[CML 006231] バカ爆弾と呼ばれた兵器

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2010年 10月 30日 (土) 00:29:02 JST


 坂井貴司です。
 転送・転載歓迎。
 
 太平洋戦争中、アメリカやイギリス軍は、日本陸海軍の戦闘機や爆撃機にコー
ド―ネームをつけました。
 
 日本海軍航空隊の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)は、「ジーク」、陸軍航空隊の一
式戦闘機「隼」は「オスカー」、四式戦闘機「疾風」は「フランク」というよう
につけました。
 
 その中で、ひどい呼び方でしたけれど、その本質を的確にとらえたコード―ネー
ムがありました。

 Baka bomb「バカボム」、すなわち「バカ爆弾」と命名された航空特攻兵器「桜
花」です。
 
 日本の国花である桜の花という美しい名前とは裏腹に、あまりにも無残な結果
を残した兵器でした。
 
 太平洋戦争中末期の1944年、フィリピン戦で日本海軍航空隊は、戦闘機に
大型爆弾を搭載させ、アメリカ軍の艦船に体当たりする神風特別攻撃を行いまし
た。かなりの戦果をあげたため、以後、陸海軍航空隊は神風特攻を大々的に行い
ました。
 
 まもなく海軍は、約一トンの火薬を搭載したロケットに、人間が乗り込んで操
縦し体当たり攻撃をする兵器を開発しました。「桜花」と命名された、そのロケ
ットは、一式陸上攻撃機につり下げられ、敵艦に近づいたら発進し、パイロット
が操縦して帯当たるする兵器でした。
 
 「桜花」は計画段階から開発に激しい反対を受けました。発想の非人間性もさ
ることながら、800キロ程度の爆弾や魚雷しか搭載できない一式陸攻に、全重
量2.3トンの桜花をつり下げたら、敵機の餌食になるのが目に見えていたから
です。しかし、海軍上層部は開発を強行させました。
 
 1945年の沖縄戦で、日本陸海軍航空隊は全力を挙げて神風特攻を行いまし
た。「桜花」が初めて投入されました。
 
 結果は無残なものでした。十分な数の護衛戦闘機がつかず、墜落寸前のスピー
ドしか出せない「桜花」をつり下げた一式陸上攻撃機は、沖縄にたどり着く前に
ほとんどが撃墜されました。10回に渡る攻撃で撃沈したアメリカ海軍の艦船は、
駆逐艦一隻だけでした。もちろん沖縄戦の趨勢にはなんの影響も与えませんでし
た
 
 最初から失敗することがわかりきっていた「桜花」を使った神風特攻を命じら
れた第721海軍航空隊、通称「神雷部隊」のパイロットたちが証言する番組が、
10月30日と11月10日、NHKBSで放送されます。
 
NHK BS hi

証言記録 兵士達の戦争

「人間爆弾“桜花” 〜第721海軍航空隊〜」 
http://www.nhk.or.jp/shogen/schedule/heishi_yotei.html

10月30日 (土) 午前8時00分〜 

再放送:11月10日(水)午後2時00分〜

坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
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