[CML 011423] 八重山地区の中学校教科書選定問題

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2011年 8月 20日 (土) 19:09:55 JST


前田 朗です。
8月20日

転送です。

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http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-08-20_22318/
 
 教科書採択で2団体が緊急声明
  八重山地区の中学校教科書選定問題で、県内外の大学教授らのグループと、あ
らゆる基地の建設・強化に反対するネットワーク(反基地ネット)が19日、県
庁で相次いで記者会見し、「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社と自由社
の教科書採択に反対する緊急声明をそれぞれ発表した。
  「自由社・育鵬社の中学社会科教科書は、子どもたちにふさわしくありませ
ん」と題したアピールには、琉球大や沖縄国際大など県内関係者に加え、県外や
韓国の研究者ら計379人が賛同。「集団自決(強制集団死)」記述の問題点の
ほか、沖縄の米軍基地や過去の日本の植民地支配に関する記述が「ほとんどない」
として「沖縄でのさまざまな研究成果を全く踏まえていない」「生徒の歴史認識
や国際認識の形勢が阻害されることを憂慮する」などと訴えている。

呼び掛けた琉球大の山口剛史准教授(社会科教育)は「これだけ多くの賛同者が
集まったのも、それぞれが2社の教科書に何らかのひっかかりを持っている表れ
だ」と強調。同大の西里喜行名誉教授(中琉日関係史)は教科書を選定する八重
山採択地区協議会が非公開、無記名投票となったことに「歴史に対して責任を負
えるのか」と疑問を投げ掛けた。
   一方、反基地ネットも「日本軍による『集団自決』の強制を否定しアジア侵
略戦争を賛美している」などと批判。共同代表で、石垣市出身の渡久山勇さん
(73)は「(高校歴史教科書の『集団自決』記述への軍強制復活を求める)県
民大会の成功をあざけ笑うかのような教科書。古里の中学校で使われようとして
いるのに黙ってはいられない」と語気を強めた。声明はそれぞれ、同協議会や石
垣、竹富、与那国の3市町教育委員会などに送付した。
 
 http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-08-20_22336/
 
八重山校長会が教科書採択協に要望書
   【八重山】八重山地区の中学校教科書の選定をめぐって、学校現場を預かる
校長が動きだした。同地区中学、小学各校長会は19日までに、教科用図書八重
山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)に対し、選定や採択の際の説
明責任の徹底、現場教員の意見尊重を求めて、異例の「お願い」文書を提出。一
方、市民集会で「新しい歴史教科書をつくる会」系社会科教科書の採択反対を決
議した教育関係者らは同日、市教委を訪れ、決議文や署名603人分を玉津会長
に手渡した。
  同地区中学校長会(会長・新田健夫大浜中学校長)と小学校長会(会長・石
垣安志新川小学校長)は16日、問題の広がりを受け、拡大理事会を開催。両会
として初となる協議会へのアピールを決め、17日に「採択に関するお願い」文
を提出した。
  新田会長によると、理事会では各校長から、県民感情に極力配慮した採択の
必要性が指摘されたほか、現場の混乱を招くような教科書が採択されないか不安
視する意見もあったという。
   新田会長は「本年度から取り組む市の学力向上計画が軌道に乗りつつある矢
先の教科書問題で、校長会としても憂慮している」とため息。「協議会は各教科
に精通しているベテラン現場教員の意見を尊重してほしい」「子どもや地域住民
が『どうしてこの教科書で学ぶのか』ということが分かるような、説明責任を果
たしてほしい」と要望した。
  一方、「子どもと教科書を考える八重山地区住民の会」や沖教組メンバーは
玉津会長に対し、協議会の公開などをあらためて要望。仲山忠亨共同代表は「八
重山の教科書問題が全国に広がっている。住民の切実な要求を真剣に聞き入れて」
と訴えた。
   玉津会長は各団体の要望に対し、「非公開は委員多数の意見。結論が出てい
ない段階で心配するべきではない」と強調。協議会の非公開や無記名投票による
選定など従来の決定を崩さず、要請メンバーと激しい応酬があった。
 
 http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-08-20_22317/
 
 「史実歪曲、我慢ならん」元教員が危機感
  「我慢ならない」―。八重山地区の中学校教科書の選定をめぐる問題で、「集
団自決(強制集団死)」体験者の元教員、吉川嘉勝さん(72)=渡嘉敷村=は、
教科書で史実が歪曲(わいきょく)されることに危機感を募らせている。「新し
い歴史教科書をつくる会」系の教科書採択に反対する市民集会で講演した17日
には、玉津博克石垣市教育長とも面談し、自身の体験を語った。「『集団自決』
についてあまり理解していないと感じる質問が多かった」と印象を語り、「『つ
くる会』系の教科書が採択されれば、混乱はさらに広がる。自覚すべきだ」と訴
える。
  吉川さんは「子どもと教科書を考える八重山地区住民の会」が17日に開い
た市民集会前に、同会の大浜敏夫事務局長とともに、八重山採択地区協議会会長
の玉津教育長と面談。66年前の3月、生まれ育った渡嘉敷島で起こった惨劇を
約1時間にわたり説明した。
  当時6歳。米軍の空爆や艦砲射撃が激しさを増す中、島内に駐屯する日本軍
により、数百人の住民は軍の陣地のあった北山に集められた。吉川さん一家は親
戚らと30人で輪になり、手渡された手りゅう弾で自決を試みたが、不発。母ウ
シさんの「死ぬのはいつでもできる」という言葉で自決場を後にした。
 玉津教育長は、吉川さんの体験談に表情を変えず耳を傾けていたという。「渡
嘉敷における『集団自決』について情報を収集したいと思っている様子だった。
しかし、『集団自決』の認識や概要については、あまり理解していない印象を受
けた」と振り返った。
  吉川さんは、高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決」記述から、軍強制を削除
するよう求めた文部科学省の検定意見に端を発し、2007年に開かれた「教科
書検定意見撤回を求める県民大会」で初めて体験を口にした。
 「11万人の県民が集まっただけでなく、会場に足を運べない県民も関心をも
ち、島ぐるみの動きになった」と意義を強調する。「八重山で『つくる会』系の
教科書が選ばれれば、県民に対する大きな裏切り。その後、子どもたちが使うこ
とで混乱もさらに大きくなる」と懸念した。






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