[CML 013449] FW:ん?と感じたこと(No;2)

長船 青治 pencil at jca.apc.org
2011年 12月 2日 (金) 00:29:26 JST


モデレーターでなく一人のCML参加者としての長船です。
「福島共同デスク」の半閉鎖系MLから投稿者の了承を得て件名を 
転送します。
〜〜〜以下転送です。〜〜〜
From: saburou <j at gmail.com>
Date: 2011年11月17日 15:56:58:JST
Subject:  ん?と感じたこと

Mさんとの私信でのやり取りです。
Mさんの許諾を得ましたので、不利益を生じないよう特定の人物名だけ 
を伏字にして転送いたします。
首都圏の「ホットスポット」「マイクロスポット」と呼ばれる地域住民 
の過剰なる生活防衛運動にウンザリ気味でしたし、
余りにもエゴイズムだけに支配された言説であるのかを暴露しなければ 
ならないでしょう。
私は首都圏住民が被害者意識ばかり過剰で加害者意識がまるっきり欠如 
した利己主義的な運動に敵対的に振る舞うことを
選択せざるを得ません。
もはや原子力災害被災地と首都圏地域のくうそう「連帯」だのと抜かす 
空想にお付き合いすることはないでしょう、このままでは

---------以下転載です--------

さぶろうさん

こんにちは、Mです。そちらはだいぶ寒くなってきているのでは 
ありませんか?
その後、いかがお過ごしでしょうか?

東電前ACがスタンスに大きな課題を抱えているのは、全くご指摘 
の通りです。

そもそも、放射性廃棄物問題PTが立ち上がったときは、都内、足 
元でどのような処理が行なわれ、住民や労働者へはどのような
配慮がなされているのか(同時に、なされていないのか)を究明し、か 
つ、従前から抱えていた問題−広域処理による地方へのさらなる
加害の問題を防ぐこと、それらを念頭に置いていたのですが・・・。

いまや、すっかり瓦礫の受け入れ可否の問題に話がすり替わり、アタマ 
を痛めることしきりです。
下水道や清掃工場の労務管理については依然、追及を続けてはいますが。

MLでご覧になられている分には××さんのような言論が幅を利かせて 
いるように見えるやもしれませんが・・・ああいう意見が
一大勢力を成していて少数意見の留保すら認められない、という状況で 
はありません。それがせめてもの救いです。

とはいえ、東電前アクションという運動体の中でさらに運動をやってい 
るような、妙な感覚に陥ることは少なくありません・・・。
色々と感情にフタをしながら、自分を抑えながら、会議に出はじめてか 
ら、もう7ヶ月ほど経ちました。

大都市圏の人口4000万に比せば福島の民は300万(で 
したっけ)。「民主主義的多数決」という暴力が更に振り掛かる 
ことを畏れ、
自分たち自身が都市民として加害の陣営に与することを畏れます。
【註 首都圏人口は数え方により3400万から3700万、福島 
県の人口は200万強でした】

同感です。わたしも同様の危惧を抱えながら、3月以来、運動に 
関わってきました。

3・11のあと、福島の原発災害が現実のものとなったときに、わたし 
は己の無知と無自覚、鈍さを思い知らされました。
そして首都で暮らすことが地方を下敷きにして、殺していくことに加担 
する構造のうえに成り立っていること、
その絶望に崩れおちました。

園くんやさぶろうさん、山口さんが東電前に立ち始めたことは最初のほ 
うから知っていたのですが、秋田にいる家族や、南東北にちらばる親族、
友人たちの安否確認にまつわる心労も相まって、すっかりふさぎこんで 
しまい、立ち上がるのに1週間かかりました。

あのころ、Kくんに「Mさん含め、東北生まれの人はもっと 
怒っていいと思う」と慰めとも激励ともつかない言葉をもらったことを 
覚えています。

しかし・・・地元に家族や友人がいることがたしかではあっても、他方 
でわたし自身は東京に来て10年以上になります。
地元で生計を立てて暮らしてきた人と同じ立場でものを語ってもいいの 
か? という内省の中で、引き裂かれ続けてきました。
3月以来、ずっと自分の立場性については何度でも考えざるを得ないの 
です。

わたしは「在京地方人」という立場のまま、加害性と責任の認識のも 
と、衝き動かされて走り続けてきました。
さる22日の話し合いでは・・・そうしたわたしの立場性との、大 
きな断絶が運動内で随所に走っていることをあらためて実感するところ 
となりました。

「シングルイシュー」でやっていくことを求める意見(日の丸問 
題どころか、被曝労働問題についてすらコミットを深めないほうがいい、
という意見まで出ました)が相次ぎまして。

わたしはそこで、自分のスタンスを真っ向から打ち出し、異論を述べま 
した。
個人名は挙げませんが・・・何人かの人から出た意見については厳しく 
批判せざるを得ませんでした。

わたし自身、前提が違う人たちに対して、どこまで物を言ったものか、 
だいぶ迷いながら、東電前アクションにかかわり続けてきましたし
、わたしなりに我慢を重ねながら付き合っている状態ではありました 
が、それがよくなかった、と今では思います。

「地方の問題にせよ、被曝労働の問題にせよ、ずっと今まで指摘されて 
きた問題なのであって、もはや誰の目にも明らかであり、
根源的な問題であるはず。それを無視して、置き去りにして、本当にこ 
れからも運動をやるんですか? 
僕は園くんたちが東電前に立ってから1週間して、参加しました 
が・・・。
そんな底の浅いことしかやらないなら、僕は園くんの呼びかけに応えて 
ませんよ!!」と激情をその場にたたきつけることになりました。

わたしがそう発言するまで、「『難しいこと』はいったん置いておい 
て、廃炉を求めるという一点でシングルイシューでいこう」という場の
流れが活発であったのが(ある人がそのような発言をしたら、拍手する 
人まで出ました。軽薄にも程があります)、
綺麗に凍りつき場は水を打ったように静まりました。

あの日の会話がみなの意識に投じられた一石となっていることを願うば 
かりです。
近日のうちに、瓦礫問題についてのスタンスを話し合う場がもたれます。

東電前ACが、自ら地方への加害を推し進めることに加担する運動 
体にならないよう、可能な限り力を尽くすつもりではあります。

しかし、結論次第では、わたしは本当に東電前ACとは訣別せざる 
を得ません。

ことし7月、秋田県の大館市や小坂町に暫定基準を遥かに上回る 
放射性物質を含んだ焼却灰が、確信犯的に千葉の流山、松戸から運び込 
まれ、
埋め立てられるという酷い事件が起きました。

わたしは、大館の住民団体のかたと連絡を取り合い、首都圏の放射性物 
質押し付けに立ちふさがるべく、1人で運動を興しているところ 
ですので・・・
もし、東電前ACが都市民のエゴイズムを一方的に推し進めるな 
ら、わたしは全力で敵対せざるを得なくなります。

Kさんや園くん、Oさんらがいるし、そこまでのことにはならない 
とは思いますし、そう願うしかないのですが・・・。

首都圏住民は「無辜の民」では有り得ないということの自覚・気付きを 
喚起する/させる叫びを東電前で始めた三人の、そして十数人の行動が、
当初の企図することと真逆の言論に変節してしまったことに絶望してい 
ます。

「究極の絶望」こそ希望の糸口を手繰り寄せる転機です。少数でも構わ 
ない。不断に声を挙げ続けましょう。

お言葉、胸に刻みつけておきます。

------転載終わり-----------
〜〜〜〜転送終わり〜〜
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