[CML 009160] Fwd: [icti-ml:7351] 福島の子らを見殺しにするな

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2011年 4月 21日 (木) 21:13:35 JST


前田 朗です。
4月21日

イラク国際戦犯民衆法廷MLから転送です。


----- Original Message -----

 浅井健治@週刊MDS編集部です。複数のMLに投稿します。
 
 きょう参院議員会館で、福島県の学校の校庭利用における「被曝限度年20ミリ
シーベルト」の撤回を求めて「福島老朽原発を考える会」などが原子力安全委員
会、文部科学省と交渉しました。
 
 回答はひどいものでした。文科省の担当者は「放射線管理区域」とは何かさえ
知りませんでした。原子力安全委員会は諮問から回答までわずか2時間で、会議
も開かず「20ミリOK」を決めたとのこと。菅政権は福島の子どもたちを見殺しで
す。
 
 交渉に先立って、福島から来た一人のお母さんが以下のような発言をしました。
ICレコーダの録音から起こしたものなので、聞き間違いなどがあることはご容赦
ください。
 
 −ここから−
 
  私はただの主婦です。5人の子どもを育てている主婦です。ここにいる方の
ような学問も知識もありません。わが子の命を守りたいとここに来た。
  生きることの大切さを子どもに伝えてきたつもりだ。その生きる大切さを一
瞬のうちに奪われてしまった現実を伝えたい。
  福島の子どもたちは学校の中に押し込められて、ぎゅうぎゅうづめで通って
いる。それが20ミリシーベルトという数字が発表になったその日に、教育委員会
は「もうここで活動していいです」と言ってきた。本当にそれで安全なのか分か
らないまま子どもを学校に通わせるのは不安だというお母さんはたくさんいる。
  家庭の中でも、お父さんとお母さんの意見が違う、おじいちゃんとおばあち
ゃんの意見が違う。子どもたちはその中で翻弄されて、家庭崩壊につながってい
る家庭もある。学校に送り出した後に、罪悪感で涙するお母さんもいる。いろん
なことが起こっている。
  私たちただの主婦が分かるように説明してください。東大や京大や慶応や早
稲田を卒業した人たちが地域に住んでるんじゃないんです。私たちは中学や高校
しか出ていない。でも、子どもを守りたいという母親の気持ちはどこに行っても、
日本中、世界中いっしょです。それを、あなたたちのような安全なところでのう
のうと毎日を生活している人たちに数字だけで決められたくない。半径10キロ以
内のところに対策本部を持ってきなさい。
  どんな思いでとどまっているか、知らないでしょう。私たちは離れられない
んです、あの場所を。生まれた時からずっと何十年も住んでるんです。子どもた
ちも、おじいちゃんおばあちゃんも、あの場所を離れたら…。
  こんなひどいことをしておいて、数字の実験? ふざけんじゃないよ。
  こんなことが許されるんですか。私はとてもじゃないけど冷静な気持ちでこ
の場にいられない。あなたたちの給料、あなたたちの家族を全部、福島県民のた
めに使いなさい。福島県民を全員、東電の社員にしなさい。給料を払いなさい。
そして安全を保障してください。
  私たちは子どもたちを普通の生活に戻してあげたいんです。母親のこの願い
をかなえてください。
 
 −ここまで− 





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