[CML 008972] 【小学生向け原発副教材DVDの配布中止 福島第一が登場】 「小学生向け副読本 わくわく原子力ランド」はどこへ行ったのか?

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2011年 4月 12日 (火) 19:07:38 JST


今だからこそ配布して原発の是非やこれまでの政府や電力会社の大ウソについて教育現場で徹底的に議論すればよいのに!こういう隠蔽体質こそが今回の原発事故を招いたのではないのか?これまでの政府や電力会社や専門家の「原発は安全です」という動画を集めて編集するような映画を作ったら大ヒット間違いなし。マイケル・ムーア監督なら作りそうですが…
 
 それと昨年物議をかもした「小学生向け副読本 わくわく原子力ランド」「中学生向け副読本 チャレンジ!原子力ワールド」。これってまだ小中学校で副読本として配布されているのでしょうか?「きっこのブログ」での徹底批判が傑作です。ぜひ、ご一読を!
 
 
 
 
小学生向け原発副教材DVDの配布中止 福島第一が登場
2011年4月12日17時30分
http://www.asahi.com/national/update/0412/TKY201104120243.html
 
 資源エネルギー庁は、小学校高学年向けに作った副教材DVD「ひらけ! エネルギーのとびら」に、福島第一原子力発電所の映像が入っているとして、予定していた学校関係者への配布を、東日本大震災の直後に中止した。 
 
 今春からの小学校新学習指導要領で、エネルギー教育の内容が広がることなどを受け、同庁が公益財団法人日本生産性本部エネルギー環境教育情報センターに委託。ほかの冊子なども含め約3千万円をかけ、約1万枚作製した。希望した小学校などに、2月下旬からすでに約7500枚配布済みだという。 
 
 DVDは約50分。日本のエネルギーの全体像や、水力、火力、原子力の発電所の仕組みなどを、アニメと実際の映像を交えて紹介している。原発のコーナーでは福島第一原発の職員が登場し、施設の内部を案内する。終盤では「日本の原発は格納容器などに守られ、常に放射能も監視しているから安全だ」と強調している。 
 
 同センターは「東京から近いこともあり、福島第一原発を選んだ。しかし、今の状況で子どもたちに見せるにはどうか、という判断で中止した」としている。 

 これまでの政府や電力会社による「原発は安全」宣伝やそれに加担してきた原子力村の「専門家」たちの言動の徹底的な責任追及が行なわれなければならないでしょう。
 
 
 
【きっこのブログ】
わくわく原子力ランド
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2010/04/post-a601.html
 
 
 
なるほど!原子力 A to Z
http://www.enecho.meti.go.jp/genshi-az/pamphlet/index.html
 

「小学生向け副読本 わくわく原子力ランド」  (PDFファイル:24.6MB) 
「小学生向け副読本 わくわく原子力ランド 解説編[教師用]」  (PDFファイル:39.4MB) 
「中学生向け副読本 チャレンジ!原子力ワールド」  (PDFファイル:21.7MB) 
「中学生向け副読本 チャレンジ!原子力ワールド 解説編[教師用]」  (PDFファイル:39.3MB) 
「わくわく原子力ランド」ワークシート  (PDFファイル:12.9MB) 
「わくわく原子力ランド」教師用ワークシート(カリキュラム付き)  (PDFファイル:14.3MB) 
「チャレンジ!原子力ワールド」ワークシート  (PDFファイル:6.8MB) 
「チャレンジ!原子力ワールド」教師用ワークシート(カリキュラム付き)  (PDFファイル:11.2MB) 

 
 
物議かもす「わくわく原子力ランド」
http://chikyu-no-cocolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-ceea.html
 
小学生向け副読本「わくわく原子力ランド」表紙

文部科学省と、経済産業省の外局である資源エネルギー庁が作成した小学生向け副読本「わくわく原子力ランド」の内容が、
「原子力発電の肯定に偏りすぎている」として物議をかもしています。
 
原子力発電やエネルギーについて学ぶために作成された「わくわく原子力ランド」はA4判で全42ページ。中学生向けの「チャレンジ!原子力ワールド」とともに、今年度より全国の小中学校で使用されます。
 
副読本では原子力発電をCO2を出す火力発電と対比し「発電時にCO2を出さず、多くの電力を安定して発電しつづけられる方法」(同読本P18)としてその長所を説明します。一方で過去の原子力発電をめぐる事故についても「事故が起きないように何重にも対策が取られている」と触れ、原子力発電の安全性を印象付けます。
 
しかしJCO事故をめぐる記述では「従業員が正しい手順を守らなかったのが原因」としていますが、JCOの長年にわたるずさんな現場管理や、無理な発注が繰り返されてきた実態についてはほとんど言及がありません。また、原子力発電もウランの採掘や核燃料の製造、使用済核燃料の保存などの段階でCO2を発生する事実や「原子力発電所から出る温排水が海水中に溶けているCO2を大気中に放出している」という指摘についても一言も触れていません。
 
しかも、既存の原子炉での運用にはより大きな危険が伴うとされるプルサーマル発電の問題点や、青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設が度重なるトラブルによりいまだ本格稼動していない事実についても記述は一切見られません。さらに副読本末尾の「原子力・エネルギーの学習に役立つ情報源」の一覧は国の機関や原子力発電事業者などで占められ、原子力発電を疑問視する立場の情報源の紹介がありません。
 
これらの内容から「きっこのブログ」で「ウソだらけ」と指摘されたほか、ツイッターユーザーからも「プロパガンダだ」等の声が上がっています。副読本が「原子力発電について理解を深める」と謳うのであれば、原子力発電の実態や問題点についても正面から言及すべきです。
 
【参考サイト】
「わくわく原子力ランド」のダウンロードページ―なるほど!原子力AtoZ
「きっこのブログ」の当該エントリー
終焉に向かう原子力と温暖化問題―京都大学原子力実験所・小出裕章氏のレポート ※PDFファイル
  		 	   		  


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