[CML 013444] 小出先生、「格納容器を突き抜けている可能性があれば対策すべし」

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 12月 1日 (木) 19:44:16 JST


みなさまへ   (BCCにて)松元

小出先生の「たね蒔きジャーナル」11月29日、30日分の転送です。今回は神戸で講演された今中哲二先生のお話も、あわせて紹介させていただきます。

小出先生のお話、29日は「原発の寿命について」、30日は「メルトダウンはどこまで行っているか」、です。

小出先生の同僚、今中哲二先生は事故後ただちに飯館村に測定に入ったわが国放射能測定研究の第一人者です。


●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。 

http://hiroakikoide.wordpress.com/

======小出先生、29日のお話======

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。昨日の自民党が橋下氏の支持に回ったことで、リスナーから山のようにメールが来たそうです。

 原発のニュース、運転から30年を超える原子炉の安全性を検討する会議が保安院で行われ、伊方2号機、福島第2の2号機、美浜2号機が対象です。専門家では、劣化が事故に影響しないかを検討して年明けに結果をだし、40年を超す原発も3基あり、中性子で脆くなっている原子炉も出ています。原子炉の停止による破損が懸念されるのです。伊野東大教授は、九電に停止の手順を求めています。

 福島の米からセシウムの出たこと、出荷停止で、伊達市の2地区であり、出荷停止は福島市に続いて2つ目です。1kg580〜1050ベクレルが出ています。


 そして、小出先生のお話、原発の寿命が30〜40年と言われること、原子炉は機械で、様々なものが組み合わされてできており、どこかが壊れたら交換して寿命を延ばせるものの、原発は絶対に交換できないものが、圧力容器(本体)があるのです。放射能の塊、1000トンもある、これは交換できず、これが何年持つかで、鋼鉄は割れない、へこんでも大丈夫(延性)がある。ガラスは脆性(叩いたら壊れる)、が、金属も冷たくなると脆性になるのです。零下何十度ではそうなり、普通はありませんが、金属が中性子を浴びると脆性の温度が高くなり、運転するほど脆くなるのが常温に近づく、それがヤバイのがいつかであり、それが30〜40年続いたら鉄も脆性になるとして、この寿命が出たのです。

 しかし、1号機は40年(71年3月スタート)で、圧力容器は壊れなかったものの、どれだけの温度で割れるかは、試験片を圧力容器に入れて、それを検査してテストを行ってきたのです。それで、40年は大丈夫としていたのです。しかし、30年でこれからどうするか、電力会社が計画を出さないといけない、それで40年を認め、それでも余裕があり、国が認めてきたのです。

 福島第1は、2月7日に、あと10年運転していいという認可が下りていたのです。脆性−延性遷移温度の記録から見たのですが、この遷移温度は原発ごとに違い、普通の温度でガラス化する原子炉もある、玄海1号機が一番危ない、これは90何度で脆性になってしまい、100℃を超えると延性ですが、それ以下だと脆くなるのです。

 これは、危険性を指摘しても、保安院、九電は押し切ろうとしており、平野さん、第三者機関が危ないと指摘しないといけない、しかしそれがない(電力会社がOKと言ったらおしまい)のです。電力会社は続けたい、運転中の圧力容器は300何度であり、大丈夫と言うものの、トラブルで、冷やさないといけなくなったら、割れてしまう、どちらに行くのも恐ろしいのです。どこまで受け入れるかなのです。

 原発の寿命の会合は保安院=お墨付きの組織であり、政府は、来年春に第三者機関を目指すとしているものの、残念ながら日本は原子力を推進したい、海外にも売りたいから、安全と言いたいのです。

 しかし、野田総理、寿命が来たら廃炉と言っていたのですが、アメリカでは40年と言っていたモノを、寿命が来て、20年間延長の許可を出しているのです。保安院が寿命について考えても、延長のための会合であり、野田氏、寿命が来ないとしているのです。そうさせようとしているのです。

 ニュースを一方的に聴いているだけとは違うのです。

 平野さん、玄海原発は万一だと関西にも影響があり、中国〜関西に放射能が来るのです。圧力容器が吹き飛ぶ危険性最大で、関西は他人事ではないのです。

 2月7日、寿命を延ばさず、止めていたら事故を起こさなかったかについて、小出先生笑われ、寿命を延ばすための検討しかなかった、今回はブラックアウトで、新品の原子炉でも事故になっていたのです。

 原発の恐ろしい話が続きます、今日もお伝えいたしました。 



=====小出先生、30日のお話======

永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員の近藤勝重さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、福島の佐藤知事、原発の廃炉を求めて、原発の恩恵以上に事故の打撃があり、原発に依存しない福島にすると言うことです。

 電機労連が民主党に献金したものが3000万円、自民党にも3000万円以上で、東電は会長、社長などが献金しています。我々のポリシーに沿う議員にしていると電力会社は言っているのです。

 東電はメルトダウンした燃料の状態を解析して、燃料の損傷は1号機が最大で、格納容器に落下、コンクリートを65cm融かして固まった、2,3号機は6割程度融けたと推定しています。燃料は冷えていると言っています。冷温停止の発表のためです。


 そして、小出先生のお話、融けた核燃料の位置を東電が発表したものの、水野さん意味が分からず、これについて、メルトダウンの可能性を否定した時期から小出先生メルトダウンを指摘し、格納容器を融かして、水をかけたら汚染水が出来るのかと言うことで、炉心が圧力容器を貫いて、格納容器にコンクリートを融かして、鋼鉄の容器を融かしている可能性を小出先生指摘されていたのです。

 格納容器の上にコンクリートがあり、リスナーより、メルトダウンした燃料が圧力容器を融かしても格納容器に留まっていると東電はいい、これは小出先生の見立てより甘いのかと言うこと、その通りで、格納容器は放射能を閉じ込める最後の砦で、格納容器の底のコンクリートが壊されて、その下の鋼鉄も壊れていたら、放射能を閉じ込める防壁がなくなり、地下にダムを作れと言っていたのです。どこまで行っているかは不明で、最悪を想定してやらないといけない、格納容器の底に穴が開いている可能性を小出先生否定していないのです。

 近藤さん、鋼鉄まで30数センチあると言うものの、解析の結果であり、小出先生も分からない、今回の事故は経験したことのないことであり、東電は解析したと言っても、温度、圧力の条件、仮定が要り、しかし仮定のためのデータがない(燃料の本当の温度が不明)のです。根拠なしの解析なのです。

 スリーマイル事故、推進派は融けていないと言っていたのに、7年半たって見たら、原子炉の半分が融けていたのです。小出先生も過去の事例をもとに考えられ、汚染の広がりを食い止められない、可能性があれば、対策しないといけない、地面にめり込む可能性がある(永遠に続くチャイナシンドロームではないが、地下に5〜10mめり込んで止まると推測している)。ウランは100トン、瀬戸物でドロドロ、鋼鉄を融かし、コンクリートも融かす、体型が大きくなるが、発熱は崩壊熱のみで、どこかで融けなくなり、それが5〜10mで地下で止まると思われる、なら遮水壁を作るべきと言って来たのです。5月から言って来たのです。

 鋼鉄の壁を壊されているかが問題で、東電も計算しただけ、炉心がどこにあるか見られない、測定も出来ないのです。東電も遮水壁を作ると言っているものの、もっと早く作らないといけない、東電の言うとおりに余裕があるか不明なのです。


 メルトダウンした燃料の詳細について聞けました、これを、お伝えいたしました。


======今中哲二先生の講演の紹介======

 永岡です、今日神戸学生青年センターで、食料環境セミナーの一環として、京都大学原子炉実験所の今中哲二先生の講演会があり、脱原発のために知るべきことと言うテーマでのお話で、私も参加しました。

 京都大学原子炉実験所は大阪の熊取(関空の対岸)にあり、これ、当初は京都の宇治に作ろうとしていたのが、事故があり淀川が汚れたら大変と京大の先生が反対して、今の熊取になったと言うことです。

 今中先生は大学院で原子力に疑問を持たれるようになり、原発を作ると地元は大変な反対になり、フェールセーフとか、フールプルーフ(事故、間違いがあっても大丈夫)というのは表向きのことであると分かったとのことなのです。

 そして、今回の福島事故、3月15日に2号機の格納容器が壊れていると分かり、それはチェルノブイリと同じ状態で、放射能を閉じ込める最後の砦である格納容器が壊れた例は過去チェルノブイリのみで(スリーマイルでは壊れずに済んだ)、大変だと判断されたそうです。

 今中先生、3月の末に現地、福島を調査して、30マイクロシーベルト/時間と言う状態で、これは20マイクロを超えると管理区域にしないといけないのに、そこに老人、子供がいることに危惧を抱かれました。

 また、放射能が3月15日に大規模に拡散し、その際、福島市には雨が、飯館村に雪が降り、大変な汚染となり、その時に東京にも放射能が来たものの、雨が降らなかったのが不幸中の幸いだったのです。

 そして、日本の原子力開発は最初からウサンくさく、どんなことが起きても原発は安全と言われており、長時間の電源喪失は考慮する必要はないと、都合の悪いことは初めから考えない思想であり、どんなことがあっても安全、原発で地元が繁栄すると、カネとチカラで無理やり僻地に原発を押し付けてきたのです。

 その理由は利権と核武装であり、電源三法を作ったのが田中角栄であるのです。
 今中先生はともかく一度原発は全て止めて、エネルギーの浪費を止めようと言われました。

 私も質問して、原発の危険性をよくわかっているのは、実は電力会社ではないかと伺い、今中先生、現場の技術者は危険性を知っているが、電力会社の上層部、保安院、安全委員会は自分で安全と言い続けて、それで安全と信じ込んでしまっていると答えられました。

 また、2号機は水素爆発していなかったという件については良くわからないと言うことで、格納容器の耐圧は4気圧なのに8気圧かかり、壊れたと思われるとの指摘がありました。

 この企画、12月21日に神戸大の山内知也先生の講演(子供たちに年間20ミリシーベルトは妥当か)というものもあります。以上、お知らせいたしました。



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