[CML 011089] IK原発重要情報(18)

河内謙策 kenkawauchi at nifty.com
2011年 8月 1日 (月) 22:16:49 JST


               IK原発重要情報(18)[2011年8月1日]
 私たちは、原発についての情報と脱原発の国民投票をめざす市民運動についての情報を発信しています。(この情報を重複して受け取られた方は、失礼をお許しください。転送・転載は自由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策
     
連絡先 〒112-0012東京都文京区大塚5丁目6番15-401号
保田・河内法律事務所(電話03-5978-3784、FAX03-5978-3706)
Email: kenkawauchi at nifty.com
脱原発の国民投票をめざす会
http://2010ken.la.coocan.jp/datsu-genpatsu/index.html

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      原子力安全・保安院問題について私たちが考えたこと

 先ほど発信した「IK原発重要情報(17)」で紹介させていただいたように、
私たちは、本日、菅首相にあてて、原子力安全・保安院問題について、要望書をメールいたしました。要望書だけでは分からない点もあるかと思いますので、
補足的説明をさせていただきます。皆様の御検討に役立てれば、と思います。

1 原子力委員会、原子力安全委員会、経済産業省、原子力安全・保安院の関係
が非常に分かりにくいと思います。
 やや単純にいえば、原子力委員会は、原子力推進のための機関で、形式上は、
日本の原子力政策の最高決定機関ですが、実質上は経産省の影響下にあります。
原子力委員会から原子力の安全関係の機能が分離され、原子力安全委員会がで       きたのが1978年です。日本の原子力安全委員会は、実質的には、原子力安全・保   安院に牛耳られ、原子力安全・保安院は、経産省の「外局」である資源エネルギー庁の「特別の機関」であるがゆえに経産大臣の指揮下にあります。  
 こうしてみると、日本の原子力行政は、経産大臣が最高の位置にあるようにみえますが、実は黒幕がいるというのがもっぱらのうわさです。それは、資源エネルギー庁の審議会である総合資源エネルギー調査会である、といわれています。
ここで、電力業界や原子炉メーカーや官僚や学者の意見のすりあわせが行われているのです。
 以上のことについては、
 吉岡斉「原子力安全規制を麻痺させた安全神話」『原発を終わらせる』(岩波新書)や、七尾和晃『原発官僚』草思社やWIKIPEDIAを参照してください。

2 原子力安全・保安院の功罪については、世間でいわれているとおりです。
私たちは、原子力安全・保安院の体質は、もはや修正不可能だ、したがって、解体する以外ないと考えました。原子力安全委員会も同様に解体するしかないと考えました。
では、原子力の安全行政を担当する機関は不要か、といえば、そうではないと思います。まず、私たちは脱原発の立場ではありますが、即時の脱原発論者ではありませんから、脱原発が完成するまで原子力の安全行政を担当する機関は必要です。それから、現在、原子力安全委員会が弱体である原因のひとつに、自らの手足が不十分であることがあげられていますから、その機能はどこかが担当しなければなりません。私たちは、原子力安全・保安院と原子力安全委員会の解体の上に立って、新しい原子力規制委員会(仮称)とその事務局機能の充実により、新しい原子力安全行政が進められるべきだ、と考えたのです。

3 現在の原子力安全委員会が弱体な原因のひとつに、原子力安全委員会が独立行政委員会になっていないことがあげられています。独立行政委員会とは、簡単にいえば公正取引委員会のように、各省から指揮をうけないで、独立して行政機能を担当する委員会です。現在の原子力安全委員会は、法律的にいえば、国家行政組織法の8条委員会であって、3条委員会ではない、ということです(法律に興味がある方は、佐藤功『行政組織法』法律学全集、を参照してください)。私たちは、アメリカの原子力規制委員会のような組織が日本でできればよいと考えたのです。(私たちは、吉岡斉氏の研究を参照させていただきました。各国の原子力安全行政の実情を簡単に知るには、日本弁護士連合会第43回人権擁護大会シンポジウム第2分科会実行委員会『原子力・エネルギー政策の転換を求めて』が便利です。)

4 私たちは、脱原発論者ですが、脱原発になればすべて解決するのだから、脱原発以前のことは問題にしなくていいと考えることはできないと思います。私たちは、原発と対峙しつつ、原発の克服をめざすしかないのです。私たちは、原子力安全行政のあり方、という今までの脱原発運動ではあまり論じられなかったテーマに知恵を出し合う必要がある時期を迎えたのではないでしょうか。

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                              以上


  
     
   
 
  
  
    
 

 
 

 
 



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