[CML 008913] ヴィットリオ・アッリゴーニのガザ報告

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 4月 10日 (日) 00:33:19 JST


みなさまへ  (BCCにて)松元@パレスチナ連帯・札幌

私たちパレスチナ連帯・札幌の仲間、石山奈緒さんは数年前からイタリアに在住しパレスチナ支援の活動を続けています。一昨年イタリアのパレスチナ連帯集会で、2008年からガザで救援活動をしているISM活動家ヴィットリオ・アッリゴーニ氏と出会い、以後、彼の翻訳紹介を手がけてきました。氏の了解のもとに、これから幾度か石山奈緒さんから送られたヴィットリオ・アッリゴーニ氏のガザ報告をお届けしたいと思います。日本では初めて耳にする人も多いと思います。

まずヴィットリオ氏の紹介です。

《ヴィットリオ・アッリゴーニ》
『人権活動家であり、10年以上にわたり世界各地でボランティア活動を行なう。東欧諸国からアフリカ、またパレスチナに至るまで活動の幅を広げ、現在はガザに住みながら活動を続けている。
イル・マニフェスト紙の寄稿者として、報道記者という観点だけでなく、パレスチナ人らの救急車に同乗する中心人物という観点から、イスラエル軍によるガザ回廊に対する「溶けた鉛(キャストレッド)」作戦が展開されていた連日の状況を報道した。彼のブログ、グェリッラ・ラディオ 
(http://guerrillaradio.iobloggo.com/) は2009年1月中イタリアで最もアクセス数を記録した。彼のモットーであり、また記事署名にも使っている「人間であり続けよう」の文字は、アッシジとローマで開催されたパレスチナ人への連帯デモンストレーションの横断幕に記された。 [2009年3月にイタリア国内で発刊された彼の 著書「Gaza Restiamo Umani」(日本語訳: 
ガザ、人間であり続けよう)の紹介文からの引用]

ヴィットリオ氏は2008年8月23日、ガザ自由運動( Free Gaza 
Movement)が組織した船に乗り、海路を通じてガザ入りしました。(1967年以来、外国船は一隻もガザへ入っていなかったため、1967年から行なわれていた海上封鎖を解く大きな出来事ともなりました。)現在もガザにとどまり続け、イル・マニフェスト紙への寄稿、彼自身のブログ上やソーシャルネットワークであるフェイスブックを通じてガザの様子を幅広く伝える活動を続けており、またイスラエル商品ボイコット・キャンペーンにも積極的に参加しています。』(石山奈緒)

最初に、2〜3日前から激しくなったイスラエルのガザ空爆についての報告から紹介したいと思います。すでに私も報告していたように(3月31日「虚構の体制―国際的二重基準に目を向けよう」)イスラエルは3月になって断続的にガザ空爆を強化していました。ヴィットリオ氏からも日を追っての詳細な報告がなされています(次回送信予定)。

http://www.alternativenews.org/english/index.php/topics/11-aic-projects/3441-israels-military-escalation-in-gaza(日本でも報道されています。●中東の窓:3月6日イスラエル機のガザ攻撃)
http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/3569591.html

とくに4月2日のネタニヤフ首相、3日のバラク国防大臣のガザ攻撃脅迫声明
●http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&view=article&id=17466:2011-04-04-13-13-56&catid=17:2010-09-21-04-36-53&Itemid=116
は、米英仏軍(現在はNATO軍)のリビア軍事介入を隠れ蓑とした国際的な演出と見るべきものだと思います。(注:以下のヴィットリオ氏の報告にある犠牲者数には、日本の報道との食い違いがありますが後ほど明らかにされるだろうと思います。)松元

●毎日新聞:パレスチナ人7人死亡http://mainichi.jp/select/world/news/20110409k0000m030043000c.html

●東京新聞:ガザ攻撃5人死亡
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011040802000184.html

●END THE OCCUPATION::4月8日http://endtheoccupation.org/
ここ24時間で13人のパレスチナ人を殺害し多数の負傷者、イスラエルでは2人が負傷。なお、このサイトではイスラエル軍の空爆は3月16日に始まったとされています。16日から30日までに、4人の子どもを含む15人のパレスチナ人が殺害された、とあります。

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《ヴィットリオ・アッリゴーニのガザ報告 

■[2011年4月8日00時05分]:午前01時10分(現地時間)。
イスラエルによる暴力のエスカレーションが進行中である。

火曜日の夜ガザ市東部にイスラエル軍が爆撃を行ない、一般市民4名が負傷し(その中には妊婦も含まれていた)、また昨夜(註:水曜日)はF16戦 闘機によってガ 
ザ南部(ラファ)とガザ東部(ザイトゥン)に爆弾が落とされ、パレスチナ人市民1名が負傷し、今日ガザ回廊では一日中空爆および地上からの絶え間ない攻撃が行なわれた。

現時点、現地時間00時50分においてガザでは今日一日だけでパレスチナ人5名が殺害され、そのうち3名は一般市民であり、また40名近くの負傷 者が出ており、彼ら 
の大部分は一般市民であり、またその中には子どもたちも含まれていた。
負傷者の中には医師1名とジャーナリスト1名が含まれ、両者ともガザ回廊の主要病院であるアル・シファ病院に運び込まれており、後者は生命の境を さまよって 
いる状態である。

イスラエル側の犠牲者は一般市民2名が負傷し、そのうちの1名は未成年である。彼らはバスに乗ってネゲヴ砂漠を移動中、対戦車ミサイルによる攻撃を受けた。

あらゆる連合政党そして関連武装勢力によって、イスラエルに何度目かの停戦要請が出された。
カタール政府は仲介役を買って出て、イスラエルと交渉中である。テル・アヴィヴ政府に耳を貸す余裕が果たして彼らにあるのだろうか。

イスラエル政府首脳陣のスポークスマンの発表によれば、今晩また新たな虐殺が行なわれるのは時間の問題だという。灼熱の夏が間近に来ている、ナパーム弾の夏である。

今の時点でガザの港に面している自宅の窓からは、いつものように嵐の前の静けさが辺り一帯を支配している。つい先ほど前、エジプト国境に接するラファでF16戦闘機によって人々の生存の鍵を握るトンネルが爆撃された。幸運なことにトンネルの中には誰もおらず、みな避難していた。

国際連帯運動(International Solidarity Movement)のメンバーの任務として救急活動に従事するため、我々はすでにガザにある幾つかの病院において警戒態勢を取っている。

リアルタイムで更新している情報はここで見ることができます(電気が来ていれば):
http://www.facebook.com/pages/Vittorio-Arrigoni/290463280451

人間であり続けよう
ヴィットリオ・アッリゴーニ
ガザ市より

追伸:噂が広がっているものの、現地点においてガザ回廊に滞在する外国人に対して夜半の避難勧告は出されていない。万が一それが出されたとしても、国際連帯運動メンバーである我々、イタリア人、ベルギー人、アメリカ人は兄弟であるパレスチナ人たちを絶対に見放したりしない。いままでそうだったように。
(訳者:石山奈緒)

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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
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