[CML 009228] 想定外は真っ赤な大嘘!
Yasuaki Matsumoto
y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 4月 25日 (月) 19:16:52 JST
みなさまへ (BCCにて)松元
京都の諸留さんからです。
私たちは、情報隠匿、責任回避、免罪画策のあらゆる点から東電を追い詰めなければなりません。
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「想定外は真っ赤な大嘘!」
[2011(H23)年4月22日(月)PM16:40 送信]
《パレスチナに平和を京都の会》の諸留です。
**転送転載 自由**[既読重複御容赦下さい]
東京電力は「福島第1原発事故は津波によって引き起こされた想定外の事故であった」と言う資格は無い!「福島第1原発事故は東京電力内部でも津波以前までに確かに想定され検討されていたにもかかわらず、東京電力のソロバン勘定から、想定外の事として認めてこなかった故の、東京電力自らが招いた3・11事故であった」というのが真相である!
それを証明する資料を以下に示そう。
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「津波の影響を検討するうえで、施設と地震の想定を超える現象を評価することには大きな意味がある」。こんな書き出しで始まる一通の報告書がある。東京電力の原発専門家チームが、同社の福島原発施設をモデルにして日本における津波発生と原発への影響を分析、2007年、米フロリダ州マイアミの国際会議で発表した英文のリポートだ。
この調査の契機になったのは、2004年のスマトラ沖地震。インドネシアとタイを襲った地震津波の被害は、日本の原発関係者の間に大きな影響となって広がった。
とりわけ、大きな懸念があったのは東電の福島第1原発だ。40年前に建設された同施設は太平洋に面した地震地帯に立地しており、その地域は過去400年に4回(1896年、1793年、1677年、1611年)、マグニチュード8あるいはそれ以上と思われる巨大地震にさらされている。こうした歴史的なデータも踏まえて、東電の専門家チームが今後50年以内に起こりうる事象を分析。その報告には次のような可能性を示すグラフが含まれている。
ー 福島原発は1〜2メートルの津波に見舞われる可能性が高い。
ー 9メートル以上の高い波がおよそ1%かそれ以下の確率で押し寄せる可能性がある。
ー 13メートル以上の大津波、つまり3月11日の東日本大震災で発生した津波と同じ規模の大災害は0.1%かそれ以下の確率で起こり得る。そして、同グラフは高さ15メートルを超す大津波が発生する可能性も示唆。リポートでは「津波の高さが設計の想定を超える可能性が依然としてありうる
(We still have the possibilities that the tsunami
height exceeds the determined design)」
と指摘している。今回の大震災の発生を「想定外」としてきた東電の公式見解。同リポートの内容は、少なくとも2007年の時点で、同社の原発専門家チームが、福島原発に災害想定を超えた大津波が押し寄せる事態を長期的な可能性として認識していたことを示している。
この詳細な分析と予見は、実際の防災対策にどこまで反映されたのか。ロイターの質問に対し、東電の武藤栄副社長は「(福島第1原発は)過去の最大の津波に対して余裕をもっている設計にしていた」とは説明。それを超えるような津波がありうるという指摘については、「学会の中で定まった知見はまだない」との認識を示すにとどまった。
以上は、特別リポート:地に落ちた安全神話
ー福島原発危機はなぜ起きたかー
<埋もれた4年前のリポート、福島原発モデルに巨大津波を分析>
REUTERS 2011年03月30日 11:22 JUST(布施太郎)
http://jp.reuters.com/article/domesticJPNews/idJPJAPAN-20331820110330
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東京電力の専門家ならずとも、日本列島は世界でも珍しい程の、4つのプレートがひしめき合い、その境界が複雑に交錯する地震多発地帯であり、過去に起こった巨大地震の回数とその時間間隔を時系列的に並べてみただけで、ここ40年〜50年以内に巨大地震が我が国を襲うであろうことくらいは、素人でも十分予測し得ることである。駿河湾や遠州灘が大地震特別震警区域に指定されてからも久しい。
震源地が、今回の東日本大震災のそれではなく、駿河湾や遠州灘や東南海地域を震源域とするような巨大地震の発生が起こったとしても、その前後での余震や本震によって、福島第1及び第2原発のある地域でも、その地震が直下で起こったのと同様の揺れや津波被害も発生するであろうことも、十分予想されることである。
こんなに解りきったことを、しかも、東京電力の会社内部の専門家チームの具体的な報告・指摘があったにも拘わらず、経営陣トップの一言で、退けられ、その対策も全く講じてこなかった。その理由はただひとつ。「学会で定説も無く、僅か0.1%以下の確率で起るかもしれない事象に、カネを出すことは出来ない!」であった!!
「起こる筈は無い」と思っていたのに起こったから「事故」なのであって、予め「起こる」と解っていて起こった事象を、我たちは「事故」とは言わない!!。事故が起こった後になってから、東京電力社長がいくら土下座してみたところで、何の役にも立たない。茶番でしかない。
東京電力内部でも、津波以前までに確かに「想定されていた地震と津波」であったにもかかわらず、人間のいのちよりカネ勘定、ソロバン勘定を最優先させた東京電力の下した判断故の、明らかに「想定内の事故」であった。
前回紹介した、福島第1原発1号機〜5号機の「Mark I」原子炉設計者で元GE(ゼネラル・エレクトリック)社員デール・ブライデンボー(Dale Bridenbaugh)氏及び、同原発の基本設計士で6号機元工事現場監理者でもあった菊地洋一氏自身の証言(『週間現代』4月16日号)と、上記資料をつき合わせれば・・・今回の3・11福島第1原発事故の事故が「想定内」の人災であったことは、赤裸々に浮かび上がってくる!
「原発推進派の人はモチロン、反原発の人の中にさえ『今回の事故は想定外の大津波が原因だったから・・・』と言う人が多いけど、そんなことを平気で言う人のツラを私はひっぱたいてやりたい!」と、広瀬隆氏も語っていたが、まったく同感である。
しかし、原発会社を取り巻く闇は、更に奥が深い・・
次回はそれに触れてみます。
**転送転載 自由**
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《パレスチナに平和を京都の会》
"Peace for Palestine" in Kyoto Movement(PPKM)
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