[CML 008949] Re: [2011shinsai 103] 【書評】闘う科学者―久米三四郎『科学としての反原発』(七つ森書館)の掲載

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2011年 4月 11日 (月) 16:20:39 JST


立川の岩下です。本の紹介、ありがとう。ご活躍を祈ります。

「原子力を批判するための脱原発の知識を至急広めたい」とのことですね。
賛成です。
ただ私は、久米さんの「政治の人というのは反対の場合も、内容はどうでも
大勢の人をおどかせばええというようなことになるんですけど、それだけは
絶対避ける」(P196)というセンスは大切だと思っています。
政府・東電の「情報かくし」は許せませんが、久米さんが言う意味での「啓蒙
主義」はその裏返しになりかねません。
科学批判の立場に立って、「災害後」「事故後」を見据えた主張を大胆にうち
だし、闘いを大きく作り出していきたい・・・というのが私の立場です。
いま考えていることは、なぜ東電や関電工、さらにその下請けの労働者から
生の言葉や「情報」が出てこないのだろうか、ということです。

----- Original Message ----- 
From: "中里英章" <nakazato at pen.co.jp>
To: <2011shinsai at list.jca.apc.org>
Sent: Monday, April 11, 2011 2:47 PM
Subject: Re: [2011shinsai 103] 【書評】闘う科学者―久米三四郎『科学としての反原発』(七つ森書館)の掲載


七つ森書館の中里です。

岩下さん、お久しぶりです。書評いていただいた『科学としての反原発』は公刊された本としては、久米さんの唯一の著書です。久米さんは論文発表をしなかったばかりか、本の出版も了解しませんでした。本書は、没後の遺稿集として出版したものです。

宣伝めいて恐縮ですが、高木仁三郎さんの著書を3冊緊急出版します。『チェルノブイリ原発事故』『食卓にあがった放射能』(渡辺美紀子との共著)『反原発、出前します』(反原発で前のお店編)です。来週、書店に並びます。

また、『漠さんの原発なんかいらない』(西尾漠)『放射能がクラゲとやってくる』(水口憲哉)『原子力・核問題ハンドブック』(和田長久・原水禁編)『動かない、動かせない「もんじゅ」』(小林圭二)の増補改訂版の編集を進めています。ほかの新刊・重版をあわせると約20点に取り組んでいます。

岩下さんがおっしゃるように、「科学」に対するスタンスを整理する必要性はもちろんですが、原子力を批判するための脱原発の知識を至急広めたい、放射能から身を守る、中でも乳幼児と妊婦を守る知識を早く得たい、一刻も早く原発を止めたい、そのような思いが一つの力となることを願って、取り組んでいます。

> 立川の岩下です
> 表記の文章をBlogに掲載しましたので、ご一読ください
> Blog:
> http://yo3only.cocolog-nifty.com/blog
> 政府・東電への情報公開の要求は当然です。ただ、「震災後」「事故後」の世界
> に向けて私たちの要求をまとめ闘っていくにあたり、「情報」や「科学」に対する
> スタンスを整理する必要があると考えました




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