[CML 008891] 風評被害ではなく原発被害
Yasuaki Matsumoto
y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 4月 9日 (土) 04:43:48 JST
みなさまへ (BCCにて)松元
仲間からの紹介で京都ユニオンぼちぼちの伊田広行氏からのメールが流れてきましたので、重複をおそれつつ転送します。まったく「風評被害」ではなく「原発被害」です。
以下転載
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2011年04月06日(水)「風評被害」ではなく、「原発事故による被害」
まだ、「風評被害」という言葉をいい加減に使う人が多い。前から批判しているが、
再度書いておく。
風評被害とは、本当は問題がないのに、間違った風評で被害を受けることを言う。
しかし、目に見えないし、体にどのような影響があるか、とてもわかりにくい、だか
らこそおそろしいものが放射線、放射性物質である。一部学者が、がんになるリスク
はほとんど高まらないといっても、他の学者や取材者、ジャーナリスト、環境活動家
などは、現実にがんが増えているなどという。
目にみえないからこそ、そして科学的にも絶対ではないからこそ、福島原発の周りの
空気や水や土や砂あらし、野菜や魚などから体内外に放射性物質が入ってくるのではないか、と心配するのは必然的な態度である。
「間違っている」と非難して、無理やり食べさせる(住まわせる、避難させない)も
のではないし、数値を隠して安全だといって食べさせるのもおかしい。
だから原発事故が起こった近くあたりのものを買わない、そこには行きたくない、と
いうのは、当然の行動である。
だから福島のものが売れないとか、住みにくくなっている、帰れなくなっているとい
うのは、風評被害なのではなく、原発事故による被害なのである。
なのに、よく考えない人は、なんでもすぐに風評被害と言ってしまう。
問題を見誤っている。
もう一度言うが、放射性物質・放射線は、目に見えず、影響もあいまいな放射線というものがでている、ということ自体から、怖がるのは当然である。それによって何ら
かの「被害」〈モノが売れない、住めない等〉がうまれても、それは風評による被害
ではなく、原発事故による全く当然の被害である。
怒るべき対象は、「数値を発表したこととか、風評とか、危険だといったこととか、
避難地域に指定したこととか、買わない消費者とか、その地域に行かない人」などで
はない。
原発を作ってそれが事故れば、かならずそうなる。だからそのような、いったん事故
が起こればどうしようもない状態になるような原発をつくってはならないのである。
絶対に事故がないものなら作ってもよい。しかし絶対事故がないとは言えないし、実
際今回起こった。
だからもう原発は作ってはならないし、今、動いているものも廃炉にしていかねばな
らない。
怒るべき対象は、「原発であり、それを作った(推進した)人々、つまり東電、電力
会社、東芝などの原発製造会社、政治家や官僚、その利権にすがりついて原発推進に賛成してきた人々など」である。
「風評被害」ではなく、「原発事故による被害」、「原発を作ったこと(推進したこ
と)自体の被害」である。
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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
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