[CML 009064] いま、民族教育を考える
李 杏理
haengri at hotmail.co.jp
2011年 4月 17日 (日) 09:07:48 JST
みなさま
みなさまの日ごろの活動に敬意を表します。
来週金曜に以下のようなシンポジウムを開催します。
戦後直後におきた4.24神戸朝鮮人学校事件を 想起し、
その後も一貫して保証されてこなかった民族教育権や母国語の権利や
昨今の高校「無償化」除外や助成金削減の問題について考えるシンポです。
宣伝が行き届いていないため、知人・友人の方々にも転送等してくださると幸いです。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
いま、民族教育を考える ~4.24闘争63年を迎えて~
‹4.24在日朝鮮学生全国同時行動›
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
◆日時:2011年4月22日(金)19時~20時45分
◆場所:中央大学駿河台記念館 670号室
(アクセスhttp://bit.ly/aCAlnF)
◆参加費:学生500円、一般1000円
◆主催:『4.24全国学生同時行動』関東実行委員会
≪行事内容≫
◆シンポジウム
1)基調報告:在日朝鮮人にとって民族教育とは何か?---金泰植 (獨協大学)
2)パネルディスカッション:民族教育に対する様々な取り組み
---パネラー:金泰植、鵜飼哲(一橋大学教授)、孔連順(神奈川朝鮮学園オモニ会連絡会会長)
3)詩朗読と映像
≪企画趣旨≫
高校「無償化」制度からの朝鮮学校の除外や、大阪・東京をはじめとする
地方行政による朝鮮学校への助成金の凍結・削減といった新たな弾圧が、
今在日朝鮮人の民族教育に対して加えられています。
そんな状況の中、自分たちの民族教育を守るため、当然保障されるべき権利を勝ち取るために、
私たち朝鮮人学生が主体となって今回のアクションを企画しました。
民族教育への弾圧とは何でしょうか。
それは1948年から49年にかけてなされた学校閉鎖に象徴されるような
直接的な暴力に加え、制度的・法律的・社会的な差別の歴史と現在であるといえます。
それは植民地期から現在まで一貫した、在日朝鮮人を抑圧し続ける日本の政策によるものであり、
「無償化」除外などの一連の出来事は、弾圧がまさに現在のものでもあるということを証明しました。
さらに弾圧は民族学校に対してのみならず、朝鮮の分断に加担する政策や
日本の公教育における阻害や同化教育も含め、在日朝鮮人全体に向けられたものです。
民族教育を受ける機会を奪われ、ひたすら無知・無関心または積極的暴力にさらされる中、
個別化された在日朝鮮人が、自分は何者であるのかという問いに苦悶し、
ときに自ら「朝鮮」を蔑視し嫌悪してしまうことは、そうした抑圧に起因するものです。
しかしそれに対して、在日朝鮮人は自主的な民族教育を守るための闘争を繰り広げてきました。
「教育闘争」とは決して1948年の「4・24教育闘争」のみを指すのではなく、
植民地主義の差別と暴力・朝鮮の分断と東アジア冷戦構造による抑圧の中、
「金のあるものは金で、力のあるものは力で、知恵のあるものは知恵で」の精神により
自分たちの手で守り発展させてきた在日朝鮮人の民族教育の歴史であり、現在もまた継続しているものです。
私たち在日朝鮮人が心の底から求める民族教育は、決して間違ったものでも、
否定されるべきものでもなく、当然に尊重されるべき私たちの尊厳であり権利です。
未だやむことのない弾圧に対して、繰り広げられてきた(繰り広げられている)闘争に
私たち日本の大学・専門学校に通う朝鮮人学生も合流し、闘争主体となること。
そのためにも、在日朝鮮人の民族教育・教育闘争の歴史と現在を知り、その意義・正当性を共有すること。
そして何より、現在の民族教育への弾圧に抗う理論と実践を確立するための重要な営みの場としたいと考えています。
CML メーリングリストの案内