[CML 006226] Re2: Re5: 前田検事に特別公務員職権濫用罪を...

higashimoto takashi taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2010年 10月 29日 (金) 21:32:25 JST


前田さん

前回述べた2つ目の論点についての反論です。

はじめに前田さんの下記「疑問A」「疑問B」のご指摘は肯定します。その上での以下の反論です。

私には最初に2つのミスがありました。ひとつは今回議論になっている件の最初の情報元の「低気温の
エクスタシー」ブログにあった「小沢氏起訴相当 再捜査、新証拠の壁」という(毎日新聞記事(4月28日
付)がくだんの読売新聞の記事のすぐ下にあったものですから、4月28日という月日の記載があったに
もかかわらず今回の第2回目の第5東京検察審査会の小沢強制起訴議決についての記事だと早とちり
したこと。ふたつ目はがくだんの読売新聞記事の

「審査員に法律的な助言をする審査補助員を務めた吉田繁実弁護士は、暴力団内部の共謀の成否が
争点となった判例や、犯罪の実行行為者でなくても謀議に参加すれば共犯として有罪になるなどと認定
した1958年の最高裁大法廷判決を審査員に示し、「暴力団や政治家という違いは考えずに、上下関
係で判断して下さい」と説明した。」

という文章部分が「暴力団内部の共謀の成否が争点となった判例『や』」と並列表現になっていたことに
気づかず、その「暴力団内部の共謀の成否が争点となった判例」がすなわち「1958年の最高裁大法
廷判決」のことである、と読解ミスしたことです。

その私の読解ミスが前便(CML 006191)の

「審査補助員弁護士が検察審査会委員に示したという1958年の最高裁大法廷判決は「暴力団組長の
ガードマンが拳銃を所持していた場合、組長の指示がなくても共謀を認定した判例」(毎日新聞 2010年
4月28日)であり」

云々という誤った事実を摘示する記述になってしまいました。この点については私の読解ミス、またその
読解ミスに基づく誤った記述になってしまったこと、また上記の記述の誤りに気づかなかった私の法律
知識の不備があったことも事実です。それらの点についてお詫びします。

しかし、それ以下の記述、すなわち「同弁護士が左記の判例を審査会委員に示した(として)主たる意図
は」以下の記述については「『暴力団組長のガードマンが拳銃を所持していた』という同判決の認定の方
を重要視した」という文章箇所を除いて基本的に訂正する必要は認められません。第2回目の第5東京
検察審査会の小沢強制起訴議決について書かれた上記の読売新聞報道を真として前提にする限り、
「吉田繁実弁護士は、暴力団内部の共謀の成否が争点となった判例(略)を審査員に示し」たことは「事
実」であり、同弁護士が同判例を審査員に示した上で「『暴力団や政治家という違いは考えずに、上下関
係で判断して下さい』と説明した」ことも「事実」であると認められるからです。だから、以下のように訂正
すれば済むことのように思います(【】内は訂正箇所)。下記の文章の要点は、「暴力団や政治家という違
いは考えずに、上下関係で判断して下さい」』という 審査補助員弁護士の説明は、「吉田繁實弁護士が、
政治家の関係をヤクザの関係に例え」たものではない、ということの論証にあるからです。


「同弁護士が左記の判例を審査会委員に示した(として)主たる意図は、【『暴力団内部の共謀』という部
分を】重要視した「事実」の提示ではなく、あくまでも「共謀(共同正犯)の認定」に関わる最高裁の判例を
紹介するというところにあったはずです。同審査会では『小沢氏と秘書の謀議があったのかなかったの
か』がまさに審査の焦点になっていたわけですから、同問題についての最高裁の判例を審査会委員に
紹介するのは法律の知識を有する助言者として当然の職務ということができるでしょう。その際、同弁護
士が言ったという『暴力団や政治家という違いは考えずに、上下関係で判断して下さい』という説明は、
本事案では「共謀(共同正犯)」が成立するか否かが問われているわけですから、『『事件』の違いなどの
枝葉末節に捉われずにその本質(『共謀(共同正犯)』が成立するか否か)を見据えて審議してください』
という意味でむしろ当然な説明というべきものでしょう。」


それを鬼の首でも取ったかのように誇張して上記の論のすべてにウソがあるかのように論を進めるのは
不当であり、為にするための論の運び方といわなければならないでしょう。公正な論法とはいえません。

第2に私の引用した「最高裁には『昭和三十年代の暴力団紛争において、犯罪実行に自ら加わらない暴
力団の組長など『黒幕』処罰を目的として確立された共謀共同正犯という判例理論があ』るが、半世紀後
の今日にわたるまで、そのほとんどが暴力団にのみ適用されてきている」というウィキペディアの記事に
ついて、「共謀に関する判例は暴力団事件以外『ほとんど』ないという東本さんの主張」などと捻じ曲げて、
その上で「東本さんの主張は事実に反します」などとのたまう。いつ私が左記のような主張をしたというの
でしょう。私は単にウィキペディアの記事を引用しただけです。だから「暴力団事件以外『ほとんど』ない」
という「ほとんど」の箇所をかぎ括弧でくくって「ほとんど」というのはウィキペディアの記事の主張で、ほん
とうに「ほとんど」かどうかについては私には確証がない旨を示しているのです。法律の専門家ではない
私が「共謀に関する判例」をいちいち周知しているはずもなく、また今回の論争でそのことについて新た
に調べる必要性も感じません。とりあえずウィキペディアの記事を示しておけば足りることです。

そのウィキペディアには1958年の最高裁判決とは練馬事件のことを指すこと。また、最高裁第三小法
廷2007年11月14日決定の「ドラム缶不法投棄事件」の判決の言及もあります(wiki『共謀共同正犯』)。
私はそうした言及も読んで知っていますが、もう一方でのウィキペディアの言及、「(最高裁には)共謀共
同正犯という判例理論があ」るが、「半世紀後の今日にわたるまで、そのほとんどが暴力団にのみ適用
されてきている」(wiki『共謀罪』)は私の人並みにはある法律知識にも合致する認識です。「ほとんど」か
どうかについては上記で述べたとおり私には確証はありませんが、その認識を引用してはいけないなど
という法はないでしょう。また、2007年の「ドラム缶不法投棄事件」の判例などがあるというだけでは上
記のウィキペディアの「ほとんど」という言及を否定する理由にもならないでしょう。

今回の件の問題の本質は、上記でも少し述べましたが、審査補助員弁護士が「暴力団や政治家という
違いは考えずに、上下関係で判断して下さい」と審査員に説明したというその説明が不当であるかどう
かという問題です。そうした本質問題を抜きにして、「共謀に関する判例は暴力団事件以外『ほとんど』
ないというのは間違いだ」とか「最近の共謀に関する判例として『ドラム缶不法投棄事件』がある」とかあ
なたの知見(といっても、それこそちょっと調べればすぐにわかることですが。ちなみにもう一度繰り返し
ておきますが私は『練馬事件』や『ドラム缶不法投棄事件』の事例を知らなかったわけではありません)
をここでひけらかしてみても「ほとんど」意味のないこと、というべきではありませんか?

そして、あなたはここでも「東本さんのようにネット上でクズ情報だけかき集める人であっても」とか、「東
本さんは『日本共産党員はまさに暴力団だ』とお考えなのでしょう」とかの悪態を相変わらずやめません。

あなたの論、そして投稿態度はどう見ても公正なものと言い難いのです。

あなたの「疑問B」についても少し触れておきましょう。

あなたはここでも「共謀に関する判例が暴力団事件しかないという東本さんの主張」などと私の言っても
いないことを前提にして論を進めていますが、その論自体もあなたの主観に満ちています。あなたはこ
こで審査補助員弁護士の審査員への説明態度として(1)と(2)の態度がありうると類型化していますが、
その類型化が当を得たものかどうかはさておくことにして、今回の件では、小沢強制起訴議決に関わっ
た審査補助員弁護士が審査員に「暴力団や政治家という違いは考えずに、上下関係で判断して下さい」
と説明したというその説明のしかたが「政治家の関係をヤクザの関係に例えて」議決を小沢強制起訴へ
向けて誘導したのか、私の言うように「『事件』の違いなどの枝葉末節に捉われずにその本質(「共謀(共
同正犯)」が成立するか否か)を見据えて審議してください」という意味で説明したのか、が問題というべき
なのです。説明の型を(1)と(2)に類型化して具体的な問題を抽象論に転化することに私はなんらの意
味も見出せません。

最後にもう一度言っておきます。あなたが再反論を書かれるのはご自由ですが、私はあなたのその再反
論に付き合うつもりはありません。


東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi

----- Original Message ----- 
From: "maeda akira" <maeda at zokei.ac.jp>
To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
Sent: Friday, October 29, 2010 12:28 PM
Subject: [CML 006208] Re: Re5: 前田検事に特別公務員職権濫用罪を...


> 前田 朗です。
> 
> 10月29日
> 
> 東本さん
> 
> 台風接近にもかかわらず絶好調ですね。
> 
> こうまでして次から次と絢爛豪華な詭弁珍弁垂れ流しに邁進する猛烈なエネル
> ギーはどこから生じるのでしょうか。素晴らしすぎて、みな、声も出ません。
> 
> 東本さんは次のように書いています。
> 
> :
> 
>>
>> 審査補助員弁護士が検察審査会委員に示したという1958年の最高裁大法廷
>> 判決は「暴力団組長のガードマンが拳銃を所持していた場合、組長の指示がな
>> くても共謀を認定した判例」(毎日新聞 2010 年4月28日)であり、同弁護士
>> が左記の判例を審査会委員に示した(として)主たる意図は、「暴力団組長の
>> ガードマンが拳銃を所持していた」という同判決の認定の方を重要視した「事
>> 実」の提示ではなく、あくまでも「共謀(共同正犯)の認定」に関わる最高裁
>> の判例を紹介するというところにあったはずです。同審査会では「小沢氏と秘
>> 書の謀議があったのかなかったのか」がまさに審査の焦点になっていたわけで
>> すから、同問題についての最高裁の判例を審査会委員に紹介するのは法律の知
>> 識を有する助言者として当然の職務ということができるでしょう。その際、同
>> 弁護士が言ったという「暴力団や政治家という違いは考えずに、上下関係で判
>> 断して下さい」という説明は、本事案では「共謀(共同正犯)」が成立するか
>> 否かが問われているわけですから、「『事件』の違いなどの枝葉末節に捉われ
>> ずにその本質(「共謀(共同正犯)」が成立するか否か)を見据えて審議して
>> ください」という意味でむしろ当然な説明というべきものでしょう。
>>
>> さらに最高裁には「昭和三十年代の暴力団紛争において、犯罪実行に自ら加わ
>> らない暴力団の組長
>> など『黒幕』処罰を目的として確立された共謀共同正犯という判例理論があ」
>> るが、半世紀後の今日にわたるまで、そのほとんどが暴力団にのみ適用されて
>> きている」(wiki「共謀罪」)という事情もあります。暴力団以外の者に対す
>> る「共謀(共同正犯)」に関する判例は「ほとんど」ないのです。審査補助員
>> 弁護士が「共謀(共同正犯)」に関する判例の事例として「暴力団内部の共謀
>> の成否が争点となった判例や、犯罪の実行行為者でなくても謀議に参加すれば
>> 共犯として有罪になるなどと認定した1958年の最高裁大法廷判決を審査員
>> に示し」(上記読売新聞)たとしても無理からぬものがあります。
> 
> 
> 
> 第1に、この文章には、次の疑問Aがあります。
> 
> 1)1958年の最高裁判決とは、練馬事件判決です。この事件は、暴力団によ
> るものではなく、<労働争議に関する日本共産党員によるものです>。1958
> 年5月28日の最高裁判決です。それまでの大審院判決や最高裁判決における共
> 同意思主体説の理論を変更して、間接正犯類似説的な理論を適用したことで知ら
> れるリーディングケースで、どの刑法教科書にものっています。
> 
> 2)共謀共同正犯に関する最近の最高裁判決は、いわゆるドラム缶不法投棄事件
> に関する2007年11月14日の最高裁判決です。暴力団によるものではな
> く、<港湾業・倉庫業者>によるドラム缶不法投棄事件に関する判決です。
> 
> 3)このように、共謀に関する判例は暴力団事件以外「ほとんど」ないという東
> 本さんの主張は事実に反します。刑法教科書を開けばすぐにわかることです。
> 
> 4)東本さんは、「毎日新聞」や「wiki「共謀罪」」が間違っていたので、自分
> の間違いではないと強弁するかもしれません。しかし、刑法教科書や判例集を手
> 元に持っていなくて、東本さんのようにネット上でクズ情報だけかき集める人で
> あっても、「共謀共同正犯」や「練馬事件」で検索すればすぐにわかることです。
> 
> (もっとも、東本さんは「日本共産党員はまさに暴力団だ」とお考えなのでしょ
> う。東本さんと暴力団の統一戦線が実現する日も近いかもしれません(笑))。
> 
> 
> 第2に、次の疑問Bも重要です。
> 
> 仮に、共謀に関する判例が暴力団事件しかないという東本さんの主張が正しかっ
> たとしましょう。判例が暴力団事件しかないとすれば、審査補助員弁護士には大
> きく分けて2つの選択肢があります。
> 
> (1)共謀に関する判例は暴力団関連だけだから、暴力団と政治家の小沢一郎を
> 同列において説明する方法。
> 
> (2)共謀に関する判例は暴力団関連だけだから、共謀理論を類型の異なる政治
> 家の小沢事件には適用できないと説明する方法。
> 
>   この2つは同等の資格で並立しているはずです。ところが、東本さんは、第
> 1の方法しかありえないという前提を何の説明もなく持ち出して、それを根拠に
> 議論しています。
> 
> 以上のように東本さんの文章はいたるところ詭弁珍弁、論理の飛躍、こればかり
> です。屁理屈がとぐろを巻いているだけです。詭弁と屁理屈を除くと、東本さん
> の文章には他人に対する誹謗中傷しか残りません。いつもこうです。
> 
> 東本さんが無責任なのは、インチキ情報ばかり並べ立てて、それを根拠に他人を
> 非難していることです。そもそも間違いだらけで有名なwiki情報を根拠の一つに
> して他人を非難するなど、無責任としか言いようがありません。せいぜい、
> 「wikiにはこう書いてありますけど、違うでしょうか」と書くのが常識人です。
> 
> 東本さんの投稿には、あまりにも虚偽が多すぎて、その一つひとつを指摘する事
> は不可能です。ここまで間違いだらけだと、単なる過失ではなく、意図的にデマ
> 垂れ流しをしているのかと疑いたくもなります。今回のところは、東本さんの詭
> 弁と屁理屈と言っておきますが、今後もおなじことが続くようなら、東本さんの
> 意図的デマ垂れ流しと判断する事にします。
> 
> *余談ですが、共同意思主体説は、大審院判事・中央大学教授の草野豹一郎が考
> 案し、戦後はその弟子である中央大学教授の下村康正が唱えた理論です。私は下
> 村教授の講義およびゼミを学部・大学院を通じて何年も受講しました。下村教授
> の著書や論文も何冊も読みました。(指導教授は別です。私は共謀共同正犯も共
> 謀罪も認めません。)30年前、下村教授の共謀共同正犯論は圧倒的少数説でし
> た。判例と下村教授だけで、他の有力学者はみな共謀共同正犯反対でした。しか
> し、時代は変わるもので、団藤重光、平野龍一らが、「いくら批判しても判例は
> 変わらないから、仕方がない。共謀共同正犯を認めよう」と言い出して、あっと
> いう間に、学説上も有力説になりました。ここに学者の退廃を見ることできま
> す。私は下村教授をあまり評価していなかったのですが、彼の一貫性、孤高の学
> 者ぶりは評価しています。他方、間接正犯類似説は、東京大学教授の団藤重光の
> 弟子の藤木英雄が考案し、その後有力になった見解です。共謀共同正犯を認める
> 学説にはいろんな理論がありますが、練馬事件判決以後はこの見解が有名です。



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