[CML 013595] 早川由起夫群馬大学発言に対する学長「訓告」について

Maeda Akira maeda at zokei.ac.jp
2011年 12月 9日 (金) 11:43:13 JST


前田 朗です。

12月9日

早川由起夫・群馬大学教授に対する学長による「訓告」をめぐってネット上でさ
まざまな反応、論争が起きていま す。その全体を見たわけではありませんが、
議論がかなり混乱しているので、一部の論点につき私見を表明しておきます。

1)そ もそも、早川発言の内容の当否をめぐって、評価は分かれています。内
容は正しいと主張している人もいれば、過激な表現だが理解できると言 う人も
いれば、比喩的な表現なのだと言う人もいれば、差別表現だと言う人もいれば、
ヘイトスピーチだと言う人もいます。これほど評価が分 かれているのに、同じ
土俵で議論しているつもりになって批判しあっているので、混乱するしかありま
せん。

早 川発言の一部を読んだだけの私には、まだ判断がつきかねています。全体の
文脈を踏まえて評価できていないからです。ただ、これまで見た限 りでは、誤
解を招く表現であり、不適切ではないかと思うものの、差別発言だとかヘイトス
ピーチであるとは考えられません。早川発言は、福 島農民の人格への批判では
なく、福島農民の「行為」への批判です。

2)次 に、早川教授の専門と、専門以外の発言をめぐる評価です。火山地質
学・放射能マップを評価する立場から早川発言を支持する人もいれば、早 川教
授は放射線防護学の専門家ではないからと否定的に述べる人もいれば、早川教授
はホメオパシーに好意的な発言をしてきたとして批判する 人もいます。

学 長による「訓告」でも、早川発言を研究レベルではない、ないしは研究に基
づかない社会的発言とみなして、訓告の対象にしているようです。 問題となっ
ている発言を、早川教授がご自分の専門と称して行っているわけではないようで
す。火山地質学の専門家である早川教授が、専門以 外のことも含めて社会的発
言を行っているのでしょう。その点で言えば、学問の自由の問題からはやや離れ
ることになるかもしれません。

3)次 に、学長の「訓告」自体の問題です。教授の社会的発言に対して学長が
「訓告」を出すことの意味と当否の問題です。

「早 川発言は問題だから訓告も当然だ」という主張は明らかに論理的に飛躍し
ています。早川発言は問題である、誤りである、あるいは福島の農民 に対する
不当な発言であると考えるのであれば、その人は、自らの表現の自由を行使し
て、早川発言を批判すればよいのです。

ま して、学長が「懲戒」をちらつかせて早川発言を封じるという方法は、どう
言いつくろっても表現の自由に対する侵害であり、もっとも下手な 批判方法で
す。大学の名誉を持ち出すとしても、学長が「私たちは早川教授と見解が異な
る」と表明すれば済むことです。もっと、開かれた議 論をすべきです。

早 川発言に対する学長「訓告」を認めてしまえば、今後、全国各地の大学で
「訓告」が乱発される危険性があります。そこで抑圧される発言の多 くは、平
和運動、市民運動の立場に立つ教授の発言となるでしょう。御用学者の発言が
「訓告」対象になることはまず考えられません。権力側 にとって好都合なこと
は言うまでもありません。

こんなことを許したら、私なんか、毎日、懲戒処分!!!

早川発言関連

http://feedproxy.google.com/~r/blogspot/GyqbB/~3/I1Enh8gZqDM/blog-post_08.html?utm_source=feedburner&utm_medium=email

http://www.alterna.co.jp/7760

http://twilog.org/tweets.cgi?id=HayakawaYukio&word=%E8%BE%B2%E5%AE%B6%E3%80%80%E7%A6%8F%E5%B3%B6

http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.net/rikei/1318483713/



CML メーリングリストの案内