[CML 005716] 国際標準化機構がヘボン式を否定しているRe: 山崎 淑子さん Re: 小野洋子の言葉

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2010年 9月 22日 (水) 23:15:09 JST


>  イ) ヘボン式がこれだけ世界中に広まっているのにそれを変えるのは大変な
> コストがかかります。
>     そのわりに得るものがありません。

たとえコストがかかっても、得るものがあります。それは日本語の正しい表記ということです。
国際標準化機構が、長年にわたる言語学者の討論の末、ヘボン式を退けて訓令式ローマ字を採用したのです。
その事実の重みを思い知らなければなりません。

>     もし、今のようにヘボン式表記の日本語が世界に広まっているのでなく
> て、これから訓令式とヘボン式のどちらにするか決めようとでもいうの でした
> ら、訓令式が支持されてもかまいませんが、現実は明らかにヘボン式の天下です。

ヘボン式は、学問の世界で退けられました。

>     ヘボン式というのは、平凡式です。特に英語本位ではなく、ローマ字が
> 普及している国で一般的に認められるような綴りを採用しているので す。勝手
> に英語本位のものを思いついて外国に押しつけても支持されないということくら
> いは、昔のアメリカ人は考えたと思います(ルース・ベネディ クトが太平洋戦
> 争のとき米軍のために行った調査が元になって出来た『菊と刀』が、その後ずっ
> と日本論の古典の地位を保っている例を見ればわかるよ うに、日本を攻略した
> ころのアメリカは、イラクを侵略しているアメリカよりは、はるかに物事をわき
> まえていたのです。そういう彼らが持ち込んでき たのが、コカコーラとジーパ
> ンとジャズ、ロック、自動車、電気製品、コンピュータ、映画・・・。私たち
> は、いやでも半ばアメリカ人なのです。さり とて自殺もできますまい(^^)。

「ローマ字が普及している国で一般的に認められるような綴り」を採用するべきなのではなくて、日本語を正確に書き表すことができる綴りを採用すべきなのです。
ヘボン式は英語式の発音に基づいており、訓令式は日本語の音素に基づいているので、訓令式が正しいのです。


>  ロ) 日本人には自国の表記法が確立しているのですから、ローマ字は日本人
> どうしの間では無用です。ローマ字にするのは、外国人のためです。

ちがいます。日本語は、ローマ字化しなければなりません。
日本語は、漢語をやたらとつかうおかげで、造語力が衰退し、漢語と英語が氾濫する状況となってしまいました。
朝鮮・韓国やベトナムがやったように、漢字を廃止しなければ日本語は長期的には衰退していくでしょう。
さらに、日本語ではカナモジにもひらがなとかたかながあるという不便さです。
日本語をローマ字化すればどれだけ国語の授業が楽になるかわかりません。


>   ローマ字書きした日本語を読むために、わざわざ日本独自の綴りの規則を覚
> えるというのは、余計な負担です。

日本語を読むのだから、日本語の表記法をまなぶのは当然です。


>   それでもローマ字を使おうというのは、西洋中心主義のそしりを免れないで
> しょう。
>   田口さんが西洋中心主義とは、ずいぶん皮肉なことですが、私が悪意でそう
> 決めつけてるわけではない(^^)。

今後、ローマ字にかわる、よりよい文字が発明されるかもしれませんが、それまではローマ字を使うほかはありません。

野口宏之


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