[CML 009018] IK原発重要情報(2)

河内謙策 kenkawauchi at nifty.com
2011年 4月 14日 (木) 22:04:57 JST


               IK原発重要情報(2)

  私たちは、福島第一原発の事故をめぐる情報公開・情報追及の市民運動に役立つ
よう、「IK原発重要情報」を発信しています(この情報を重複して受け取られた方は
失礼をお許し下さい。転送・転載は自由です。)。

         弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策
         (連絡先:kenkawauchi at nifty.com)

―――――――――――――――――――――――――――
[情報2-1]
アメリカ上院において原子力規制委員会議長が、福島原発については今後、不安定な
まま継続すると証言し、さらに4号炉の使用済み核燃料棒をプールからcask(キャス
ク)と呼ばれる容器に移転するほうが安全とした。これを受けてかどうかは不明だ
が、毎日新聞によると、日本政府は、早速昨日使用済み燃料棒の移転の計画を述べだ
した。
http://www.nytimes.com/2011/04/13/world/asia/13safety.html?ref=asia

[情報2-2]
ニューヨークタイムズは、4月10日時点の福島の放射線量のデータを公表している。
http://www.nytimes.com/packages/flash/newsgraphics/2011/0311-japan-earthquak
e-map/index.html?view=daiichi&ref=asia
それによれば、第一原発の北西部20キロの地点で1時間当たり52マイクロシーベルト
で、40日間浴び続けるとアメリカの原発労働者の許容量を超え、80日経過すると発ガ
ン率が上昇するとする。いわき市小名浜漁港では、1.1マイクロシーベルト/h です
が、これが継続すると5年間で、アメリカの原発労働者の許容量を超えると書かれて
いる。その他の地点も明記されている。

[情報2-3]
文部科学者のモニタリングの結果は以下のとおりである。
http://www.nsc.go.jp/nsc_mnt/110413_2.pdf
土壌、海中からも広い範囲に汚染が拡大している様子が分かる。本来SPEEDIによるシ
ミュレーションが公表されるべきであるが、それは公表されていない。

………………………………………………………………

以上の情報を総合的に評価してみたい。
[情報2-1]は、かつて1号炉への窒素注入がアメリカの「示唆」によるものであったと
いうことと併せて考えると、福島原発についての対応がアメリカに頼らざるをえない
状況(従属する状況?)になっていることを意味していると思われる。アメリカへの
依存・従属の問題は、今後十分に注意する必要があるであろう。
[情報2-2]および[情報2-3]からは大気中の放射性物質が、南南西の風にもかかわら
ず、陸上においてもかなりの放射線量が観測されていること、したがって、海からの
風が吹いた際には、高濃度の放射性物質が居住地に飛んでくることが理解できる。マ
スコミ報道にある「(放射性物質)低下傾向」という言葉は、何の意味もないことが
分かる。

――――――――――――――――――――――――

                          以上







CML メーリングリストの案内