[CML 007426] カイロより2

sakaguchi koichi ekinkoichi at hotmail.com
2011年 2月 3日 (木) 10:13:23 JST


 ただ今ネット接続のため安宿に帰ってきました、現地時間午前3時。現在も、ムバラク支持派のデモ潰しに対し、民主化を求めるカイロ市民は素手に投石で闘っています。負傷者は、私が緊急にモスクに設置された診療所やボランティアの医者が治療に当たっている路上診療所数カ所で確認しただけで、午後2時半の衝突以来、1000人を超えています。衝突の原因となった、ラクダと馬に乗って突っ込んだムバラク支持派に動員された一団の乱射により数名の死者。 250万人が集まった昨日やそれ以前の数日は、実に規律が取れていて平和的な集会でしたが状況が一変しました。先週28日の金曜デモの時に警察の攻撃により多数の死傷者が出ましたが、それ以来の大規模な暴力沙汰です。 アルジャジーラによれば1月31日までの時点で、カイロ市内で119名が死亡したとのことですが、その数が大きく増えるかもしれません。ぜひ、エジプト大使館への抗議の声を強めて下さい。 人口の40パーセント以上が飢餓ライン(1日2ドル)以下で暮らすエジプトにあって、本当に老若男女、宗教や職業を越えて、人々は懸命にムバラク退陣、民主化を求めて闘っています。広場には1週間以上野宿を続けて闘っている人々が大勢います。老婆も子供も参加しています。
我々はひとつ。同じです。
よろしくお願いします

阪口 浩一

> From: y_matsu29 at ybb.ne.jp
> To: cml at list.jca.apc.org
> Date: Thu, 3 Feb 2011 08:33:25 +0900
> Subject: [CML 007425] エジプト、アラブの民衆との連帯を!
> 
> みなさまへ(重複失礼)
> 以下は順に、小樽の佐藤さんからの「‘80年光州’ に似かよったエジプト市民たち 」から、先ごろガザ支援船団に日本から参加して現在カイロにい 
> る坂口浩一さんから、そして平和7人委員会のメンバーであり中東研究者の栗田禎子さんからのメールを一部貼り付けてお送りします。
> 
> 権力に居座り続けると宣言した昨夜のムバラク演説から、事態はいっそう緊迫してきました。以下の断片的な報道からも、軍も認める平和的な反政府運動が、ムバラクの「私兵集団」あるいは買われた「ならずもの」たちの「挑発」を受けてすでに「抗争」から「虐殺」がはじまろうとしていますが、その移行が読み取れます。
> 
> ムバラクの追放と独裁体制の崩壊をのぞむエジプト民衆の平和的な結集は、それを援助し支え利用してきた米国と欧州諸国のイスラエル支援の中東管理体制に痛撃を与えるものでもあります。(だから米国・EUは「体制」が変革される前にムバラクの「退陣」を要求したのです。)口先で「民主主義」を唱えながら、犯罪国家イスラエルを擁護するために独裁的アラブ諸国を援助・利用してきた米欧「国際社会」の化けの皮をはぐ闘いでもあり、誰よりもイスラエルが大きな不安に直面しているはずです。また「アメリカの犬」となって沖縄と日本全土を「基地化」して怪しまない日本政府をかかえるわれわれにとってもその「民主主義」が巨きく問われている事態です。
> 
> たんにムバラクだけではなく、米欧イスラエルという国際的巨悪と対峙せざるをえないエジプト民衆、アラブの民衆との連帯をいまこそ強めなくてはなりません。
> 
> 下記に署名サイトもあります。
> 松元@パレスチナ連帯・札幌
> 
> ■混乱と略奪。 エジプトデモではこういう報道がひっきりなしに流れているが、自警団を設けボランティアをするエジプト人の自発的動きはますます広がっている。無秩序は現政権の利益になるだけだとし、市民が自身の手で自分たちの革命を守ろうと立ち上がっている。歯科医師 カルリド トゥピクは 「私たちは世界 
> に政府や警察がなくとも我が国を管理できることを見せてあげたい」 と話した。アレクサンドリアのボランティアメンバーらは交通、清掃、治安、非常事態の4領域に分かれて仕事をしており、ボランティアメンバーであることを示すために人民委員会と書いたバッジをつけたり腕章を巻いている。市民らはその表示を見て自然に話しかけたりもしている。
> 
>  首都カイロでは献血の行列が続いた。30日カイロ最大の病院であるカイロ大学病院には献血待機者1000人余りが列を成していたと<エルサレム ポスト>は伝えた。 デモ途中にケガ 
> をした人々の治療のために血液が必要だという便りに、市民たちが集まった。 カルリル レパイウミは献血台に横になり 「これはエジプトのため 
> の血」 と話した。 病院副院長 ジェハード エラタは「(献血に参加した人々は) 困難な時に互いに助けあう本物のエジプト人」 と話した。 カイロ 
> 市民3000人余りは ‘怒りの金曜日’ と命名された28日のデモの時、エジプト博物館の一部遺物が略奪されると「遺物は私たち皆の財産」 としながら、人間の帯を作り博物館を 
> 守った。チャヒ ハワス エジプト古代遺物最高委員会委員長は「棒だけでかろうじて武装し、博物館を守った若者たちが非常に誇らしい」 と話した。
> 
> http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1391201.html
> ハンギョレ・サランバン 2011年02月02日(原文入力:2011-02-01午後09:42) 
> 
> チョ・キウォン記者garden@hani.co.kr
> 
> =========
> 
> ■阪口 浩一です。現在、エジプトのカイロにいます。(中略)今日も100万人を超える市民がタハリール広場に結集しましたが、昨日までの平和的な状況とは違い、ムバラク支持派のデモ隊が広場を襲いました。最初にムバラク支持派が突っ込んだのは、午後2時半頃です。それを切っ掛けに、投石が両者の間で起こり、現在まで続いています。私が確認できた範囲でも、現地時間の6時半までで500人以上が負傷しています。
> 
> 衝突の中、ムバラク支持派の人間が複数、民主化要求派に捕まり話した頃では、刑務所を出す条件として、タフリール広場のデモ潰しを条件に出され、かつ500ポンド受け取ったと言う事です。人によっては1000ポンド受け取った人間もいました。全部がとは断定出来ませんが、かなりの数の人間が、デモ潰しの為に動員を掛けられているのは事実です。
> 
> それを証拠に(中略:文字化けで3行判読できず)現在は、数日振りに火炎瓶が飛び交い緊張した状況が続いています。これを口実に、ムバラクが武力制圧に出る事は十分に考えられます。
> 
> ==========
> 
> ■みなさま
> 栗田禎子(中東研究・千葉大)です。
> エジプト情勢に関し、緊急のお願いです。
> 
> ご存じのように、数時間前から、政府側の私兵集団的な人々がタハリール広場に乱入し、デモ参加者への攻撃を始めました。
> 先ほどカイロの知人から電話で、「「衝突」というよりは「虐殺」に近いことが起きつつある。すぐにやめさせるよう、日本外務省や在日エジプト大使館に働きかけて欲しい」、と(ほとんど悲鳴のように)言われました。
> 
> 至急、外務省やエジプト大使館に対する訴えかけをしていく必要があります。
> 
> 無防備の市民に対するこのような暴力・虐殺は一刻も早く止めるべきであることを、さまざまな形で発信して下さい。
> 
> 栗田禎子
> 
> 
> 2011年2月1日0:49 OHTA, Mitsumasa <otasa at nifty.com>:
> 
>   [転送・転載歓迎します。重複受信の際はご容赦ください。]
> 
>   Avaazから来たメールを翻訳して紹介します。民主主義革命に立ち上がったエジプト人たちを傍観するわけにはいきません。署名をよろしくお願いします。
> 
>   署名サイト
>   https://secure.avaaz.org/en/democracy_for_egypt/?vl
>   独裁政権打倒に立ち上がったエジプト人を支持するAvaazの署名運動
>   http://unitingforpeace.seesaa.net/article/183460487.html
>   エジプト大使館
>   http://www.embassy-avenue.jp/egypt/index-j.htm
> 
>   太田光征
>   http://otasa.net/
> 
>> 
>   友人の皆様
> 
>   抗議に立ち上がった勇敢なエジプト人たちは今後数時間で、エジプトとその周辺地域で独裁が勝つのか、それとも民主主義が勝つのかを見定めることになるだろう。これらのエジプト人たちは国際連帯を訴えている。これに大きく応えよう。そして各国政府にも勇敢なエジプト人たちを支持する責任があることを分からせよう。声明に署名を!
> 
>   https://secure.avaaz.org/en/democracy_for_egypt/?vl
> 
>   声明:
>   私たちは、自由と基本的人権、弾圧とインターネット統制の停止、速やかな民主主義改革を要求しているエジプトの人々を支持する。私たちは、自国政府が私たちと共にエジプトの人々と連帯するよう求める。
> 
>   署名方法:
>   すでにAvaaz に登録している人は、「Already an Avaaz member?」のEmail欄にメールアドレスを入力し、赤いSendをクリック。
>   初めての人は、下の「First time here?」のName、Email、Country、Post 
> Code(郵便番号)、Cell/Phone(電話番号)の各欄に入力し、赤いSendをクリックしてください。
> 
>   何百万人もの勇敢なエジプト人たちは、今まさに運命の選択を迫られている。この数日間で数千人が投獄、傷害を受けるか、殺害されてしまった。しかし平和的な抗議をたたみかければ、何十年間も続いた独裁を終わらせることができるだろう。
> 
>   抗議に立ち上がった者たちは国際連帯を訴えているが、独裁政権はこのような事態における連帯の力を知っている。だからこそ独裁政権は死に物狂いでインターネットとモバイルネットワークを完全に遮断し、エジプト人たちを世界から隔絶させ、エジプト人同士の連絡を絶とうとしている。
> 
>   しかし衛星ネットワークとラジオネットワークで体制による情報統制を打ち破ることができる。巨大な連帯の叫び声を電波に乗せて溢れ返させ、私たちがエジプト人たちに支持していること、自国の政府にも支持する責任があることを分からせるつもりであることを示そうではないか!状況は時々刻々、転換点にある。下をクリックして連帯メッセージに署名をし、このメールを転送してほしい。
> 
>   ?https://secure.avaaz.org/en/democracy_for_egypt/?vl?
> 
>   ピープルパワーが中東を席巻している。過去には平和的な抗議で30年に及ぶチュニジアの独裁を打倒した人々がいた。今は抗議行動がエジプト、イエメン、ヨルダン、さらにその外に拡大している。これはアラブ世界におけるベルリンの壁運動になり得るものだ。独裁政権がエジプトで倒れれば、民主主義の大きなうねりがこの地域全体を呑み込むだろう。
> 
>   エジプトの独裁者ホスニ・ムバラクは、集会の弾圧を画策した。しかし信じられないほどの勇気と決意でもって、抗議者が集まり続けている。
> 
>   権力によってではなく、人民によって歴史が書き換えられる瞬間がある。今回がそれだ。普通のエジプト人たちによって今後数時間で示される行動は、自国とその地域、私たちの世界に甚大な影響を及ぼすだろう。 私たち自身がこれらエジプト人たちの闘いを支持すると誓うこと 
> で、励ましてやろうではないか。
> 
>   ?https://secure.avaaz.org/en/democracy_for_egypt/?vl?
> 
>   ムバラク一族は国を離れたが、ムバラクは昨夜、軍に街へ出るよう命じた。ムバラクは不気味な口調で、自身が「カオス」と呼ぶもののためには一切容赦しないと公言した。いずれにしても、歴史は今後数日で決まるだろう。この時をもって、地球上のあらゆる独裁者に対して、連帯した人々の勇気にいつまでも抗えないことを示す瞬間としよう。
> 
>   希望とエジプト人民に対する尊敬をもって
> 
>   Ricken、Rewan、Ben、Graziela、Alice、KienほかAvaazチーム一同
> 
>   詳細情報:
> 
>   激動のエジプト:大抗議行動を受け警戒態勢が敷かれる
>   http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-12303564
> 
>   エジプト政府がインターネットを遮断
>   http://www.renesys.com/blog/2011/01/egypt-leaves-the-internet.shtml
> 
>   北アフリカ:ドミノ倒しはこの地域で起こるか?
>   http://allafrica.com/stories/201101280659.html
> 
>   息子と妻の逃亡でエジプトのムバラクは終わりの始まり
>   http://www.ibtimes.com/articles/105117/20110126/beginning-of-the-end-for-egypt-s-mubarak-as-son-and-wife-flee.htm
> 
>   アムネスティ・インターナショナルがデモの弾圧を非難
>   http://amnesty.org/en/news-and-updates/egypt-must-stop-crackdown-protesters-2011-01-26
> 
>   エジプト人活動家が定期的に情報を更新しているサイト
>   http://www.elshaheeed.co.uk
> 
>   エジプトにおけるデジタルフリーダムを求めるACCESSキャンペーン
>   https://www.accessnow.org/page/s/help-egypt
> 
>   Avaazコミュニティーのご支援を!私たちはすべての資金を寄付でまかなっており、政府や企業から資金を得ていません。私たちの専属チームは非常に小額の寄付でも長期間の活動が保証されます。
>   こちらから寄付をお願いします:https://secure.avaaz.org/en/donate_to_avaaz/?cl=926467650&v=8311
> 
>   (以下、省略)
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