[CML 007647] :改行版 ムバーラク辞任、各方面の反応(東外大中東ニュースより転載)
T. kazu
hamasa7491 at hotmail.com
2011年 2月 16日 (水) 13:50:21 JST
ni0615です
松元さん失礼、改行版です。
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みなさまへ (重複失礼いたします) 松元@パレスチナ連帯・札幌
東外大「日本語で読む中東メディア」中東ニュース
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.htmlからal-Quds
al-Arabi紙の転載です。エジプト情勢理解のために。
■ムバーラク辞任、エジプトの通りは喜びに沸きかえる
2011年02月11日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=21460
●ムバーラク辞任後、エジプトの通りは喜びに沸きかえる
2011年2月11日 『クドゥス・アラビー』紙
【カイロ】
昨日、金曜、ムバーラク・エジプト大統領が数百万人に上るエジプト人の意志に従い、
大統領職を辞すること、そして国家運営を軍最高評議会に委ねることを発表すると、
カイロを始めエジプト各地の通りは歓喜にあふれた。
先の1月25日以来、ムバーラク退陣を要求する百万人以上のエジプト人が集結するタハ
リール広場では、歓喜の声が上がり、エジプトの多くの都市で行進が始まった。
副大統領のスレイマーンがムバーラクの辞任および国家運営を軍最高評議会へ委譲する
決定を発表すると、エジプト国営テレビは愛国的な歌を流し始めた。その一方で、
(エジプト人がそう呼ぶところの)「新しい時代」の到来を喜ぶ市民からの電話が相次
いだ。デモ参加者は国旗を振りかざし、ドラムを打ち鳴らし、愛国的な歌のリズムに合
わせて踊りだしたが、人々の声はそうした歌をかき消すほどだった。
アシュラフ・フセイン(31歳)は言った。「独裁者のムバーラクがエジプトを去り、今
夜は誕生の夜だ。僕たちは朝まで、民衆の意志の勝利を祝うつもりだ。」ムハンマド・
アリー(21歳)はこう言いながら、ムバーラク退陣を喜んだ。「腐敗も賄賂も拷問も抑
圧もない新しい時代の始まりだ」と。キルロス・イヤード(25歳)はこう見る。ムバー
ラクの退陣は「圧政と貧困と自由の抑圧の終わりであり、権利を持つすべての人にその
権利を与えること」を意味すると。またモナ・ハサン(28歳)はこの日を「普通ではな
い日。ついに独裁で私たちを苦しめてきたムバーラクではない、別の大統領を見ること
になるのだから。」
デモ参加者のほとんどは、近く、国家運営が軍に委ねられることには懸念を抱いていな
いようだ。
マフムード・サミール(26歳)は言った。「軍は軍だけで国家を運営することはできな
い。すでに軍はこの1月26日革命が合法的な性格のものであることを承認している。だと
すれば、軍は民主制の確立を求める声に応えなければならないからだ。これから軍が行
なうのは、ひたすら移行期の保証ということになるだろう」と。
しかしながら抗議行動参加者には軍が権力の座に居座り続けることを懸念する人々もい
る。とりわけ1952年以来、エジプトのすべての大統領が軍出身であったことを考えると。
ドゥアー・アブドゥッラヒームはこう言った。軍が権力の座に就くことはエジプトが軍
政のもとに置かれる危険を意味すると。
また「デモクラシー」誌の編集長であるハーラ・ムスタファーはこの出来事を「現代エ
ジプト史において際立つ歴史的な瞬間」と描写した。またムスタファーはUPIに対して、
「歴史は、ムバーラクが民主的な革命によって倒された最初のエジプト大統領だと記憶
するでしょう」と語った。
改革派の指導者であるムハンマド・バラダイは革命の成功に関してエジプト国民を祝福
し、ハッジの際にイスラム教徒が唱えることばを繰り返した。バラダイはフェイスブッ
クにこう記した。「神は偉大なり。神に感謝。いつの世も神に讃えあれ」と。
アブドゥッラー・サリームはこう見る。「今日起きたことは、民衆の闘いの完成にほか
ならない。犠牲者の血は無駄にはならない。犠牲者の血がエジプトを独裁と抑圧から解
放したのだ。」
先の1月25日に始まった革命は約320人のエジプト人の命を奪い、その間、約5000人のデ
モ参加者が負傷した。
野党勢力と国民対話を続けようという木曜夜までのムバーラクおよびスレイマーンの呼
びかけは結局、主要な政治勢力のいかなる部分をも納得させることができなかった。野
党勢力は少しずつ対話の場から出て行った。それが「真剣なものではない」と言いなが
ら。また対話に招かれていないながら最大の勢力と言えばそれは広場の青年たちなのだ
が、彼らは退陣なしにはいかなる対話をも拒否していた。
昨夜、ムバーラクは憲法の規定に従い、その権限をスレイマーン副大統領に委譲した。
そして来る9月の大統領選まで権力の座に残ることを確認したのだが、デモ参加者たちは
それを拒絶し、即時の退陣を要求し、デモと座り込みの継続を誓っていたのである。
(翻訳者:八木久美子)
(記事ID:21460)
■ガザ、ムバーラク辞任を祝う
2011年02月11日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=21463
●ガザでムバーラク辞任を祝う、ハマースは革命の勝利と見なす
2011年02月11日『クドゥス・アラビー』
【カイロ:UPI通信】
エジプト大統領辞任発表の後、金曜夜のガザ地区は祝祭ムードであった。辞任について、
“ハマース”はエジプト革命の勝利と捉えている。辞任発表後、多くのパレスチナ人が
ガザのあちらこちらで自然発生した行進に参加し、また、エジプト国民の革命を支持す
る掛け声を繰り返した。
人々は通りでお菓子を配り、祝辞を交わし、また、あちらこちらで祝意を示す銃声が聞
かれた。パレスチナの人々は、エジプト大統領がガザ地区封鎖と、封鎖の負担軽減に使
用されるトンネル制限の一因になっていると考えている。
ハマースは、実現された成果への支持を強調しつつ、辞任を「革命の勝利の始まり」と
評し祝意を表明した。
ハマース報道官サーミー・アブ―・ズフリーは、ハマースが革命運動の側に立ちその要
請を支持していることを強調しながら次のように述べた。
「エジプト大統領辞任は、エジプト革命の勝利が始まったという宣言なのです。」
「この結果に対し、私たちはエジプトの人々を祝します。そしてこの結果はエジプトの
人々の犠牲と意志の勝利であり、エジプトだけではなく中東全体における新たな時代の
始まりだと、私たちは考えています。」
更に、同報道官は、エジプトの新たな指導者たちに対し、ガザ封鎖解除、エジプト側か
らのラファハ通行所再開、そして再建開始と移動の自由への許可を訴えた。
また、「この達成に対するガザの喜びは、エジプト人の喜びに劣らない、なぜならこの
男(ムバーラク)はガザ封鎖とガザに敵対する陰謀の主な象徴であったからだ」との見
解を示した。
(翻訳者:向笠 由希絵)
(記事ID:21463)
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> Date: Wed, 16 Feb 2011 00:05:19 +0900
> Subject: [CML 007630] ムバーラク辞任、各方面の反応(東外大中東ニュースより転載)
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> みなさまへ (重複失礼いたします) 松元@パレスチナ連帯・札幌
> 東外大「日本語で読む中東メディア」中東ニュースhttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.htmlからの転載です。エジプト情勢理解のために。
>
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> ■ムバーラク辞任、各方面の反応
> 2011年02月12日付 al-Hayat紙
> http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=21468
> ●ムバーラク抜きのエジプト…軍は変革を保証
> 2011年02月12日付『アル=ハヤート』
>
> 【カイロ:ムハンマド・サラーフ】【ワシントン:ジュウェイス・カラム】
>
>
>
> 昨晩、エジプト人はおよそ30年ぶりに、いまや「元大統領」となったホスニー・ムバーラク抜きの夜を過ごした。若者たちが火を付け、ムバーラクに辞任を迫ってその統治のページを閉じさせた革命の18日間を経て、エジプト国民は新たな歴史を記し、不可能を可能にした。
>
> 国営テレビを通じてウマル・スライマーン副大統領が声明を読み上げ、ムバーラク大統領は辞任して軍最高評議会に国事を委ねたと発表したことを受けて、エジプト中が祝賀に沸いた。
>
> 軍最高評議会は権力委譲の開始にあたり国民を安心させるよう努め、評議会は「国民が納得する正統・合法な政体の代替ではない」と確認した。本紙の情報筋が確認したところでは、ムバーラクに辞任の圧力をかけたのは軍だったにもかかわらず、防衛大臣補佐官のムフスィン・アル=ファンガリー少将が読み上げた「声明3号」で評議会は、ムバーラク大統領の「祖国の至高の国益を優先した愛国的な姿勢」を称えた。また殉教者[=デモの犠牲者]についても「祖国の自由と安全のために命をささげた」と称え、「殉教者」という言葉を口にした瞬間にファンガリー少将は声明を読み上げるのをいったん止めて軍隊式の敬礼をした。
>
> アラブ連盟のアムル・ムーサー事務総長は本紙に向けて、若者たちが「白色革命」を起こし、「極めて文明的なプロセスを通じて、またエジプトと全アラブ世界に全く異なる雰囲気を創りだした決意と不屈さのしるしをもって」一国の元首を辞任に追い込んだエジプト史上初の、また世界史上でもまれな出来事であるとのコメントを寄せた。軍最高評議会が指揮権を握ったことで軍政への転換を危惧する声が一部にあることについては、「国民こそがこの歴史的な結果へと事態を動かしたことを忘れてはならない。この変化を実現した人民の役割を忘れてはならない。この歴史的な瞬間に軍と国民は一つになるよう求められている」と述べた。
>
> ムスリム同胞団のラシャード・アル=バイユーミー副団長は本紙に対し、大統領の辞任は「大変良いこと」だと述べ、辞任発表は「この政権が頂点から足下に崩れ落ちたことを示した…エジプトの安定にとって重要な要素となる市民的で民主的な政府に権力が平和裏に移行することで、辞任がこれからの良き段階の良きスタートとなるよう神に願う」と語った。
>
> 「若者たちの革命」に火を付けたワーイル・グネイムはツイッターに「おめでとう、エジプト」と書き込んだ。一方、ムハンマド・アル=バラーダイー前IAEA事務局長はフェイスブックのページに「私にとって、エジプト人たちにとって、これは最も偉大な日だ…エジプトは社会的公正に基づく民主国家になるだろう」と書き込んだ。バラーダイー氏は「清廉な議会選挙と大統領選挙を実現するための移行段階の間、我々は軍と共に働く」と軍の姿勢を称え、自身は次回の大統領選挙に出馬しない意向を表明した。
>
> (中略)
>
> 昨日、カタールはエジプトで政権が軍最高評議会に移行したことを歓迎し、エジプト政府との際立った関係を堅持すると確認した上で、「エジプトがアラブ世界とイスラーム世界における指導的な役割を取り戻し、両世界が抱えている諸問題を支持・支援する」ことへの期待を表明した。一方イランは、エジプト人は「偉大な勝利」を成し遂げたと見方を示した。
>
> ハマースは、ムバーラク辞任をエジプトの革命の「勝利」の始まりであるとみなし、この革命の側に立つと明言した。そしてエジプト軍に「国民の要求を保証し、そこから外れる
> ことを許さない」よう呼びかけて、「エジプトの新指導部は即刻、ガザ地区への封鎖を解除し、エジプト側の通行所を永久に開放して、ガザ市民に再建と移動の自由、必要物資の入手を可能にするよう」求めた。
>
> レバノンのヒズブッラーはエジプト人の「歴史的な勝利」を祝い、以下の声明を出した。「先駆的な革命によって実現された栄誉ある歴史的勝利に対し、ヒズブッラーは偉大なエジプト国民に祝賀と祝福の至高の聖句を捧げる」。
>
> またアラブ首長国連邦も「最大の友邦国たるエジプト」への支持を明言し、声明で「エジプトの軍最高評議会がこの正確を期する状況下で、国民の希望と願望を実現するような形で国事を運営する能力があることへの信頼」を強調し、「友邦としての際立った歴史的な関係の強化に対する常なる意欲」を確認した。
>
> (翻訳者:山本薫)
> (記事ID:21468)
>
> ■ムバーラク意識不明と「アル=マスリー・アル=ヤウム」紙伝える
> 2011年02月14日付 al-Quds al-Arabi紙
> http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=21498
>
> ●「アル=マスリー・アル=ヤウム」:ムバーラク意識不明
> 2011年2月14日
>
> 【カイロ】
>
> 「アル=マスリー・アル=ヤウム」紙が火曜日、複数の消息筋から伝えたところによると、辞任したムバーラク(前)大統領はシャルムッシェイフの滞在先で、土曜の夜以来、意識不明の状態にあるという。
> またムバーラクは医師の手当てを受けているが、国内国外を問わず病院への移送先は決まっていないという。
>
> ムバーラク(82歳)は去年3月にドイツのハイデルベルクで胆嚢と十二指腸のポリープ摘出手術を受け、その後も精密検査や予防的治療を受けていた。
>
> エジプトの複数の消息筋が、次のように伝えている。ムバーラクはその精神状態の悪化に加え、健康状態も急激に悪くなるなかで、人生の最後の日々をシャルムッシェイフの療養所で過ごすことになる可能性があると。
>
> また、ここ数年、高齢のため複数の病を得、多くの手術を受けてきたムバーラクは、薬を飲むことを拒否するととともに、医師の診断を受けることを拒否していると伝えている。
>
> ムバーラクの側近筋によると、その健康状態、精神状態は明らかに悪化の一途をたどっているということである。
>
> 移行政府の首相であるアフマド・シャフィークは日曜、ムバーラクは今も、「その瞬間も」シャルムッシェイフにいると確認している。
>
> また日曜には「アフバール」紙が、大統領官邸で(退陣を発表した)木曜に激しい対立が起きたことを報じているという点にも指摘があった。
>
> (翻訳者:八木久美子)
> (記事ID:21498)
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