[CML 011182] Re: 脱原発運動内部における矛盾をいかに克服するのか? FW: Re: 原水禁大会、フクシマで初開催=脱原発訴え、デモ行進も

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2011年 8月 6日 (土) 12:40:01 JST


内富さん 大畑さん

少し遅いレスになりましたが、内富さん、また大畑さんの「脱原発運動内部における矛盾をいかに克服
するのか?」という問題提起はとても重要な問題提起だと思いますし、私もその問題意識を共有します。

ということを前提にした上で、内富さん、また大畑さんの上記の問題提起に関連していくつかのことを申
し述べさせていただきたいと思います。

第一に内富さんがCML 011069で、大畑さんがCML 011086で発信された「原水禁大会、フクシマで初
開催=脱原発訴え、デモ行進も」というニュースに関してですが、おふたりが紹介されている時事通信、
毎日新聞、読売新聞、JNN(TBS系)、東京新聞などの報道記事では「放射能のない福島を返せ」など
と訴えた先月31日の約1700人が参加した福島市内のデモ行進は同地での原水禁世界大会参加者
らのみによって行われたデモ行進であったかのようですが、下記の河北新報の記事によれば、同デモ
行進は同地での原水禁「大会に先立ち、福島県平和フォーラム」が主催した「原発のない福島を求め
る県民集会」参加者ら約1700人によって行われたデモ行進であったようです。
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/08/20110801t65002.htm

私は確認してはいませんが、他の人からの情報によれば、この「原発のない福島を求める県民集会」
について8月1日付の「赤旗」(紙版4面。インターネット版にはなし)は次のように報道しているようです。

「原発のない福島を求める県民集会が31日、福島市内で開かれ県内外から1700人が参加しました。
福島県平和フォーラムの主催。幅広い団体が賛同して取り組まれたもので、日本共産党福島県委員
会、新婦人県本部、県労連女性部も賛同しました。」

すなわち、今回の原水禁を主催団体とするフクシマでの原水爆禁止被爆66周年世界大会の関連行
事として行われた「原発のない福島を求める県民集会」には、単に主催団体としての原水禁関係者だ
けでなく、これまでことあるごとにといってよいほどさまざまな場面で原水禁と対立することの多かった
共産党を含む原水協系の団体や労働組合も賛同、参加しています。この「原発ゼロ」をめざすための
フクシマでの共同の動きは、内富さんのおっしゃる「『国民的大統一戦線』を構築するため」の3.11
以後の特記すべき重要な変化のあかしのひとつと見てよいのではないでしょうか。私たちはこの重要
な変化の兆しを見逃してはならないと思います。それと同時にこの重要な変化の兆しを私たちはきち
んと評価することの大切さを思います。

ですから、京都の識者4氏が呼びかけ人となっている9月10日に予定されている「原発NO! 京都府
民大集会」とバイバイ原発・京都や地球温暖化防止京都ネットワークなどが呼びかけ団体となっている
「9・11大行動」(1000人〜3000人規模)が競合しないように調整することは決して不可能なことで
はないだろうと私は思います。内富さんも「調整できたらと思」っています、とおっしゃっておられるので、
内富さんたちのご努力に期待したいと思います。

第二に大畑さんの先日の共産党の「原発ゼロ」宣言に関する「反省して路線を変える、と言うならまだ
しも『当初からきっぱり反対してきました』って、どうなんでしょ」(CML 011086)というご指摘についてで
すが、この点については私も大畑さんとほぼ同様の共産党に対する疑問と疑念を持っています。そし
て、同様の疑問や疑念を持っているのは単に大畑さんや私ばかりではありません。

たとえば共産党ウオッチャーの村岡到氏(雑誌編集者)は「共産党の『原発ゼロ』はセクト主義」(村岡
到の探理夢到 2011年6月9日)という論攷の中で大畑さんの疑問とほぼ類似の問題を挙げて次のよ
うな重要な指摘をしています(私は村岡氏と見解を異にするところが多く、その他の問題で村岡氏を
全面的に評価するものではないことをお断りしておきます)。

「昨日、国会図書館で1954年の『アカハタ』を閲覧した。この年の6月にソ連邦が世界最初の原発運
転を開始したので、それを共産党がどのように報道したのか確かめるためである。予想以上に絶賛し
ていた。「ソ同盟原子力発電所操業を開始」「平和利用を実現 人類史に新しいページ」(略)「ソ同盟
科学技術の勝利」「無限の繁栄を約束」の大見出し。次の日は「原子力は人間に奉仕する」とモスクワ
放送を記事にした。(略)不破哲三氏は、1961年の会議で原発反対の決議を上げたことがあることを
古文書を探し出して強調し、『それ以来、この問題でのわが党の立場は一貫しているのです』と歴史を
偽造しているが、折角、歴史を探るのなら、その7年前にもさかのぼる必要があるのではないか。」
http://muraoka-itaru.blogzine.jp/blog/2011/06/post_ee8f.html

さらに「日本共産党三中総について―「原発撤退」方針の積極面の裏で危機が深行―」という論攷で
は次のような指摘もしています。

「日本共産党は、七月三日、四日に第三回中央委員会総会(三中総)を開き、当面の活動方針を決
定した。最大のポイントは、共産党が『原発撤退』を『綱領的課題の一つとして位置づけ』て活動する
と明確にしたことである。これまでは政党のなかで『脱原発』を明確に主張していたのは社民党だけ
だったから、積極的な決定である。(略)そのことを明確にしたうえで、三中総の問題点を明らかにし
よう。(略)この短評では詳述できないが、次の文章を思い出す必要がある。『社会党は、原発推進
と『原発絶対反対』との間を動揺。各地で混迷を深めているのが現状です。この原発絶対反対と関
連をもった一部のニセ『左翼』や『原水禁』グループなどが策動しています」。これは、一九八八年五
月の『赤旗』の主張であり、『原発推進政策を転換せよ』(一九八八年)というパンフレットに収録され
ている。当時は、この認識を基礎に、共産党は反原発運動に消極的だったのであり、『原子力の平
和利用』に力点があった。」(『プランB』第34号、8月1日刊)

上記の村岡氏の指摘に関連して私もこの問題について地元の図書館で当時の「赤旗」記事を探索
してみましたが、村岡氏の指摘する記事のほかにもたとえば「赤旗」の88年4月22日付けの「ニセ
『左翼』集団主導の4・23反原発集会」という記事では今回のフクシマ原発事故でもその存在の貴
重さと大きさを広く市民に知らしめることになった原子力資料情報室を1975年に設立した故高木
仁三郎氏や『暗闇の思想を―火電阻止運動の論理』(朝日新聞社、1974年)や『ルイズ―父に貰い
し名は』(講談社、1982年。全国学校図書館協議会選定図書、第4回講談社ノンフィクション賞受賞)
などの名著があり、草の根の視点から市民運動情報を発信し続けるミニコミ誌として全国的に根強
い購読者の層があった『草の根通信』を1973年から2004年に死去するまで発行し続けた松下竜
一氏や、さらには「日本はこれでいいのか市民連合」批判という形で晩年には当の共産党自身が推
奨してやまない九条の会の世話人でもあった(ある)小田実氏や鶴見俊輔(鶴見氏が「日本はこれ
でいいのか」に実際に参加していたかどうかについては私は詳らかではありませんが、「ベ平連」時
代からの小田実氏との関係から見ても鶴見氏は正式な「日本はこれでいいのか」の参加者では仮
になかったとしても少なくともそのシンパサイザーであったということだけは確かなことのように思い
ます)までもを「ニセ『左翼』」の一員として激しく糾弾しています。

「今回の集会は、こうした運動の盛り上がりを『原発とめよう』のスローガンのもとに組織し、大量動
員を競って、市民権を得ていこうというのが、ニセ『左翼』各派の反共主義者、反党盲従集団のねら
いです。/集会の実行委員会の事務局は、プルトニウム研究会・原子力資料情報室や『反原発新
聞』編集部などの所在地となっており、高木仁三郎氏が中心的な役割を果たしています。彼はニセ
『左翼』暴力集団の暴力活動として有名な『三里塚闘争』に参加していたことや、大学で『全共闘』運
動にかかわっていたことをみずから認めている人物(『わが内なるエコロジー』)です。(略)『一万人
行動』の実行委員会の参加団体には、三菱重工爆破犯を美化している松下竜一氏(「草の根通信」)
や、反共市民主義の『日本はこれでいいのか市民連合』、原水禁運動の分裂組織『原水爆禁止国
民会議』などが顔を並べています。」(「赤旗」 1988年4月22日付)

上記に見るようなこうした共産党のこれまでの数々の誤まった主張を根本的に反省することもしない
でそのまま放置しておいて、「それ(1961年)以来、この問題でのわが党の立場は一貫しているの
です」とか「原発技術は未完成で危険なものだとして、その建設には当初からきっぱり反対してきま
した」とかいう共産党の頑なな姿勢を改めない限り同党の「脱原発宣言」には常に疑問符がつきまと
うことは避けられないことのように思います。

私は先のCML2011年5月3日付けで発信したメールにおいて浅井基文さん(元外交官、政治学者)
の論攷を援用して、共産党の原発政策の理論的根幹に伏在している問題性について「1963年の
第9回原水爆禁止世界大会当時の『いかなる国』問題と同根の理論的問題を含んでいるように思わ
れること」を指摘することがありました(「『日本共産党の原発政策の転換について』という岩佐英夫
さん(京都・弁護士)発信のメールへの応答 弊ブログ 2011年5月4日)。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-309.html

そのことを改めて問題提起して内富さん、大畑さんへの応答に代えさせていただきたいと思います。

しかし、繰り返しますが、第一で述べた今回の原水禁を主催団体とするフクシマでの原水爆禁止被
爆66周年世界大会の関連行事として行われた「原発のない福島を求める県民集会」に主催団体と
しての原水禁関係者だけでなく、共産党を含む原水協系の団体や労働組合も賛同、参加したことは、
「『国民的大統一戦線』を構築するため」の3.11以後の特記すべき重要な変化のあかしのひとつと
見てよい事象だと思います。私たちはこの重要な変化の兆しをきちんと評価することの大切さを思い
ます。


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/

----- Original Message ----- 
From: "uchitomi makoto" <muchitomi at hotmail.com>
To: "CML アドレス" <cml at list.jca.apc.org>
Sent: Monday, August 01, 2011 11:56 PM
Subject: [CML 011091] Re: [byebye_Genpatsu_9_11][00026] 脱原発運動内部における矛盾をいかに克服するのか? FW: Re: 原水禁大会、フクシマで初開催=脱原発訴え、デモ行進も


>
>> 6月26日に京都で脱原発の1000人のデモを行った「バイバイ原発・京都」の関係者や今回の9・11デモの呼びかけ団体である「地球温暖化防止京都ネットワーク」人たちと、9・11の大行動(1000人〜3000人規模)を話し合っている最中に以下の情報が流れました。10日と11日、同じ円山公園から出発ですので調整できたらと思いますが、寝耳に水でビックリしました。
>>
>> バイバイ原発・京都
>> http://d.hatena.ne.jp/byebyegenpatsukyoto/
>>
>>  私の投稿(福島での原水禁大会の記事を紹介したもの)に対してCMLで以下の投稿がありましたが、あえて他のMLでは紹介しようとは思っていませんでしたが、この情勢下で転送します。
>>
>>  本気で「原発ゼロ」の「国民的大統一戦線」を構築するためには、こうした内部矛盾をも克服していく必要があると思うからです。
>>
>>
>> 京都民報 2011年8月 1日 21:37
>> http://www.kyoto-minpo.net/archives/2011/08/01/10_71.php
>>
>> 9月10日に「原発ノー」の府民大集会 京都の識者4氏呼びかけ
>>
>>  福島第一原発事故から約半年の9月10日に、京都から原発撤退の世論を政府と電力会社に示そう―府内の知識人4氏が1日、「9・10原発NO!京都府民大集会」の実施を呼びかけました。同日午後2時から京都市東山区の円山音楽堂で行う予定です。
>>
>>  呼びかけたのは深尾正之(元静岡大学教授)、望田幸男(同志社大学名誉教授)、安斎育郎(安斎科学・平和事務所所長)、加藤利三(京都大学名誉教授)の4氏。「原発ノー」の一致点で賛同を呼びかけ、3000人以上の参加を目指すとしています。
>>
>>  深尾、望田の両氏が記者会見し、深尾氏は、「事故で原発は、人類が制御できないものだと明らかになった。原発からの撤退を政府に決断させるべく、声を上げていこう」と訴えました。
>>
>>  望田氏は、「労働組合や平和団体などの枠組みにとらわれず、広く市民団体・個人に賛同、参加を呼びかけたい」と述べました。
>>
>>
>> > [byebye_Genpatsu_9_11]グループの掲示板に投稿があったことを、Yahoo!グループよりお知らせいたします。
>> > ---
>> >
>> > 私の投稿(福島での原水禁大会の記事を紹介したもの)に対してCMLで以下の投稿がありましたが、あえて他のMLでは紹介しようとは思っていませんでしたが、この情勢下で転送します。
>> >
>> >  本気で「原発ゼロ」の「国民的大統一戦線」を構築するためには、こうした内部矛盾をも克服していく必要があると思うからです。
>> >
>> >  内富
>> >  
>> >
>> > ----------------------------------------
>> > > Date: Mon, 1 Aug 2011 19:00:15 +0900
>> > > From: ohata-yu at r5.dion.ne.jp
>> > > To: cml at list.jca.apc.org
>> > > Subject: [CML 011086] Re: 原水禁大会、フクシマで初開催=脱原発訴え、デモ行進も
>> > >
>> > > 大畑豊です。
>> > >
>> > > 東京新聞紙面から抜粋:
>> > >
>> > > ■7月31日朝刊
>> > >
>> > > 福島発 もっと「脱原発」
>> > > きょう原水禁世界大会
>> > > 積極姿勢強める 静観の団体も
>> > >
>> > > [原水爆禁止日本国民会議(原水禁)は]長年「脱原発」を訴えてきたが、核兵器
>> > > 廃絶ほど積極的ではなかった過去を踏まえ、新しい報告を模索する。一方、核兵
>> > > 器廃絶に取り組む別団体は「原発問題には触れない」とするなど対応が分かれて
>> > > いる。
>> > >
>> > > 共産党系の原水爆禁止日本協議会(原水協)は……「原子力エネルギーからの段
>> > > 階的撤退」を掲げているが今回の大会で「脱原発」を強く打ち出すことはしない。
>> > > 原水協内には核廃絶と原発は分けて考えるべきだという意見もあるからだ。
>> > > 原水協の高草木博代表理事は「……原発の放射能被害を根絶する議論をしたい」
>> > > と強調する。
>> > >
>> > > 連合は、原発政策を「凍結」中。今年も原水禁や核兵器禁止平和建設国民会議
>> > > (核禁会議)と共催の集会を行うが、原発推進の立場の核禁会議は「核兵器廃絶
>> > > と被爆者支援の趣旨で開いており、原発には触れない」としている。
>> > >
>> > >
>> > > ■8月1日
>> > >
>> > > 福島で原水禁世界大会開幕
>> > > 「脱原発」思い切実
>> > >
>> > > 原水禁は基本的に反原発を訴えてきたが、やはり「電力系労組とのかねあいもあ
>> > > り、調整が難しい」と大会関係者。しかし「これまで運動が弱かったことを反省
>> > > する」として、今後は積極的に脱原発を取り組む方針を示した。
>> > >
>> > > 核兵器禁止平和建設国民会議は「原発推進」。共産党系の原水爆禁止日本協議会
>> > > (原水協)も今年の大会で脱原発を強く打ち出さない方針という。
>> > >
>> > >
>> > >   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>> > > 抜粋以上
>> > >
>> > > これを読むと共産党はどこまで本気なのか。
>> > > 「原発からのすみやかな撤退」などと言っているのと違うのでは、と思いちょっ
>> > > とググってみると・・・
>> > >
>> > > http://www.jcp.or.jp/seisaku/2011/20110612_genpatsu_teigen.html
>> > > > 日本共産党は、現在の原発技術は未完成で危険なものだとして、その建設には
>> > > > 当初からきっぱり反対してきました。
>> > > とあるが、
>> > >
>> > > 日本共産党中央委員会出版局『原発事故と『安全神話』―美浜・チェルノブイリ
>> > > の教訓―』(1991年)には
>> > >
>> > > > 原子力発電の現段階の到達点だけを見て、そこに欠点があるからといって、核
>> > > > エネルギーの平和利用の将来にわたる可能性を全部否定しまうというのは、短
>> > > > 絡的な議論になるということです
>> > >
>> > > > 核エネルギーを利用するほんの端緒、入口の段階にあるわけですから、その入
>> > > > 口の段階で、将来の可能性を全部否定するわけにはゆかないのです。
>> > >
>> > > などと書いている。
>> > >
>> > > また、2003年6月の第22回党大会第7回中央委員会総会での、不破哲三議長(当時)
>> > > の発言によると:
>> > >
>> > > > 綱領で、エネルギー問題をとりあげる場合には、将来、核エネルギーの平和利
>> > > > 用の問題で、いろいろな新しい可能性や発展がありうることも考えに入れて、
>> > > > 問題を見る必要があります。ですから、私たちは、党として、現在の原発の危
>> > > > 険性については、もっともきびしく追及し、必要な告発をおこなってきました
>> > > > が、将来展望にかんしては、核エネルギーの平和利用をいっさい拒否するとい
>> > > > う立場をとったことは、一度もないのです。
>> > >
>> > >
>> > > 反省して路線を変える、と言うならまだしも「当初からきっぱり反対してきました」
>> > > って、どうなんでしょ。
>> > >
>> > >
>> > >



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