[CML 006201] 【中日新聞記事】「幻の(NGOによるCOP10)開催地宣言」~市民社会による「脱成長」「反グローバリズム」宣言は幻に

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2010年 10月 29日 (金) 03:40:30 JST


以下のブログにCOP10に関連して中日新聞の記事が部分的に掲載されておりました。この宣言には大いに期待していただけにがっかりです!

行きずりの瞬間
http://michiyuki7.exblog.jp/15280428/
 
 COP10関連の新聞記事(新聞切り抜き)を整理していて見つけましたが、この記事の内容について日本の市民社会でどれだけ情報が共有化されているのでしょうか?明日のイベントの内容にも本質的にかかわっています。
 
 この「開催地宣言」には大変期待していましたので(なぜ意見を公開募集・議論するといいながら、HP上で一切言及されないのか疑問に思っておりましたが、以下のような事態であったとは驚きです)、こお記事を読み、日本の市民社会の抱えている根本的な問題を垣間見る思いがいたしました。本日のイベントでは「コップテンハ^ゲン化」しつつあるCOP10本会議場の動きとともに、日本の市民社会側のこの点についても「総括」する必要がありそうです。
 
ATTAC京都10月例会
「COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)を総括する」
−「生物資源(遺伝子資源)の商品化」と「遺伝子組み換えのルール化」について考える− 
http://kyotoblog.attac.jp/ 
 
 
(以下、記事のリタイプです)
 
中日新聞 2010年10月11日付朝刊

この星と生きる 〜COP10の実像〜 5
 
幻の開催地宣言
 
(東京新聞では「NGOの迷い 力増大 もろさ内包」の見出しでした)
 
 歯切れは悪かった。生物多様性条約市民ネットワーク(CBD市民ネット)が9月下旬、愛知県庁で開いた記者会見。代表の高山進三重大教授は「全体として合意ができなかった」と打ち明けた。
 
 生物多様性市民ネットは、環境や国際交流関連のNGO86団体が集まり昨年結成。COP10の期間中に、名古屋発の「開催地宣言」を発表しようと準備していた。宣言案は、里山の大切さや海外などの連携などと並び、
 
「食料自給率が低い日本は海外の住民に謝罪する」

「国は多様性保全の脇役に徹する」

「グローバリズムや成長第一主義が多様性を損失させた」
 
など、先鋭的な内容も含んでいた。
 
 案を見た行政関係者は「国が脇役なら、途上国への資金援助はどうするのか」と漏らした。市民ネット内の企業関係者は「グローバリズムを批判されたら,産業界は存立できないと」と憤った。
 
 結果として「宣言」は断念に追い込まれ、国内NGOの基盤の脆弱さを示す形となった。

 もよもと市民ネットは「強さ」を求めて生まれた。2年前にドイツ・ボンで開かれたCOP9.高山代表らが目の当たりにしたのは海外NGOの影響力の強さだった。
 
 政府代表団の席に自由に出入りし、時に政府の代弁者として相手政府を攻撃する。日本に対しては、遺伝子組み換えの議論に後ろ向きで「COP10を開く資格はない」と攻撃するビラもまいた。
 
 COP10では松本龍環境相をトップに400人規模とされる日本政府代表団に、NGOが初めて加わる公算が大きい。政府側と比較的関係の良いNGOが選ばれる見通し。
 
 市民ネットの運営委員である国際自然保護連合の道家哲平氏は「NGOが政府間を仲介し、他国と交渉できる機会をつくる。逆にNGOは通常入れない会議に立ち会うことができる。双方に利点がある」と期待する。
 
 半面、同じ運営委員の駒宮博男ぎふNPOセンター理事長は「NGOは生物多様性を守ってきた地域住民の代弁者であるべきだ。国や企業の側に立つべきではない」と否定的にとらえる。
 
 地域住民の立場を意識して起草した開催地宣言は、NGO内部でも意見が分かれ、幻となった。増大する影響力をどう行使していくのか。COP10は、NGOの在り方を問いかける。
 
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COP10とNGO
 
 会議には各国政府やNGOや研究者ら8000人が参加する見込み。NGOが成果を発表する「サイドイベント」には過去最高の、過去最高の336団体が登録、会場周辺では自治体、NGOなどのイベントやシンポジウムが予定され、200を超えるブースが出展する。ただ、本会議場には条約事務局が認めた団体しか入れない。
 
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(ブログのでコメント)
 
環境NGOと言っても、その内容は様々で、行政よりもあれば企業よりもあり、単純に生物多様性を守るための生き物達の代弁者というわけじゃないようです。
なんでもマネー化し、オフセットなどという、すり替えの議論がまかり通る会議の冒頭で、もしこれが宣言されていたら・・・と残念に思います。

幻に終わったこの宣言を一面で伝えた中日新聞には、先日亡くなった大沢親分に代わって「あっぱれ!」をあげたいと思います。それに比べて我が長野県のローカル新聞は、地元出身者が活躍したスポーツの話題などは得意げに報じるくせに他県のことは知らんぷり。なんと了見の狭いこと。
 
 (以下略) 		 	   		  


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