[CML 013893] 12.23 CS 神奈川懇話会「原発輸出と脱原発国際連帯」報告

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2011年 12月 28日 (水) 02:56:29 JST


紅林進です。
   
  私も関わっています市民団体「政治の変革をめざす市民連帯」(略称:
  市民連帯、CS)の神奈川のグループが主催する第18回CS神奈川懇
  話会が、「原発輸出と脱原発国際連帯」をテーマに、12月23日に、川
  崎市の中原市民館において開催されましたが、その報告を市民連帯
  の会員MLより転載させていただきます。
   
  なおこの懇話会の報告は「レイバーネット日本」の下記のサイトにも
  写真入りで掲載されています。
  http://www.labornetjp.org/news/2011/1324869598784staff01/

   
   
  (以下、転載)
  
12.23 第十八回CS神奈川懇話会
「原発輸出と脱原発国際連帯」報告

2011年12月23日、川崎市の中原市民館において、市民連帯神奈川
  懇話会「原発輸出と脱原発国際連帯」を開催しました。話題提供者は、
  崔勝久さん(新しい川崎をつくる市民の会)で、全体の参加者は23人。
  「脱原発かわさき市民」で活動する仲間、PARC自由学校の受講生、
  そして在韓被爆者支援のグループなど様々な人々が結集しました。

10月26日〜11月9日、原発体制を問うキリスト者ネットワーク(CNFE)
  代表の崔勝久さんは、日本キリスト教協議会(NCC)の支援を受け、
  脱原発の国際連帯を追求するため韓国・モンゴルを訪問。そして11月
  11日、崔さんら日・韓・蒙の団体がインターネット同時記者会見を実現し、
  脱原発を求める共同宣言「Nuclear-Free Asia」を発表しました。今後も
  運動を強化・拡大し、まず来年1月14日〜15日に横浜で行われる「脱
  原発世界会議」の成功をめざしています。

懇話会では、崔さんが「原発体制を問うことから地域社会の変革を」と
  題して、韓国・モンゴルのスライドを上映しながら報告しました。その
  冒頭で、原発震災に直面し脱原発の運動が高揚する日本で、右翼に
  よる排外主義ナショナリズムが台頭している現実を紹介。内外の原発
  体制は植民地支配と同じ構造をもち、植民地主義は現在の国民国家
  でも再生産されていると指摘しました。その上で、国籍・民族を越えた
  協働で、地域社会を変革していくべきことを主張。また、こうした足下
  の闘いが世界とつながり、脱原発もはじめて可能になることを、1970
  年代の日立闘争の経験から強調しました。

現在、日本政府は中長期的には脱原発をめざすが、海外の要請に
  応えて原発輸出は推進する方針です。11月28日には、「安全な」原発
  の開発を唱えるビルゲイツが投資する、川崎の東芝実験用原子炉が
  再稼動されました。また12月9日、原発輸出や技術協力を可能にする
  ため、ヨルダン・ベトナム・ロシア・韓国との原子力協定が、国会で批准
  されました。

これに対し、韓国の李明博政権は、2030年までに原発による国内発電
  を60%へ引き上げ、世界の新規原発の契約20%を取るという戦略。
  初めてアラヴ首長国連邦との契約した日が、国民の祝日となっている
  そうです。しかしながら、韓国の道路でセシウム137の検出が相次ぎ、
  ソウルでは毎時3マイクロシーベルトの区域が出現。そして、脱原発を
  掲げるソウル新市長が誕生し、「脱核エネルギー大学教授の集い」が
  発足しています。韓国「緑の党」の全国発起人大会が成功し、韓国
「カトリック正義と平和協議会」も動き始めたそうです。

他方、世界の埋蔵ウランの15%をもつモンゴルは、2020年までに原発
  を完成させる計画で、外資の比率が高い20の合弁会社のうち、現在、
  韓国系の企業が土地調査を進めている最中。その場合、モンゴルの
  原発による電力は中国へ供給され、中国軍がモンゴルの原発を防衛
  するという話があるそうです。また、日米蒙で合意したCFS構想は、
  モンゴル国家安全保障委員会が承認すれば実現し、実際、アラヴ首
  長国連邦との間では、ウランの提供と使用済燃料の引き取り契約が
  存在します。そして、崔さんはモンゴル「緑の党」のセレンゲ元党首と
  会談し、Face Book利用者(反核をめざす1万人メンバー)らと交流。
  中国による経済支配と旧ソ連による文化侵略の現実も、見聞してきた
  そうです。
 
質疑応答では、ビルゲイツが開発を推進する新型原発、中国の原発
  導入・輸出戦略、韓国とモンゴルにおける「緑の党」を含む野党の動向、
  震災と原発をめぐるキリスト教界のスタンスと運動資金、川崎みんなの
  党と外国人参政権、川崎臨海部にある東芝原子力技術研究所の役割
  と市民運動、そして韓国における落選運動などをめぐって議論になり
  ました。また、ピースボートらが主催する「脱原発世界会議」において
  CNFEは、日・韓・蒙や青森・佐賀・静岡の脱原発運動家らによるパネル
  ・ディスカッションを企画し、展示や対話のためのブースも置くそうです。
  全体として、報告も議論も多岐にわたる、内容豊かな集会となりました。

佐藤和之(CS神奈川世話人)

 


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