[CML 013577] IK原発重要情報(60)

河内謙策 kenkawauchi at nifty.com
2011年 12月 8日 (木) 22:30:25 JST


       IK原発重要情報(60)[2011年12月8日]

  私たちは、原発についての情報と脱原発の国民投票をめざす市民運動についての情報を発信しています。よろしく、お願いいたします。(この情報を重複して受け取られた方は、失礼をお許しください。転送・転載は自由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士  河内謙策

連絡先 〒112-0012  東京都文京区大塚5丁目6番15-401号 保田・河内法律事務所(電話03-5978-3784、FAX03-5978-3706)
Email: kenkawauchi at nifty.com

脱原発の国民投票をめざす会
http://2010ken.la.coocan.jp/datsu-genpatsu/index.html

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            第4回 意見聴取会 を傍聴して

 日本の原発推進派が、ストレステストをバネに運転再開に突き進もうとしていることは、よく知られているとおりです。現在、原子力安全・保安院には、大飯原発3号機、大飯原発4号機、伊方原発3号機の第一次ストレステストの結果が提出されていますが、昨日、北海道電力が、泊原発1号機の第一次ストレステストの結果を提出しました。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/336588.html

  保安院では、今日(8日)、14時30分から、経済産業省別館9階944会議室で、「第4回発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会」が開催されました。

 本日の第1議題は、「ストレステストの審査の進め方について」でした。井野博満委員が、11月24日、12月3日に意見を提出し、後藤政志委員が、12月5日に意見を提出したことが、この議題設定になったように思われます。後藤委員の意見とそれに対する保安院の回答を紹介します。
 「今回のストレステストを審査する原子力安全・保安院および関係する原子力安全基盤機構等の経歴を提示し、利益相反と公正さの欠如への懸念を払拭すべきである。」「審査に関わる保安院及び原子力安全基盤機構(JNES)職員については、過去の業務において事業者と関係があった場合でも、現在は保安院およびJNESのみに所属し、現在の職務に専念する責務を負っていることから利益相反は生じない。」
 「保安院、原子力安全基盤機構で、今回の審査に関わる組織と責任者、所属する担当者の個人名と職務経歴を公表すべきである」「名字及び肩書きを公表して意見聴取会に参加している職員のほか、関係する職員を含めて議論を行い、最終的には保安院として意志決定を行っている。」
 「審査業務にあたって、そのスケジュールと、マンパワーの計画をどのように考えているか」「現在、保安院において主に担当している者が20名弱、JNESにおいては30名強の体制である。」
 「本会で出た意見は、どのように保安院のなかで扱われるのか」「審査は委員からいただいたご意見を踏まえつつ実施し、最終的には保安院の責任の下にとりまとめるものである。」
 「ストレステストでは、基本的に地震・津波以外の要因による機器の故障、ヒューマンファクター、設計・製作・施工ミスなどは考慮されていないと思われる。事故というものが、それらの要因と大なり小なり関わっていることを考えると、基準地振動の何倍とか、想定津波の何倍までもつなどという評価は、『安全性に関する総合的評価』の確認としての意味が無い」「ストレステストは、一定の条件の下で、決定論的に評価するものであり、その結果は、安全向上策等に対する評価値として意味を有すると考える。」
 「ストレステストの評価方法は、一般的な技術における安全率の意義を無視したものになっており、危険側の評価を与えることになっている」「事業者の評価の適切性については、意見聴取会の意見も踏まえながら検討したい。」
 「絶対的な安全が確保できない以上、多重防護が破綻した場合の、本来の意味の最悪の被害の程度を表すことが、原子力安全の国民に対する責任であろう」「ストレステストは、発電所敷地外における被害想定の評価まで求めるものではない。」
 「保安院から出されている“過度に保守的な評価をしない”といった趣旨の方針は、安全性評価上に極めて有害な方針なので、文書にて撤回を求める。」「工学的に妥当な判断を行うという趣旨である。」
 「福島第一原発の地震動の計測データが120秒程度で以降のデータが記録されていなかった。保安院としての見解と対策を明示されたい。」「設置されている装置の不具合によるもの。既に事業者に指示を出し、改修した旨の報告をうけた。」
 討論の中では、井野博満委員が「東京電力が緊急体制で大変だから
ストレステストを福島第一に適用しないと言うのなら、柏崎刈羽も大変だからストレステストをやらないということになるが」と鋭く突っ込んだのに対し、保安院も答えることができなくなり「状況を確認したい」と述べる一幕もありましたが、全体としては、井野委員、後藤委員の鋭い問題提起にもかかわらず、原発推進派の逃げの見解表明が相次ぎ、結局、討論の打ち切り・継続ということになりました。

 第二議題の「大飯発電所3、4号機に関する一次評価について」では、井野委員の本質をついたすばらしい質問がありました。井野委員は「ストレステスト報告書のなかで、1.8Ssというような表記が用いられているのは、誤解を与える。『許容値がSsでの発生応力の1.8倍になる。1.8倍のSsで許容応力に達すると言う意味ではない』と正確に書き直すべきではないか」と述べたのです。井野委員が突いているのは、1.8倍のSsというなら、それにともなう地震波の長さの変化などさまざまな変化もあるはずである。それなのに、単にSsを1.8倍して調べるというのでは、本当に許容応力を調べたことにならない、ということを言っているのです。これに対し、関西電力は、「いまのところ記載の見直しは考えていない」としか答えることができませんでした。

 第三議題の「伊方原発3号機に関する一次評価について」では、
四国電力が「津波の高さ14.2mをクリフエッジにしている」ことに対し、井野委員から「14.2mを超えたらどうなるのか」という質問が出されましたが、四国電力は明快な答えをすることができませんでした。
 また、後藤委員から、「四国電力が対策を一生懸命に考えておられることは分かる。しかし、それらの対策が確実になされるという保証はない。たとえば、電源車の配備を対策として考えていたとしても、台風などにより電源車の配備ができない、という事態は起こる。だから対策があるからいい、という訳ではない」という指摘もなされました。

 大飯原発3,4号機の評価も、伊方原発3号機の評価も、討論は継続です。しかし、井野委員や後藤委員の正論を切り捨て、粛々と討論が進む様に対し、私は不気味なものを感じました。

 前回の意見聴取会の配布資料は、以下のサイトからダウンロードできます。今回の配布資料も、近日中にサイトにアップされると思います。
http://www.nisa.meti.go.jp/shingikai/800/29/003/231129.html
 第5回意見聴取会は12月22日、第6回は1月6日、第7回は1月18日の予定と発表されました。関心のある方や現地の方の傍聴を、お勧めします。
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