートが15日。
  わずかの準備期間ですごいなと思う。こういう動きが全国あちこちに飛び火して
  いくといいな。

 上の写真は役場を出発するときの先頭で、真ん中辺のスーツ姿の人が曽我
  村長。

 若い人たちも結構大勢いる。農業っぽく、トラクターや軽トラックも。

 音の出る物を持って参加くださいとのことで、空き缶や太鼓など賑やか。 
  (村長さんはカンをたたいていた)

 時々シュプレヒコールあり、そろいのはちまき、のぼりばたなど、古典的な
  デモっぽい。

 中央アルプスの山々にもみんなの声が届いたろうか。

 最後はショッピングセンターの駐車場で、各団体の人たちのメッセージがあり、
  TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉への参加に反対する宣言を読み
  上げて解散。

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TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉への参加に反対する宣言

 政府は、「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」交渉への参加を検討し、
  アジア太平洋貿易圏の構築を目指すと表明し検討を行っている。

 TPPは原則としてすべての品目の関税を撤廃する協定で、BSEの心配のある
  牛肉や遺伝子組換作物の自由化、食料自給率低下といった問題に留まらず、
  保健医療、政府調達をはじめ24にも及ぶ多くの分野で米国基準が押し付けられ、
  国内法よりTPPが優先されることになる。

 国内経済、国民生活への影響は甚大で、特に農山村では、地域経済・集落
  共同体そのものの崩壊(「限界集落」化)が懸念される。

 よって、私たちは中川村全村を挙げてTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)
  交渉に参加しないことを、政府に対し求める。

 私たちの「食」「文化」「暮らし」「地域の未来」を変えてしまうTPPへの参加に
  断固反対する。

 以上、宣言する。

 2011年2月20日    中川村全村挙げてのTPP参加反対集会      
            

 


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