[CML 007607] 強奪して「固有の領土」

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2011年 2月 14日 (月) 20:53:09 JST


 坂井貴司です。
 
 私が送りました「遠くなる北方領土」[cml:007590]に対して、石垣さん[cml:
007595]、前田さん[cml:007601]さんがレスを送って下さいました。
 
 ありがとうございます。
 
 石垣さん
 「北方領土と沖縄の米軍支配は戦後処理の暗黙のセットだと思います。ロシア
は米軍が沖縄に駐留している限り、北方領土は手放さないと思います。」
 
 これは全くその通りです。
 
 そもそも、ロシアの北方領土支配は、アメリカのルーズベルトが、旧ソビエト
の対日参戦を促すために、スターリンと交わした「ヤルタの密約」(1945年
2月)が元になっています。スターリンが日ソ不可侵条約を破る見返りに、ルー
ズベルトは「満州」(中国東北分)の日本利権獲得、サハリン南部、千島列島の
領有を約束したのです。つまり、北方領土問題はアメリカにも半分責任があるの
です。にも関わらず、アメリカはこの問題に関わろうとはしません。「日露二カ
国間で解決すべき問題」と突き放しています。
 
 そして日本は、様々な特権を認めた在日米軍基地をおいておきながら、「北方
領土返還は正義である!」とほざいて、ロシアに「粘り強い交渉」をしています。
誰がまともに相手をするでしょうか。沖縄を含む日本に米軍基地があるかぎり、
北方領土は絶対に「返還」されません。

 前田さん
 「呼び戻せ 父祖が盗んだ 北方領土」
もちろん、アイヌ民族から盗んだのであって、「わが国固有の領土」などではあ
りません。

 これは私も同意見です。

 日本もロシアも、アイヌから千島を奪ったのです。強盗同士が、奪った品を
「もともと俺のものだ!」といがみ合っているのです。
  
 北方領土返還交渉とは、強盗が奪った略奪品の山分け交渉に過ぎません。

 このような帝国主義のゲームに乗ってはなりません。
 
 なお、日本とロシアが「固有の領土である」と当たり前のような顔をして述べ
る「北方領土」は、元々は先住民族アイヌの島であったことを描いた、船戸与一
の傑作小説「蝦夷地別件 」上中下三巻(新潮文庫)があります。江戸時代中期、国
後島で日本人の暴力と奴隷化に対して、アイヌが武装蜂起した「国後・目梨の乱」
を、遙か離れたポーランドの独立蜂起と絡めた壮大な物語です。下手な歴史書よ
りも、こちらの方が、千島のアイヌが置かれていた現状を描いています。一読を
お勧めします。
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
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