[CML 011357] ETV特集「アメリカ発福島原発事故」感想

T.Uehara spilliaert at jcom.home.ne.jp
2011年 8月 17日 (水) 01:36:10 JST


石垣敏夫さんが書いたようにこのNHKの番組は日本の国民全体が強い関心をもつ
べき番組でしたね。以下とりあえずのメモ

(アメリカで)
1GEのマーク1型原発は、経済性を求めたその基本的設計に欠陥があり、1975年
頃アメリカで危険だとの指摘が設計者からあり、広く関心を集め、議会で公聴会
が開かれた
2TMI事故の後、アメリカ原子力規制委員会(NRC)が経済性を求めたその基本的
設計が危険だとの認識を持ち重大事故の検討をした結果、マーク1は圧力抑制室
が壊れる可能性があるとされ、危険だと判断された、
3その結果マーク1型原発は停止すべきとの議論がNRCであったが電力会社の反
対で行われなかった
4その結果、重大事故時に格納容器の決定的な損壊を防ぐため、ベント装置が追
加設置された

(日本で)
5この情報は日本にも情報伝わり、ベント装置が設備追加された。しかし重大な
欠陥があり、重大事故時には危険だとの認識は伝わらなかった
6日本では重大事故は起きないとの原子力安全委員会の先入観から、重大事故の
備えはしなくていよいとされ、ベント装置に放射能を吸着するフィルターは装備
されなかった、又作動には信頼性は確保されなかった(どうせ使わないから)

(2011年に)
72011年震災で福島第1に重大事故が起き、2号機では上記2のように、圧力抑制
室が壊れたと推定されている
82011年震災で福島第1に重大事故が起き、1から3号機で上記6のベント装置が
使用されたが、どうせ使わないとの前提の設計のため容易に作動せず水素爆発を
招いた可能性がある、またフィルターがないため結果的により多量の放射能を放
出した

(今現在の振り返り)
A上記1の情報を日本で真面目に検討していれば、日本でのマーク1の稼動前に
安全性を高めた設計変更の可能性があり得たのではないか?

B上記2の情報を日本の原子力安全委員会が真面目に受け取っていれば、福島第1
などマーク1原発の停止や大幅改良が出来たのではないか?

C上記4の措置の意味を真面目に考えていれば、重大事故が起きうる前提での設
計が条件になり、ベント装置の作動などより安全になったのではないか?

(結論)
大震災は安全規制上の想定範囲外だが、マーク1型原発の危険性は既知であり、
それに十分対処をしなかった規制官庁と東電の罪は重い。それは真面目に仕事を
していれば当然対処されるべき事であり、単純に安全性を十分配慮しなかった技
術的問題だ。

原子力安全委員会と経産省、電力会社は厳しく責任を追及されるべきだ。



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