[CML 008959] 浜岡原発の停止を求める集会とデモ開催=東京・港
Hayariki
hedomura2 at hotmail.co.jp
2011年 4月 12日 (火) 00:23:45 JST
【PJニュース 2011年4月11日】中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の運転停止を求める市民集会とデモ「浜岡原発すぐ止めて! 4・10東京」が2011年4月10日に東京都港区の芝公園で開催され、約2500人が参加した。主催は浜岡原発すぐ止めて!実行委員会で、浜岡原発を考える静岡ネットワークら多くの団体が呼びかけ団体になっている。
芝公園では集会開始の13時前から多くの人が集まり、斉藤和義の「ずっとウソだった」やRCサクセションの「サマータイムブルース」という反原発の楽曲が演奏され、熱気を帯びていた。集会では最初に主催者からの注意事項として「今日のデモは非暴力でいきたい」と説明された。「警察官の挑発には決して乗らないで下さい」と述べた。もしデモ参加者と警察官の間でトラブルが発生した場合、携帯電話やカメラを警察官に向けて撮影するように要請した。
続いてチェルノブイリ子ども基金の向井雪子氏から趣旨説明がなされた。全ての原発停止がゴールであるが、本日のデモは危険性の高い浜岡原発を即刻停止することに集中するという。福島第一原発の放射能汚染では政府が検査して数値を管理するのではなく、市民が管理して何が安全かを確認できるようにすることが重要と述べた。
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)の阪上武氏からは福島第一原発事故被害と浜岡原発の危険性について指摘された。福島原発周辺には未だに取り残されている人が多い。専門家は放射能汚染された野菜も洗えば放射性物質が落ちるなどの嘘デタラメを言い続けている。海への放射能汚染水放出は漁業に大打撃を与え、漁業者の脱原発の声を強めた。
浜岡原発は砂丘を津波対策の堤防としているが、津波が襲えば砂を積み上げた砂丘は簡単に壊れてしまう。中部電力は福島第一原発事故後に新たな津波対策として防波壁の設置を打ち出したが、これは現状が不十分であることを認めたからにほかならない。それならば浜岡原発は即刻停止すべきである。
浜岡原発の運転差し止め訴訟では、福島原発事故の原因となった非常用ディーゼル発電機が全て稼働しないケースの危険性が指摘されていた。これに対し、被告中部電力の証人となった原子力安全委員会の斑目春樹委員長は「可能性を挙げたら切りがない。設計には割り切りが必要」と言い放った。福島原発事故後は「割り切り方を間違えた」と答弁した。国の「安全」のお墨付きは、無責任かつ無根拠である。
浜岡原発を考える静岡ネットワークの塚本千代子氏は東海地震に浜岡原発は耐えられないと述べた。福島原発では主張したとおりの事故が起きた。これなら安全というラインは原発には存在しない。東海巨大地震は繰り返されてきた。明日にでも起こる可能性がある。震源の真上にある浜岡原発は福島原発以上に深刻である。緊急自動停止さえ失敗する恐れがある。浜岡原発で事故が起きれば関東も放射性物質で汚染される。中部電力管内は電気が余っており、原発を運転し続ける理由にはならない。
http://www.pjnews.net/news/794/20110411_1
『ソフィーの世界』の翻訳者として知られる池田香代子氏と大学生の関口詩織氏が菜の花を持った「菜の花シスターズ」として登場した。池田氏は「311以降、私達の命は軽くなった」と述べる。これは若い人ほど影響を受ける不公正なものである。日本人は戦争に負けた時に民主主義を手に入れたと思ったが、エネルギー・デモクラシーは手に入れなかったという。
関口氏は高校生時代に菜の花を持って中部電力で浜岡原発を止めるよう訴え、「菜の花革命」と注目された人物である。菜の花とする理由は、セシウムやストロンチウムの吸収能力が高いためである。現実にチェルノブイリ原発事故の汚染地域で菜の花による土壌浄化プロジェクトが行われている。
関口氏は「誰かを傷つけるエネルギーはおかしい」と話す。自身も電気を使うが、原発で発電するならば電気を使う度に誰かを傷つけているかもしれない。ハートのあるエネルギーが欲しいとした。
デモは芝公園から出発し、経済産業省別館前や中部電力東京支社前、東電本社前を通り、常磐橋公園で流れ解散となった。参加者は「原発はいらない」「エネルギー政策転換を」などのプラカードを掲げ、シュプレヒコールをあげた。黄色いインド風の僧衣を着て、団扇太鼓を叩きながら南無妙法蓮華経を唱える日本山妙法寺の僧侶などユニークな参加者もいた。【了】
CML メーリングリストの案内