[CML 005760] Re: ジェンダーと菅内閣、そして民主党政権

藤田義雄 ryocom21 at ac.auone-net.jp
2010年 9月 28日 (火) 21:22:23 JST


----- Original Message ----- 
From: "higashimoto takashi" <taka.h77 at basil.ocn.ne.jp>
To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
Sent: Tuesday, September 28, 2010 8:52 PM
Subject: [CML 005759] ジェンダーと菅内閣、そして民主党政権


> 菅首相がこの9月19日に15年ぶりに日本(東京)で開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の
> 関連会合のひとつ「APEC女性リーダーズネットワーク」に出席し、女性労働者の年齢別の働き方を示
> したM字型曲線(注1)のいびつ性の問題をとりあげて「女性の社会進出をいっそう進めることで経済成
> 長につなげていきたい」とあいさつ(注2)したことが「自民党政権下では見られなかったことだ」として一
> 部のフェミニストの間で話題になっています。
>
> しかし、同程度の認識は、「自民党政権」下の第3次小泉改造内閣時の少子化・男女共同参画担当大
> 臣だった猪口邦子氏、そしてあの典型的なポピュリストの小泉首相(当時)すら語っていることで(注3、
> 注4)、特段に菅首相及び民主党内閣を評価するほどの発言というに値しないだろう、と私は思います。
>
> 小泉内閣時に一部のフェミニストからも期待されることの多かった猪口邦子氏は、すでに私が指摘して
> いるように(注5)憲法9条改憲に賛成し、選択的夫婦別姓や永住外国人地方選挙権、取り調べの可
> 視化にも反対する(毎日新聞アンケート回答)、その民主度と人権感覚に重大な疑義が持たれる本質
> のところで反動的といってよい政治家であったことがいまや明白になっています。
>
> 菅首相についても、今回の菅改造内閣発足の少し前には「半分を超える閣僚が女性の国が北欧など
> にあり、オーストラリアは女性首相だ。日本でもそういう形も含めて、女性の政治参加のために頑張り
> たい」と述べていたはずが(注6)、「蓋を開けてみれば、なんということはない。女性閣僚は前回と同じ
> 二名です。蓮舫さんと、岡崎トミ子さん。人数的には、鳩山政権、麻生政権とも同じです。(略)ただ、思
> い当たる節はあります。参院選においては、小沢幹事長(当時)が擁立した女性候補への支援を、菅
> 総理になってからは、弱めた実態があります。そして、同じ選挙区で男女双方でている場合は、一般的
> に男性候補への支援を強化していました。男性が現職、女性が新人の場合も、女性が現職、男性が
> 新人の場合もです。/ですから、結局、そもそも、「やる気もないこと」を、ぶち上げただけなのかもしれ
> ません。/菅総理は『有言実行内閣』とおっしゃる。しかし、組閣からして、『有言不実行』ではないでしょ
> うか?」という指摘もあります(注7)。
>
> 鳩山、菅と続く民主党内閣は、政権交代を果たした昨年8月の総選挙時のマニフェストに高々と掲げて
> いた選択的夫婦別姓、婚外子差別撤廃を含む民法改正や外国人地方参政権付与の公約をいまだに
> 実現させようとはしていません。それどころか「永住外国人に地方選挙権を付与する法案と選択的夫婦
> 別姓制度の導入を柱とする民法改正案について、『国民新党が反対している限り、絶対に日の目を見
> ない。(成立を)熱望している方々にはご愁傷さまです』」(注8)とまで大見得を切っている亀井氏率いる
> 国民新党と連立を結び菅内閣(第1次・第2次)においても亀井氏を含む同党幹部を入閣させてもいま
> す。菅内閣に選択的夫婦別姓や外国人地方参政権付与の公約を実現させるつもりはないことは明らか
> です。
>
> そういう意味でも上記の一部のフェミニストの民主党評価は少し以上に甘い評価だといわなければなら
> ないだろうと私は思います。そして、そうした甘い民主党評価では、ジェンダー平等のもろもろの諸課題
> について政府にその実現を迫ることも結局のところ覚束ないだろう、というのが私の危惧するところです。
>
>
> 注1:女性労働者の年齢階層別の労働力率をグラフに表すと、30歳代前半をボトムとするM字カーブ
> を描くことから、女性労働者の働き方をM字型曲線といいます。この現象は、結婚・出産・育児の期間
> は仕事を辞めて家事・育児に専念し、子育てが終了した時点で再就職するという日本の女性の働き方
> の特徴を示しており、女性に家事・育児を負担させるという性別役割の考え方がわが国に根強く残って
> いること、また女性にとって働き続けるための条件が整っていないことを示しています。
> http://danjo.city.kashiwa.lg.jp/gakushuu/gender_terms/terms/mcurve.htm
> 注2:APEC女性リーダーズネットワーク(WLN)会合(政府インターネットテレビ 2010年9月19日付)
> http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg3820.html
> 注3:男女共同参画 猪口氏が講演 福岡市(西日本新聞 2006年5月14日付)など 
> 
> http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20060514/20060514_001.shtml
> 注4:小泉首相の所信表明演説など
> http://www.eqg.org/fighters/taiki/koizumi.htm
> 注5:2010年参院選 女性議員の当落、その民主度について(CML 2010年7月13日付) 
> 
> http://list.jca.apc.org/public/cml/2010-July/004829.html
> 注6:「菅直人首相は10日午後、参院議員会館で民主党の女性地方議員らと懇談し、女性を積極的
> に閣僚に登用することに意欲を示した。男女共同参画社会の実現を求める要望書を受け取った首相
> は(中略)『半分を超える閣僚が女性の国が北欧などにあり、オーストラリアは女性首相だ。日本でも
> そういう形も含めて、女性の政治参加のために頑張りたい』と述べた」(時事通信 9月10日付)
> 注7:菅改造内閣「女性の政治参加」でいきなり「有言不実行」(JanJanBlog 2010年9月18日付)
> http://www.janjanblog.com/archives/15566
> 注8:夫婦別姓・外国人参政権問題 「熱望する方々ご愁傷さま」!! 許すまじ、亀井金融相発言
> (CML 2010年2月27日付)
> http://list.jca.apc.org/public/cml/2010-February/003098.html
>
>
> 東本高志@大分
> taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
> http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi
>
> 



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