[CML 005767] Re: 尖閣沖漁船衝突事件について

motoei motoei at jcom.home.ne.jp
2010年 9月 29日 (水) 06:33:17 JST


                                                                             
                    2010.9.29
  みなさん、河内謙策さんのいう「過去の誤り」とはなんですか。
>日本の平和活動家のとるべき態度について私の言いたいことは、今こそ過去の誤り
を反省し、中国に対する幻想を捨て、アメリカにも中国にも毅然とした平和国家の創
造をめざすことを明確にすべきではないか、ということです。
●河内さん失礼ですが何がおっしゃりたいのか分かりません。
アジアの人々から「日本人は信用できない」と言われているのは。
1 アメリカの核の傘の下で、核廃絶を唱えていること
2 「9条守る」と言って、米軍基地を撤去できず(冷戦終了後20年経過)
2000億円もの思いやり予算をいまだに献上していること。
端的に言えばこの2点です。これを許している私を含めた日本人は
(特に55歳以上の方の責任)本当に過去の戦争を反省しているのでしょうか。
○日本は米国の核の下に入らず、米軍基地を撤去させ、自衛隊を縮小させ、
核を持たずアジアの一員として出立する。
これを明言し、実行しなければアジアの人々から信用されないでしょう。
米国はアジア人どうしをいがみあわせ、漁夫の利を獲ることだけしか考えていません。 

仮に中国と台湾で連邦政府が成立したら、米国は台湾に武器を輸出できず、困ります。 

私たちは現象に振り回されてはいけないと思いますが。(石垣)






Subject: [CML 005756] 尖閣沖漁船衝突事件について


>  河内謙策と申します。私は、現在大きな問題になっている、尖閣沖漁船衝突事件に 
> 
> ついての私見を述べ、平和を愛する人々に問題を提起させていただきたいと思いま
> す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許し下さい。転送・転載は自由 
> 
> です。)
>
>  尖閣沖漁船衝突事件については、論じなければならない論点は多数ありますが、真 
> 
> 相はなにか、中国の意図は何か、菅内閣の態度をどうみるか、日本の平和活動家のと 
> 
> るべき態度はなにか、の4点にしぼって論じることにしたいと思います。
>
>  今回の事件の真相については、不明の点も多数ありますが、現在判明している点を 
> 
> 基礎に推論することが大事と思います。推論に推論を積み重ねることは面白いけれど 
> 
> 危険です。
>  この見地からみると、尖閣諸島は日本の領土か、ということがまず問題になりま
> す。私は、日本の領土と思います。その根拠は、以下のサイトに掲載されている内容 
> 
> が基本的に正しいと私は信じるからです。
>  http://www.geocities.jp/tanaka_kunitaka/senkaku/1home.html
> 最近の以下の論文も分かりやすいです。
> 高花豊「中・台の資料が示す「尖閣日本領」の証拠」『WiLL』2010年11月号
> 中国の主張は以下のサイトで分かりますが、極めて貧弱です。
>  http://j.people.com.cn/94689/94696/7142418.html
> なお、日本の政府も、中国政府も、その声明において、領土・領海を問題にしていま 
> 
> す。一部の論者のいう「トウ小平以来の日中の了解」は問題になっていません。
>  次に、不法操業していた中国の漁船が日本の巡視船に衝突したのかどうかが
> 問題になります。これは、衝突時のビデオが公開されないとはっきりしない点があり 
> 
> ますが、現在公開されている写真をみるかぎり、中国の漁船が故意に日本の巡視船に 
> 
> 衝突した、というのが正しいと思います。以下のサイトに掲載されている写真を見て 
> 
> 下さい。
>  http://dogma.at.webry.info/201009/article_7.html
> 以上より、日本の領海で不法操業した中国の漁船船長の公務執行妨害罪の成立は間違 
> 
> いないと思います。
>
> 次に、では、なぜ中国が大騒ぎをし、この事件を拡大し、日本に対し「力の外交」を 
> 
> 展開しているのかが問題になります。
> 中国が、はじめからこのような事件が発生することを予期して漁船を送り込んだのか 
> 
> どうかは分かりません。しかし、中国のやりかた・言動を見ていると、
> 明らかに中国はこの事件を利用して、アジアで一番偉いのは俺だ、という帝国
> 主義外交を展開し、一挙に北東アジアの覇権確立を意図しているとしか言いようがあ 
> 
> りません。
>  2010年9月28日付『夕刊フジ』は、9月8日に北京で「対日工作会議」が開催され、 
> 
> この中では軍事衝突は避けられないという発言も出た、とスクープしています。これ 
> 
> は十分に有りうる話だと思います。
>  中国がこのように強硬な態度にでる背景には、米中の経済面・軍事面での対立の激 
> 
> 化があります。私は、中国問題は日本と中国だけを見ていたのでは分からない、と言 
> 
> いたいのです。とくに上海バブルの崩壊が真近で、人民元の大幅切り上げ問題により 
> 
> 発生する中国民衆の不満を日本にぶつけるという狙いを、私は重視すべきと思いま
> す。
>  http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/220918.htm
>  もう1点は、中国共産党内の指導権争いが、背景にあるということです。
> これは、予想以上に深刻で、私たち日本人の想像を超えます。政権の中で、「比較
> 的」穏健な温家宝が嘆いているという以下の記事はその一端を示していると思いま
> す。日本に対し弱腰の態度をとれば、指導権争いから脱落することになるのです。
> http://www.epochtimes.jp/jp/2010/09/html/d90519.html
>
>  このような中国の日本攻撃に対し、菅内閣の態度はまことに方向が定まらない情け 
> 
> ない態度であることは言うまでもありません。国技館では「売国奴」という野次が出 
> 
> たと報道されています。
>  私は、菅内閣の「弱腰」の原因には、中国という国が如何に力の外交を展開する国 
> 
> になったかということについての認識の不足と国際政治の論理に対する無理解がある 
> 
> と思います。中国は1990年代までの中国とは異なっているのです。特に今は、日本を 
> 
> GNPで追い越し、おごりたがぶっているのです。また、菅首相は「中国の謝罪と賠償 
> 
> の要求には応じられない」とは言いましたが、「中国の謝罪と賠償の要求は誠に不当 
> 
> な国際法にも違反したものであり抗議する」とは言いませんでした。今日も仙石官房 
> 
> 長官は「中国との戦略的互恵関係を、あらためて充実させ豊かにする作業に入る段階 
> 
> だ」と述べました。けんかの途中でけんかが終わった後の夢を語ると、外国では馬鹿 
> 
> にされるということが何故分からないのでしょうか。日本の物事をあいまいにし、対 
> 
> 立を避ける「政治文化」は国際政治では通用しないのです。
>  もっとも、菅内閣を弱腰だと批判するだけでは不十分と思います。日本の支配勢力 
> 
> も馬鹿ではありませんから、今回の事態を利用して「だから中国に対する防衛力を強 
> 
> 化しなければ」とか「だから、日米同盟でアメリカの力を借りなければ」というキャ 
> 
> ンペーンが今後強まるでしょう。したがって平和勢力は、政府の弱腰を批判するだけ 
> 
> でなしに、どのような方向で事態を打開すべきか、積極策の提示が求められると思い 
> 
> ます。積極策の内容としては、中国の横暴を抑える国際的な連携・包囲網の形成、中 
> 
> 国の自由と民主主義を求める勢力に対する支援こそが究極の中国問題の解決であるこ 
> 
> とを訴えるべきだと私は考えています。
>
>  日本の平和活動家のとるべき態度について私の言いたいことは、今こそ過去の誤り 
> 
> を反省し、中国に対する幻想を捨て、アメリカにも中国にも毅然とした平和国家の創 
> 
> 造をめざすことを明確にすべきではないか、ということです。
>  日本の平和運動は中国にたいする軽視や甘い態度に基づき、中国の横暴や人権侵害 
> 
> に抗議の声を挙げてきませんでした。たとえば、最近では2008年のチベット問題に沈 
> 
> 黙を決め込み、心ある人の顰蹙を買いました。今回の事件は、このような日本の平和 
> 
> 運動のあり方は過去のものにしなければならないし、そうしなければ日本の平和運動 
> 
> は日本の国民に完全に見放されることになることを警告していると思います。
>  最近、酒井亨『「親日」台湾の幻想―現地で見聞きした真の日本観』(扶桑社新
> 書)が出版されました。酒井氏議論には賛成できない点もありますが、日本の平和が 
> 
> 世界でいかに評価されているか、世界の人が中国をどう見てみているか、という点に 
> 
> つき、極めて教えられる内容が豊富に書かれています。日本の平和活動家に一読をお 
> 
> 勧めします。そして、ぜひ皆で議論し、知恵をだしあい、日本の平和運動を新しい方 
> 
> 向に向けて前進させていきましょう。
>                           (2010/09/27 記)
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