[CML 007726] 尖閣沖漁船衝突事件について(その11)
河内謙策
kenkawauchi at nifty.com
2011年 2月 20日 (日) 17:25:15 JST
河内謙策と申します。(この情報を重複して受け取られた方は、失礼をお許しくだ
さい。転送・転載は自由です。)
今日は、尖閣問題に関連した、いくつかの中国情報を紹介させていただきます。
「尖閣沖漁船衝突事件について(その10)」の中で、“中国の外交政策がこんなに
無茶苦茶になったのは何時からか”については論争があり、櫻井よし子氏や高原明生
氏が胡錦濤主席の2009年の駐外使節会議での演説に注目していることを紹介させてい
ただきました。アメリカのエリザベス・C.エコノミー氏(世界的に有名なシンクタン
ク「米外交問題評議会」のアジア研究部長)も、同様な見地に立った論文を、
『フォーリン・アフェアーズ』誌に発表しています。同論文の冒頭では、次のように
述べられています。
(Elizabeth C.Economy, The Game Changer,Coping With China's Foreign Policy
Revolution, FOREIGN AFFAIRS Nov/Dec 2010, p.142)
「{}小平の『韜光養晦』の遺訓から数十年が経過し、中国の指導者たちは、経済成
長や国内の政治的安定を維持していくためには、頭を下げるよりも国外に出てさまざ
まな出来事をマネージメントしていくほうがよりよいということを認識するにいたっ
た。その結果、北京は、国際的な行動規範と国際機関を作り直すために“国外に打っ
て出る政策”を採用するにいたった。中国は、自からを変えるように世界を変え始め
ている。「責任ある利害共有者」などということは全く考えていない;中国は革命的
パワーになったのである。」
「革命的パワー a revolutionary power」という表現にエリザベス氏の思いが込
められているといって良いでしょう。いずれにしても、私たちの眼前に展開している
のは、「世界史的激動」であることに間違いないと思います。
私は、中国の漁船が尖閣諸島沖にふたたびやってくる可能性を警告していますが、
“本当か”という声も聞きます。しかし、私が見落としていたのですが、新たに結成
された「世界華人保釣連盟」がその計画を発表し、準備に入っています。私たちは、
この現実を直視しなければならないと思います。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110102-OYT1T00284.htm
http://kikusui.osakazine.net/e336912.html
http://www.cfdd.org.cn/bbs/thread-73408-1-1.html
(中国語)
http://www.china918.cn/news/world/diaoyudao/2011/0103/741.html
(中国語)
中国人民解放軍の少将も、尖閣問題について軍事力行使をちらつかせています。危険
です。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0216&f=politics_0216_006.shtml
最後に、チュニジア革命から始まった中東革命の波が中国にも及んでいるという嬉
しいニュースです。私たち日本の民衆も心から連帯していきたいものです。
http://www.epochtimes.jp/jp/2011/02/html/d44117.html
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110219/chn11021918340003-n1.htm
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