[CML 007470] TUP速報879号エジプト民衆蜂起 @ ロンドン(その5)(転送)
Yasuaki Matsumoto
y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 2月 5日 (土) 07:57:05 JST
どうやら「棺に最後の釘を打ち込む出発の日」は、無事さらなる平和的な大結集になったようです。ヨーロッパのニュースを見ていても昨日までのムバラク支持派に作られた「抗争」は姿を消して、平然とした大群衆が路上で一斉にアッラーに祈りをささげている様子が何度も映し出されています。きょう深夜はまだ心配ですが、あとはムバラク自らがTVの前で退陣演説をするのを待つばかりです。いまエジプト時間午後10時、まだ「退陣演説」はなさそうです。民衆の無事を祈るばかりです。今後もふくめて…。TUPからのきょう(4日)の速報です。松元@パレスチナ連帯・札幌
<第9信>
2011年02月04日 10:45 (日本時間 19:45)
革命なう@エジプト 第11日
タフリール広場を埋め尽くす人、人、人。銃声と寒さと疲労に耐えて広場を死守した若者たちは、この人の数にどんなに励まされていることだろう。
このプロテストが1月25日に始まって以来、使われてきたフェイスブックのページでは、すべての国民にこの「出発の日」に参加するよう呼びかけがなされたそうだ。棺に最後の釘を打ち込もうと。
国営テレビはこの日を「忠誠の日」と名付けた。
BBCの現地レポーター、ティム・ウィルコックスの報告によれば、昨夜は一昨夜と違って、広場の中ではまったく何の暴力もなかったが、街路では外国メディアのジャーナリストが機材を奪われたり壊されたりなどひどい扱いを受けていた。西欧の人権活動家のオフィスが襲われたりもした。
9.40 GMT
ウィルコックスがエジプト与党NDP議長のイブラヒム・カマルにインタビューするうちに、ひどく黒いものが飛び出してきた。
ウィルコックスはまず、今日、大統領は辞任するかとストレートに切り出した。それに対し、カマル議長は可能性を否定。そして、大多数の国民はムバラク大統領に国を出て欲しいとは思っていないと続けた。
それに続けてウィルコックスが、昨日、タフリール広場に秘密警察を送り込む命令を出したか、8名を殺し、800名を負傷させる命令を出したかとストレートに尋ねたところ、当然のことながら、それについては否定し、そのようなことをレポートする西欧メディアを非難。
ウィルコックスがさらに、しかし、広場の中でプロテスターに捕まった男たちは秘密警察のIDを持っていたがそれはどういうことか、と重ねて質問するうちにカマル議長は次第に声を荒げ始め、それらはすべて西欧メディアのでっちあげだと言い出した。ではそのIDは偽物だと言うのか、と重ねて聞くと、西欧メディアはいつもそのようにしてわれわれを陥れると言い始め、西欧メディアはエジプトに対して組織的に醜いキャンペーンを行っている。これは陰謀だと続けた。
ウィルコックスが「それは西欧に裏切られたということか」と尋ねると、カマル議長は即座に「イエス」と。そして「西欧に裏切られたのは大統領だけではない、エジプトの国全体が裏切られた」と続けた。そして、タフリール広場にいるのはエジプト全体のほんの一握りだ。エジプトの国民を代表していない。大多数の国民はこのようなことを望んでいない、西欧メディアが陰謀を仕掛けていると強く主張。そして、いまに百万の人々が街頭に出て、(西欧に対して)もう十分だと叫ぶだろう。ムバラク大統領は辞任しない、と言い続けた。
*
これより前に、スレイマン副大統領はABCの記者(名前失念、昨日、ムバラクにインタビューした記者)が「プロテスターを広場から排除するために軍を使うのか」との質問に対し、広場を去るようにお願いするが強制的に排除することはないと明言。ABCの記者が重ねて、「絶対に?(Never?)」と聞くと「あり得ない(No way)」と回答。
広場での金曜の祈りが終わったようだ。
10.45 GMT (現地時間:12.45)
本速報は、TUPウェブサイト上の以下のURIに掲載されています。
http://www.tup-bulletin.org/modules/contents/index.php?content_id=911
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