[CML 008947] 【統一地方選挙の結果から】 「脱原発と脱成長と連帯経済」について
uchitomi makoto
muchitomi at hotmail.com
2011年 4月 11日 (月) 15:10:10 JST
都知事選や原発所在地での統一地方選の結果にかんがみて、重要な論点を提示していると思われますので、転送します。
> あるML上でのやりとりですが、「脱原発と脱成長と連帯経済」について脱成長論の中野佳裕さんが論じられています(中野さん、勝手に転送、ごめんなさい)。
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> 西南学院大学の名誉教授である吾郷健二先生から中野さんを一度、福岡のオルターナティブ研究会にも呼んでみたいがというお問い合わせがありましたので、参考までに議論をご紹介しておきます。福岡には連帯経済研究の廣田裕之さんもおられますので、「脱原発と脱成長と連帯経済」をテーマにして面白いシンポジウムが出来るかもしれませんね。
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> 内富
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> > 青西様、内富様、皆様
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> > 昨日の鎌倉パレードはお疲れ様でした。
> > わたしも参加途中でたまたまエセックス大学時代の友人と10年ぶりに再会するなど、予期せぬハプニングがありました。
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> > 鎌倉は西田幾多郎と玉野井芳郎さんが晩年を過ごした場所でもあるので、個人的にも感慨深く街を散策しました。
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> > (以下、内富さんのメールを受けて、感想を書きます。)
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> > 市民社会の中で脱原発の動きが強まる一方で、統一地方選では脱原発を訴えている政党が退潮する事態も起きています。
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> > 「脱原発」を訴える際に、「経済モデルをどのように変えていくか」ということをきちんと議論していかなければ、市場で活動する主体(企業、消費者)を説得することができない、ということの現れではないか、と直観的に思いました。(注:あくまで直観です。)
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> > といっても、「経済モデルの変革」という課題については、地域社会の自立というローカルな問題から、生態学的に維持可能な国民経済の確立というマクロな問題まで様々存在します。
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> > 「脱原発」と「脱成長」の二つのスローガンだけを掲げていても、具体的な戦略や展望に欠けてしまうのだろうなあ、と考えさせられます。
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> > そう考えたときに、フランスでは脱成長運動と並んで連帯経済活動が活発であることが大きな強みであるのかな、とも思います。「脱成長」という、グローバル経済から離脱する究極の選択を主張することはないけれども、グローバル経済の矛盾を漸次的に調整していく様々なアソシエーション運動を拡大させていく「補完的な経済活動」を構築することで、従来の企業活動や消費活動を、徐々に市場経済とは異なるものへと向けさせる、という立場を連帯経済は担っていると思います。例えば、社会的企業、企業の社会的責任、フェアトレード、連帯ファイナンスなどがそうです。
> >
> > 日本の脱原発運動も、「脱原発」「脱成長」「持続可能な地域社会」という結論を提案するにとどまらず、「企業の活動を環境と地域社会に優しいものにするためにどのような制度を作るべきか」など、具体的なステップを提案していくことが課題となるでしょうね。あるいは現在現れている脱原発の言説を、より幅広い文脈に埋め込み直す別のフォーラムを設けて、そこで連帯経済と脱原発、脱成長との関連について議論していくとか。
> >
> > 要するに、市民社会内部の多様な活動や主義主張を横に繋げていくことが大切になってくると思います。全く関係ないように思える活動が、意外にも相互に繋がる必要があるのかもしれません。
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> > 「脱原発」「脱成長」「連帯経済」を全く別個の独立した活動としてとらえるのではなく、お互いが重層的に繋がっているのだという意識の下で、これまでとは異なる発想で脱原発運動を推進していく必要もあると思いました。
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> > 取り急ぎ、雑感です。
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> > 中野佳裕 拝
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> > Yoshihiro Nakano, DPhil
> >
> > NGO PEKEA France (Political and Ethical Knowledge on Economic Activities
> > Research Programme)
> > http://www.pekea-fr.org/
> >
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> >
> > 青西さん
> > CC 中野さん
> >
> > 内富@京都です。中野さんは4月から国際基督教大学(ICU)で教鞭を取られるので、東京に引っ越されました。京都の立命館大学でも週一で非常勤で「南北問題論」などを教えられています。
> >
> > ということで、4月28日には京都で「4月28日に中野佳裕さんと守田敏也さんの対談企画「フクシマから何を学ぶのか−世界史的視座から戦後日本社会を考える−広島、水俣、チェルノブイリ、そしてフクシマ」(仮)(マザーアースデイ企画)へとつなげていけたらと考えています」(『世界』5月号中野論文をご参照ください)。
> >
> > 最初は、細川弘明先生との対談企画という話もあったのですが、細川先生は東京での動きが忙しく、4月末から5月にかけては上京しているとのこと、当方としては5月後半の中野佳裕さん企画(「脱成長と脱原発、社会正義」新著出版イベント)で細川さんにもと考えております(細川先生、4月9日のATTAC京都反原発緊急講演会でのコメントありがとうございました。アンケートでも好評でした)
> >
> > 生まれてくる生命(いのち)を支える社会を創る
> > 中野佳裕 (国際基督教大学助手・研究員)
> > http://www.iwanami.co.jp/sekai/
> >
> >
> > 10日、都内でふたつの反原発デモ 高円寺では若者中心に1万5000人が参加
> > http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201104102327080
> >
> > ということで
> >
> > 【近刊予定】
> > http://profile.ameba.jp/decroissance-japan/…「脱成長の正義論」勝俣誠、マルク・アンベール編著『脱成長への道:分かち合いの社会を創る』コモンズ社、近刊予定、所収 (その他の分担執筆者:西川潤、丸山真人、セルジュ・ラトゥーシュ、アラン・カイエ、ジルダ・ファレル、サミュエル・ティリオン、ミシェル・ルノー)
> >
> >
> > 今後、京都でも中野さんと連携しながら、「脱成長と脱原発」について連続セミナーができたらと個人的には思ってる次第です。関東でも「脱成長と脱原発」についてのセミナー開催などいかがでしょうか?
> >
> > 内富
> >
> >
> > To: grupo-cade at yahoogroups.jp
> > From: cade-la at nifty.com
> > Date: Mon, 11 Apr 2011 05:54:58 +0900
> > Subject: [grupo-cade][01526] 各地で反原発デモ
> >
> > ---
> > 各地で反原発デモ
> >
> > 高円寺では相当集まったそうですが、同じ流れで鎌倉でもデモ行進が行われ
> > ました。だいぶ前に、行動センターで参加した金沢文庫の「芸術祭先住民族広
> > 場」の流れで呼びかけ文を受け取りました。
> >
> >
> > 近場ですので、私も子連れで行ってきました。(ちなみに帰りは大船まで5
> > キロほど走り・・・)
> >
> >
> > 鎌倉での参加者数はよくわかりませんが、400〜500人ぐらいいたのではない
> > かと思います。
> >
> > 中野佳裕さんも参加されていました。ブログに記事が掲載されています。
> >
> > KAMAKURA PARADE イマジン 原発のない未来。
> > http://ameblo.jp/decroissance-japan/entry-10857784852.html
> >
> >
> > ・・・中野さん、ご挨拶もできずに失礼しました。「あれ?関西に住んでい
> > るのではなかったっけ?」というのもあり、人違いだったらどうしよう、とい
> > うのもあり・・・
> >
> >
> > 青西
> >
> >
> >
> >
> > 東京・高円寺で反原発デモ ネット通じ1万5千人
> > http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041001000587.html
> >
> > 「原発はもういらない」と訴えながらデモ行進する参加者=10日午後、東
> > 京都杉並区
> >
> > 東日本大震災による原発事故を受け、東京のJR高円寺駅周辺で10日、反
> > 原発を訴えるデモ行進が行われた。高円寺でリサイクルショップなどを営むグ
> > ループ「素人の乱」が呼び掛け、ツイッターなどで情報が広がり、約1万5千
> > 人(主催者発表)が参加。思い思いのスタイルで「原発はもういらない」と訴
> > えた。
> >
> > デモ行進は高円寺中央公園からスタート、ロック、レゲエ、ちんどん屋など
> > の生演奏とともに、駅前などを練り歩いた。防護服を着た人や「NO NUK
> > ES」と書いたスケートボードを掲げて歩く若者も。2歳と6歳の子どもと参
> > 加した介護ヘルパー神山孝史さん(43)は「ツイッターで知りました。原発
> > を止めるのは今しかない。この子たちのためにできることをやりたい」と話し
> > た。
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