[CML 013809] IK原発重要情報(61)

河内謙策 kenkawauchi at nifty.com
2011年 12月 22日 (木) 22:24:17 JST


       IK原発重要情報(61)[2011年12月22日]

  私たちは、原発についての情報と脱原発の国民投票をめざす市民運動についての情報を発信しています。よろしく、お願いいたします。(この情報を重複して受け取られた方は、失礼をお許しください。転送・転載は自由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士  河内謙策

連絡先 〒112-0012  東京都文京区大塚5丁目6番15-401号 保田・河内法律事務所(電話03-5978-3784、FAX03-5978-3706)
Email: kenkawauchi at nifty.com

脱原発の国民投票をめざす会
http://2010ken.la.coocan.jp/datsu-genpatsu/index.html

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                 第5回意見聴取会を傍聴して

 12月16日に大飯原発2号機が定期検査のために運転を停止し、これにより全国で運転中の原発は7基になりました。しかし、運転の停止を単純に喜ぶことはできません。日本の原発推進派は、運転停止中の原発のストレステストを実施し、「ストレステストの結果、原発の安全性が証明された」として、運転停止中の原発の運転再開に踏み切ろうとしているからです。
 第1次ストレステストが終了し、その結果が保安院に提出されたのは、大飯原発3号機、4号機、伊方原発3号機、泊原発1号機、玄海原発2号機、川内原発1号機、2号機、美浜原発3号機の8基となっています。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/32155.html
 原子力安全・保安院は、各地の原発の第1次ストレステストの結果につき「意見聴取会」での意見をふまえて原子力安全・保安院の態度を決めると言い、そのため、これまでに4回の意見聴取会を開催しています。
 私が「IK原発重要情報(60)」で、その状況を報告した、第4回意見聴取会の配布資料は、以下のサイトにアクセスすることにより入手できます。
http://www.nisa.meti.go.jp/shingikai/800/29/800_29_index.html

 第5回意見聴取会が、本日、午前9時より、経産省本館地下2階の会議室で開催されました。

 今日の討論は、一言で言うならば、原発推進派の委員・保安院と脱原発派の井野委員及び後藤委員が激突したということです。原発推進派の委員から「原発の運転再開は社会的要請だ」という発言がなされ、これに対し、井野委員から「原発の安全こそ社会的要請だ。したがって、討論の期限を区切ってはならない」という反論がなされたことが、その激突を象徴していました。
 私は、保安院が大体3月ごろまでに討論を終わらせるというスケジュールを立て、その線で、原発推進派の委員の根回しをしていたように思います。

 最初に討論になったのは、ストレステストの評価、意見聴取会は何をするところなのか、ということでした。この根本問題が、再び、三度、激しく燃え上がったのです。
 後藤委員は「今まで出されているのは机上の計算だ。これでは安全性を確認できないし、“総合的評価”ということに反する。非科学的で無責任だ」と発言しました。これに対し、保安院や岡本委員が「地震についての議論は、別の場でやっている。ストレステスト自身は、三大臣の見解の範囲内でやる」「三大臣の見解がミッションの範囲だ」と述べ、これに対し、井野委員は「その解釈は、岡本さんの解釈だ。われわれの使命は、安全についての総合評価ではないのか」と鋭く迫りました。これは、重大な提起でした。意見聴取会の正式名称が「発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会」であることと、やっていることの矛盾を突き、さらに「総合的評価」をやれと迫ったのです。
 これに対し、高田委員からは、「今まで許容値を超えたらどうなるか、その議論をやってこなかった」、岡本委員からは「可能な限り安全の側でやっていこうという見解だ。地震については、別の場で大丈夫だったということになってきている」「技術的評価をやることが重要だ」という見解が表明されましたが、井野委員の提起に対する反論になっていませんでした。
 井野委員は、更に、「(総合的評価というのであるから)いろんなところで議論されたことも、ここにフィードバックされるということを確認していただきたい」と保安院に確認を求めましたが、保安院は逃げました。議論はエキサイトし、岡本委員の不公平な進行に対し、会場から「公正な進行をやってください」という声も出ましたが、結局、岡本委員が「またこの問題に戻りますから」という発言で、この討論は打ち切られました。

 この後、大飯原発3号機、4号機の問題についての井野委員、後藤委員の質問に対し、関西電力からの回答がありました。(この詳細は省略します。原発推進派の中(!)では、かなり「議論が煮詰まってきている」という印象を受けました。危険です。関心ある方は、ぜひ当日の配布資料を入手の上、御検討ください。)この日予定していた泊原発1号機の審議入りは、できませんでした。

 上記以外に私が注目したのは2点ありました。
 第一。井野委員は、福島第一原発、第二原発にストレステストを適用すべきだと発言し、保安院、東電は、それを拒否してきましたが、東電が態度を変化させました。「詳細なデータに基づくストレステスト評価を実施することは困難であるが、津波の影響を中心に、現状入手可能なデータを用いて簡易的な評価を代表号機について実施することは可能であり、柏崎刈羽原発に関する一次評価準備作業と並行して対応したい」と言っています。柏崎刈羽のストレステストを円滑に実施するために、ちょっとだけ譲歩したよ、ということでしょう。
 第二。井野委員が、意見聴取会に陪席していた原子力安全基盤機構(JNES)メンバーうち3名が原子力発電プラントメーカーである三菱重工業のOBであるのは利益相反にあたるのではないか、と具体的に指摘したことに対し、保安院は、JNESメンバーは職務専念義務があるから利益相反にならないと答弁していることです。これは、刑事訴訟法第20条を読んでみれば一発で解決する問題です。保安院の業務はJNES(ジェーネス)に丸投げされている、といわれているだけに、これは大問題なのです。
http://www.jnes.go.jp/

 第6回意見聴取会は1月6日、第7回意見聴取会は1月18日です。
傍聴するためには、保安院に対し、事前の申し込み・許可が必要です。ご注意ください。
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                          以上

 



            
                          
 














  






 












 








  





   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      

 

  

    

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      

 

  

    

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 



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