[CML 005588] Re: 山崎 淑子さん Re: 小野洋子の言葉

hagitani ryo liangroo at yahoo.co.jp
2010年 9月 10日 (金) 19:11:35 JST


 (2010/09/10 18:25), 田口 wrote:
>
>  「あんた達は L と R を聞き間違えることはないのか」 と或る
> 米国人に聞いたことがあります。彼は 「百%ない」 と断言しま
> した。お金と暇があったら実験してみとうございます。

100%はねえでしょう!!
 
 ただねえ、前後関係があるから、まちがえないんです。

 たとえば、民主党で小沢と菅のelectionだって、erectionと言うと、おいおい
ということに、普通はなりますが、たぶん、 erectionといってもelectionだと
思って聞いちゃうひとは、けっこういるんじゃないかと思います。
 言葉の音というのは、半分は観念化されたもので、物理的な音声を忠実にフォ
ローしてるわけではないんです。

 あるとき、外国人の耳のモードで(!!)、ひとが「とにかく」と言うのをい
ろいろ聞いてみました。一時期、このきわめて日常的な単語に耳を澄ま してい
たのです(へんなやつだ!)
 すると、大体のひとは「とにかく」と正確には発音しません。「といかく」
「といがく」なんていうふうになってました。
 普段よく使う単語ほど、摩耗損傷が激しいです。
 だから、関東の人間で「すみません」なんて発音するのは、たぶん私とあと
ちょっとぐらいのもんで、いまじゃ平気で「すいません」なんて書いてま す
ね。江戸っ子方言だと「すいやせん」です。どんどん音を省いちゃったり、舌の
構えがゆるくなっちゃったり・・・
 それでも、だれも「こいつのトニカクの発音は・・・」なんて思いません。
「とにかく」と思って聞いています。
 そういう見なしで言語は支えられています。同一文化に所属する成人同士では
そうです。

 ところが、そういう文化に十分同化していない、子どもとか外国人は、むしろ
かえってリアルな物理的音声を知覚してしまいます。
 手術を「しゅうつ」とか、満員電車が「まいいんでんしゃ」とかいうのは、子
どもによう見受けますが、子どもの耳のほうが正確なんです。文化に同 化しき
らないからこそ、ありのままに聞いてしまうのです。
 手術のジュは、シュのあとで、ほぼ同じ動作の繰り返しになるんで、かったる
いから、舌の構えが甘くなるのです。
 まんいん の「まん」の「ん」は、あとに「い」が続くので、ちょっと発音に
変化が生じて「い」をハナにかけた音になるもんだから、こどもは 「い」だと
いうふうに聞くのです。ンという字は、後ろに来る音に応じて4種類に発音が変
化しますから。
 おじさん という時の「ん」と、おじさんも、おじさんに、おじさんを、など
というときの「ん」をお比べください。口のかまえが変化して、次にく る音の
ための準備をしているのがわかります。

 というような話をしていると長くなりますね。
 おい何やってんだよ、なんて言われそうです。
 要するに、言語の音は、半分は観念で聞いているものであって、リアルな物理
的音声は必ずしも問題でなくなる場合が多々あるのです。
 



>  日本の中学二年の英語の教科書を 「普通の速さで」 と
> 頼んで米人宣教師に読んでもらい録音しました。それを
> 某大学の英語クラブの学生に聞かせて書き取らせました。
> しかし大半の学生が半分も聞き取れませんでした。

 世界でこれだけ多くの人間が英語を喋ってますから、そのなかのあるしゃべり
方に慣れ親しんだ耳では、ほかのしゃべり方に対応できないことがあり ます。
 普通の早さだと、発音がくずれるし(人間、余計なエネルギーは使わないよう
に、口の動作を節約しますから、ばかやろうは、ばっきゃろうとなり、 ばー
ろー にまでなります)

 いやあ、学究的ですねえ。興味のあることを追究し学問・
> 文化の発展に貢献する、これは人間として生きる喜びの
> 一つですよ。本当は私は蟻の観察をしたいのです。とくに
> オオズアカアリの。
> インドに行ったときにあそこにも私の
> 好きなオオズアカアリがいて同じように生活していたので
> 感動しました。オオズアカアリの引っ越しの秘密を知りたい
> のです。巣の環境が悪くなると一家は引っ越します。
> 引っ越しを始める瞬間がどのような仕組みで決まるのかを
> 知りたいのです。一家の中のどの蟻が決定するのか。
> 学究的ですねえ。

 アリをじっくり観察できることがあったら、それこそ有り難いことですねえ。



>  >  ローマ字を使って日本語を書くのは、第一に外国人のためですから、彼
> らに発
>> 音がわかるようにしてやったほうがいいでしょう。 文部省が訓令式を奨励して
>> 学校でそれを教えても、一般にはヘボン式が親しまれているのは、そういう理由
>> によると思います。でなかったら、誰もわざわざ 字を変えたくはないですよ。
>
>  つまり萩谷さんは、「ローマ字は英米豪人や英語を使える
> 外国人の為にあるのだから日本人はヘボン式ローマ字を
> 使うべきである」 とお考えなのですね。私は、そうは全く
> 思いません。

 そうは言っていません。
 英国人にとどまらず、多くの外国人ためです。

 寿司屋で、 ススィをください、なんて言わせるのは、関心しません。
 工事現場で、トゥティを掘れ、なんて言ったら、土工さんが笑っちゃいます。
 
 世界の大体どこの人間でも、およそローマ字を使える人であれば、
 味の素を、アズィノモトみたいに書かれるより、アジノモトらしくajinomoto
にしたほうがいいと思うでしょう。
 これは英語だけのことではありませんよ。
 田口さんは知らず知らずのうちに、英米だけが外国だと思い込んでいるようです。

 chi とかけば、スペイン人でも中国人でも、チと読んでくれますが、ti と書
けば、たいていはティになるでしょうね。


>  各国がローマ字ことラテンアルファベットを使っています。
> しかし英語の発音に合わせて用いている国がありますか。
> 例えば中国では C は 「つ」 に近い。英語に合わせるなら
  
 ca ce ci なんていう綴りは日本語と関係ありません。
 日本語ヘボン式でcがつかわれるはchだけです。



> 「く」 か 「す」 に似ているはずです。A は 「あ」 だけどEは
> 「え」 とは全く違います、 「う」 か 「あ」。 

 英語でもフランス語でもeは中性的な弱い音になります。そのときは、ウにな
ります。
 ドイツ語だって、はっきりしたエにはなりませんよ。



> さらに X は 「し」 に近い。

 日本語のどこにXが出てくるんですか?


>  タイ国は英語で Thailand です。皆さんご存じの通り英語の
> th は上の歯と下の歯の間から舌の先を少し覗かせます。
> 舌先を噛むと大げさすぎる。で、タイのローマ字の TH は、
> 英語の th ではなく t に近い。

 英語のthをお聞きになってください。tやdとほとんど同じに発音するほうが多
いくらいです。
 第一、日本語の表記にthなんて出てきません。
 



>  フランスやドイツはなおさら英語に媚びを売らないでしょう。

 誰も媚びを売ってはいません。

 日本語の表記に無関係な話ばかりなので、以下略。
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